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神経学要点其の2 

神経学的検査  2012-1‐1 加筆修正

脳神経機能分類
遠心性Efferent と求心性Afferentに分類され 其々に 一般(GENERAL) 特殊(SPECIAL)に再度分類される。
求心性Afferent  体性 及び 内臓性 Somatic-Visceral  
  一般体性求心性 及び 一般内臓求心性  GSA-GVA
  特殊体性求心性 及び 特殊内臓求心性   SSA-SVA
遠心性Efferent   体性 及び 内臓性 Somatic-Visceral  
  一般体性遠心性 及び 一般内臓遠心性   GSE-GVE
  特殊体性遠心性 及び 特殊内臓遠心性   SSE-SVE

一般体性求心性(GSA)  体性筋皮膚靭帯関節からの支配感覚神経の伝達
一般内臓求心性(GVA)  内臓器官からの支配感覚神経の伝達
一般体性遠心性(GSE)  体節由来筋―骨格筋外眼筋舌筋等の活性化
一般内臓遠心 性(GVE) 内臓器官の筋肉へ投射 舌筋を含む
特殊体性求心性(SSA)  網膜からの視覚 内耳からの聴覚と平行覚の特殊感覚の伝達
特殊内臓求心性(SVA)  舌からの味覚と 鼻からの臭覚の特殊内臓感覚の伝達
特殊内臓遠心性(SVE)  鰓弓筋としての顔面表情筋咀嚼筋口蓋咽頭喉頭筋に投射 
特殊体性遠心性(SSE) 存在しない

大脳脳神経の機能分類
C.N.脳神経   GSE  SVE  GVE  GVA  SVA  GSA  SSA

Ⅰ嗅神経                       +      

Ⅱ視神経                                  +

Ⅲ動眼神経   +        +

Ⅳ滑車神経   +

Ⅴ三叉神経        +                  +

Ⅵ外転神経   +

Ⅶ顔面神経       +     +        +    

Ⅷ内耳神経                               +

Ⅸ舌咽神経       +    +     +    +

Ⅹ迷走神経       +    +    +     +

ⅩⅠ副神経        +

ⅩⅡ舌下神経  +

小脳

12の脳神経
A-起源  B―機能分布域  C―検査  D―臨床情報  Eーカイロプラクティック視点及び私的仮説に基ずく分析
(脳神経図参照-神経局在診断 Peter Duus 文光堂  ISBN4-8306-1526-5


CN-Ⅰ嗅神経
SVA 特殊内臓求心性 図3‐7参照
A 嗅粘膜の双極性嗅細胞ー嗅球ー嗅索ー嗅三角ー1次嗅覚野(偏桃体皮質核&鈎前端部)-2次嗅覚野(嗅内野ブローカ28野 海馬傍回=嗅覚記憶 前頭葉眼窩面皮質=匂い識別機能)
B 自律神経最高中枢の視床下核また脳幹網様体植物中枢や唾液核迷走神経背束核(副交換神経としての心肺機能作用と嗅の連動性)と弧束核(顔面神経味覚核呼吸核との連動性)へ連絡
C 検査―患者に眼を閉じさせコーヒーなどの臭いを片側ずつ交互に識別させる。
D 嗅覚障害―
 *嗅炎など嗅粘膜の障害による
 *篩板骨折による終糸の切断
 *腫瘍 嗅神経髄膜腫などによる無嗅覚症
 *側頭葉領域での病変―1次及び2次嗅覚野の海馬傍回偏桃体鉤前端部梨状前野などの嗅覚最高中枢での病変による為
E
嗅粘膜の双極性嗅神経の1次嗅覚野が偏桃体皮質核及び鈎前端部に存在し 2次嗅覚野が嗅内野ブローカ28野 海馬傍回(嗅覚記憶)及び 前頭葉眼窩面皮質(匂い識別機能)に存在しています。 そして 自律神経最高中枢の視床下核-手綱核-脚間核また三叉神経経由脳幹網様体植物中枢や唾液核迷走神経背束核(副交換神経としての心肺機能作用と嗅の連動性)と弧束核(顔面神経味覚核呼吸核顔面表情筋群との連動性)へ連絡しています。 触覚‐冷温覚‐位置覚‐振動覚‐痛覚などの知覚路に対し 唯一 視床を経由せずに大脳皮質まで到達している知覚路です。 換言すれば 視床を経由する全ての体部位局在性左右反射情報の左右誤差値蓄積情報の干渉を受けずに 人体の基本的生存中枢機構の視床下核‐偏桃体‐海馬‐辺縁系などの脳幹中枢に直接的に作動します。 古くはパブロフの反射やアロマセラピー等に見られるごとく、 身体にとって好ましい心地よい刺激臭は  左右体幹両側同時性に視床を経由する事無く 副交感神経系(迷走神経)をより促通さす事で 唾液分泌反射や心拍数低下などを伴う交感神経抑制の基 左右の体幹に蓄積されていた左右体幹筋過緊張状態の左右差を両側性に緩和する様に作動し 結果的に筋骨格系に於ける左右反射情報‐左右平衡値情報に大きな影響力を持つ所以となります。 有害と感じられる刺激臭は 当然逆の作用を身体に及ぼします。

