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■顔の無い人
 

 1ヶ月以上も音沙汰の無かった女性の名前とその女性の電話番号が携帯のディスプレイで躍っている。それとともに64和音の軽快なメロディが鳴り響いている。何を今更…、とまぁ何というかその女性とは色々あったので電話に出るのを多少躊躇ったのだが、居留守を使う訳にも行かず仕方無く、ふぅと一息入れてから電話をとった。彼女はすぐにこう言った。

「子供できたみたい」

 正直、半ば予想はしていた。ただ彼女があまりにも感情の無い声でそう言ったことに驚いた。おそらくそういう事になれば怒り狂うと思っていたからだ。一呼吸置いてボクはそうか、と言った。それから一度会って話そうとだけ告げて電話を切った。

 次に彼女に会ったのはいつもの友人グループの中でだった。電話で具体的な日も決めずに会おうと言ったままボクは彼女に連絡をしなかった。すると、たまたま別の友人がひさしぶりにみんなで遊びに行こうと言い出したのだ。そこにはやはり彼女も来ていた。居酒屋で少しお酒を飲んだ後みんなでブラブラと歩いている時に、ボクは彼女の肩を掴んで友人達と少し距離を作った。そして、どうするつもりなんだと話を切りだした。彼女は思いの外嬉しそうに「産むつもり」と言った。開き直っているのかもしれないと思ったが彼女は素直に喜んでいるように見えた。ボクはとても不思議だった。彼女は仲の良い友達で、ボクは彼女の事がとても好きだった。だから彼女と一緒に寝た時はとても嬉しかった。恋人同士になれたんだと思った。けれどそれ以来彼女は一度も連絡はくれず、ボクはフラれたんだなぁと決めつけていた。それなのにボクの子供を宿してしまった彼女が嬉しそうに産むと言っている。ボクは何を言っていいのかわからなくなってしまった。

 少しして彼女がボクの顔を見て笑いながら結婚しようかぁと言った。ボクも結婚しようかぁと無意識に返した。みんなには内緒でねと彼女は悪戯っぽく言った。ボクは好きな女性に子供ができた喜びと今の自分の状況とを照らし合わせて複雑な気分になりながらこれからどうしようかと真剣に考えてしまったのだけど、彼女がボクの手を掴んで自分のお腹に当てるとボクはもう本当に嬉しくなってしまって幸せな気分になった。ボクたちはまだ大学生なので借金しないとねぇなどと小声で話ながら友人の輪の中に戻った。するとその友人の中で一番ひょうきんなS君がふざけてみんなを笑わしていた。ボクは笑った。彼女も笑っていた。心の底から笑い続けていた。






という夢を見ました。


〔2003.07/13〕


■次は何色に
 

 髪を短くしてブリーチしてブリーチしました。頭皮が痛い。金髪まではいかないのですが大分明るい色になりまして、これがまた評判が良いです。

「絶対そっちの方が似合ってますよ!」
「長いの似合ってなかったもんね」
「ってか前のが気持ち悪かった」
「ヤンキーにしか見えないよ」
「哀川翔意識?」

という感じでね。あれ?今考えたらあんまり誉めてもらって無いよ…ね…?それよりも前の髪型がそんなに似合ってなかったのかと悲しくなりました。今のなんて前髪無いよ。それよりも前のはダメだったなんて…、あたい…恥ずかしくて生きてられない!

 そうそう前髪が無いんです。一応美容院に行ったんですけど「自分で切ったの?」とよく聞かれます。その辺どうなの?素人が切ったっぽいって事?こらこら、美容師さん。言われてますよー。下手くそだって言われてますよー、遠回しに。ボク経由でね。ってバカ!(実生活ではした事の無いノリツッコミ)
だいたいね、美容師さん。聞いてる?聞きなさいよー。切ってもらってる時ね、あなたテンション高すぎ!そして声がでかい!あなたの声が大きいから他のお客さんがボクの話にめっちゃ注目してたじゃないですか!いや、オチなんて無いんです!ごめんなさい!ごめんなさい!って何度心の中で知りもしない赤の他人に謝りながら話をしたか。
あとね、前髪は短くとは言ったよ。言ったけど…、これ。坊主じゃん!1mmしか無いじゃん!うん、あの時は言ったよ。「あっ、はい、全然それでいいです」って。でもね、文句も言えないよねぇ?「あの、もうちょっと短く…」とかだったら言えるけど、「あの、もうちょっと長め…」とは言えないよね?その後に「…が良かったな」ぐらいしか言えない!言ってもどうにもならないし。