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CN-Ⅱ視神経 SSA 特殊体性求心性 図3-9‐11‐21参照
A 網膜上の視細胞 対象を最も明瞭に捉える黄班部を含めて耳側と鼻側の両視野が存在し、水晶体の像逆転作用のために耳側視界は鼻側半の網膜に、鼻側視界は耳側半の網膜に 其々が上下像逆転移で投射される 視神経交叉では鼻側半網膜からの軸索が交叉し、耳側半網膜からの軸索(非交叉性)と合流して視索を形成 外側膝状体へ信号伝達 非交叉性は外側膝状体の第2,3,5層に、交叉性は外側膝状体の1,4,6層におわり 視放線を形成 後頭極鳥距溝の視覚領皮質へ伝達 (上方視野は舌状回へ下方視野は上楔部で結像) 
B 視神経―視交差―視索-外側漆状体―視放線―1次視覚野2次視覚野(Brodmann17野-18野) 連合野(7野) 前頭眼野(8野) 皮質ー上丘ー前庭神経核複合体ー小脳との間における内側縦束通じての連絡
上丘表層第1-3層網膜大脳皮質視覚野情報 深層第4-7層視覚以外の全ての感覚情報(体性疼痛感覚聴覚前庭感覚) 上丘入力繊維:網膜視蓋路‐皮質視蓋路‐下丘上丘路‐脊髄視蓋路‐三叉神経毛帯上丘路 上丘出力繊維:視蓋脊髄路‐視蓋橋核路 
C 乳頭検査―クモ膜下腔が唯一頭蓋より外に現れ頭蓋内圧亢進により視神経乳頭浮腫発症し乳頭蒼白萎縮化
 * 脳腫瘍 脳内くも膜下出血によるICP亢進
D 障害部位による選択的視覚路障害検査-暗点発症
 * 両耳側半盲―下垂体腫瘍等による視交差部での障害
 * 両鼻側半盲―内頚動脈瘤や脳底髄膜炎による非交差繊維外側部への障害
 * 同側性半盲―片側視索切断 腫瘍 脳底部髄膜炎
 *上四分の一半盲―マイヤー係蹄視放線側頭葉吻側部の障害
 *下四分の一半盲―マイヤー係蹄視放線背側部の障害
 * 視性失認 失読―視性情報記憶場所の第18野19野 連合野での障害