というか、そもそもボクの性格的に言えない(ヘタレ)。


〔2003.07/16〕


■首位打者
 

 朝、ハッと目覚めてカーテンを開けるとどんより曇り空。今日は電車で行かなくちゃなぁといつもより少し急いで支度をする。まだ雨は降っていないので自転車に傘を装着し、駅へ向けて出発。ペダルをこぎながら左ポケットに手を入れてキシリトール入りのガムを取り出そうとするが、ガムは包装紙だけで空になっていた。そこでボクはくるりと自転車の向きを変えてコンビニへと目的地を変更。素早くキシリトール入りのガムを購入し、また駅へ向けて出発した。5分後、駅に隣接する駐輪場に到着、そこから改札まで徒歩で更に5分かかり、全てタイルで埋め尽くされた駅構内を歩く事になるのだが、ここは注意が必要だ。なぜなら白いタイルに混じって所々に茶色いタイルが貼り付けてあるからだ。

詳しく説明しよう。ボクが通うこのT駅では皆なるべく白いタイルの上を歩かなければならないのだ。茶色いタイルを踏んでしまうとアベレージが下がっていく。アベレージは逐一記録され毎日切符売り場前の電光掲示板に表示される。1位になったからといって特にメリットは無いのだがここは意地とプライドの世界。皆が必死になって茶色いタイルを避けアベレージを競っている。アベレージは白いタイルの上を歩いた歩数÷総歩数で計算される。少しでも茶色いタイルを踏んでしまうとアウトとなるので注意してほしい。ちなみに規定歩数という物が存在し、それに満たない人はランキングに反映されない。規定歩数=今まで生きてきた日数×2であるのでボクの場合は365日×20.2年×2=約15000歩となる。1回で約200歩、往復で約400歩だから規定歩数に達する為には少なくとも1ヶ月は歩かなければならない。
ちなみにボクは現在アベレージ.982でランキングは2位。1位とは3厘差。もう少しで首位っ…!ここは勝負だ!ボクはわざと歩幅を狭め歩数を稼ぐ作戦に出た。しかしこの作戦はリスクも大きい。一度でも茶色いタイルを踏んでしまえばアベレージは一気に下がり10位圏外まで落ちてしまうだろう。しかしボクは敢えてこの作戦を選んだ…。勝利の為に……。ごくりと唾を飲み込んだボクは落ち着こうと買ったばかりのキシリトール入りガムを一つ口にポイと放り込み、初めの一歩をタイルの上へ踏み出すのだった……。




というのがボク(20歳)の今日見た夢でした。


〔2003.07/19〕


■未承諾
 

 やらなきゃいけない事があって、でもどうしても終わらなくて朝5時くらいにやっと終わったんです。でも、やっと終わったーていう高揚感があってすぐさま眠れなかったんですね。だもんで、ベッドに潜り込んで携帯をイジってたんですけど、それにも飽きてじゃあメールの乱れ打ちだーってなもんで知り合いに迷惑ネタメールを送りまくりました。あわよくば誰か反応してくれるだろうという期待半分で。けれど、これが見事に誰からも反応無しなんですね。1人くらい起きてるだろうと思ったんですけど、朝5時だとやっぱり寝てますか。それとも…ム…シ…?そんな不安を抱えたまま6時頃にボクは眠りにつきました。
ところがそんなボクの不安を吹き飛ばすかのように朝7時を過ぎてからメールがどんどん入ってくる!良かった!ボクはシカトされてた訳じゃないんだ!みんな寝てただけだったんだ!ボクはみんなに必要とされてるんだーーっ!
みんなからの返事の内容は示し合わせたかのように「おもしろくない」「つまらない」「意味がわからない」だったけどいいんだ!ボクが存在しているという事をみんなに知っていてもらえればっ!


結局1時間しか眠れませんでした。


〔2003.07/22〕


■萌え萌え
 

 服萌えた。じゃなかった、服燃えた。寝惚け眼で味噌汁温めてたら服に火が燃えうつってた。マジで死ぬかと思ったけど眠気は一瞬で覚めた。


で、実は味噌汁温めてて服燃えたの2回目でした。2回とも味噌汁。そんで2回とも「うわぁ」って言いました。


〔2003.07/23〕