網膜を通じて17-18野に入力される視覚情報は 連合野上丘前庭を介し小脳と皮質感覚野運動野との間で 其々の体部位局在性ミャッピング機能と 情報の統合化を図ることで平衡機能を維持しています。 しかしホームページ冒頭にて指摘したように 視覚情報を反映する視蓋脊髄路反射としての整形外科テスはありません。 小脳テストのロンベルグテストでは 開眼においても身体の動揺が現れており 閉眼で一層増幅します。 この現象自体が皮質上丘視蓋脊髄路反射が一時的に遮断されることで 皮質橋核小脳路-皮質前庭脊髄路-皮質赤核脊髄路-皮質上丘視蓋脊髄路-皮質橋延髄網様体脊髄路における前庭神経核複合体と小脳と視覚野上丘及び皮質感覚野運動野との間に見られるトライアングル状の遠心性情報と其の反射性求心性情報との間におけるフィードバックシステム機能=平衡維持機構が より減少した事実を示し その関与を指摘しています。 上丘には主として眼と頭の協同運動に関係する視覚性反射機能が存在します。 発生学的に哺乳類より原始的下等な爬虫類鳥類や魚類では 視蓋は全ての感覚入力を統合し 延髄脊髄へ出力する最高統合中枢として其の機能が見られます。(大脳皮質の発達していない鳥類魚類にとって 視覚情報の上丘 聴覚情報の下丘こそ 生命維持機能として 人類に比べ 飛躍的に進化発達しているはず!!! 数十メーターも離れた位置にいながら 小さな目をした鳥が瞬時に人の動きを捉え逃避反射で飛び立つ動き!!) 進化論的には 大脳皮質の発達と共に 中脳下位脳の機能が大脳皮質に代替されていく事を [脳機能の頭端移動の法則]と呼ばれています。 川村光毅先生によれば 上丘浅層は網膜、大脳皮質視覚領、視蓋前域、傍二丘体などから多くの線維を受け上丘の深層は大脳皮質の広い領域 聴覚領、体性感覚運動領、連合領など視覚領以外の大脳皮質全域からの線維、視蓋前域、二丘旁体、下丘の外核や中心周囲核、黒質の網様部、三叉神経主知覚及び脊髄路核、脊髄、小脳核の一部(主として室頂核尾半部)、外側膝状体、視床下部など脳幹の広い領域からの投射があるとの事ですが  其の事実が 上丘の視覚性反射機能を含め 全身体的平衡反射機構して機能している事を示唆します。 
頭部の動きと共に Brodmann17-18-19野に投影される外界の景色の動きに対し 前庭ー小脳ー上丘間の反射性求心性情報による眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を 頭部の動きの誤差数値を均衡化しながら水平垂直座標軸を常に一定位置に維持する数値的分析均衡機構が前庭動眼反射機能とともに それゆえ連動しています。 上丘の機能に加え 頭部のXYZ座標軸の数値的統合機構と連動する 眼球の水平垂直注視運動に関与するとされる中脳域のCajaland Darkschewitsch Nucleus カハール核ダルクシェヴィッツ核 後交連核 内側縦束吻側介在核riMLFなどは ともに内側縦束を通じて 動眼滑車外転神経核群の統合的な動き(固視反射ー輻輳調節反射ー対光反射等)を支配しています。 水平方向の眼球運動の制御中枢は橋網様体にあり、外転神経核や舌下神経前位核に投射して水平眼球運動を制御します。 船戸和弥先生によれば舌下神経前位核は両側のすべての外眼筋支配脳神経核[動眼滑車外転神経]に投射し 間質核や前庭神経核群からの線維が舌下神経前位核でシナプス結合して水平及び垂直方向の急速眼球運動に関与しているとの事です。 
現時点で医学的に解明されていいる筋紡錘[α‐γWrinkage]GTO反射情報が 大部分の平衡制御機構を構成していると仮定するなら 舌下神経が支配する茎突舌筋‐オトガイ舌筋‐舌骨舌筋‐内舌筋これら筋群の筋トーヌス状態の変化も眼球運動及び平衡機能に関与している事を示唆しています。 当然これら筋群と連動する茎突咽頭筋[CN‐ⅠX舌咽神経]茎突舌骨筋‐顎二腹筋後腹[CN-VⅠⅠ顔面神経]顎二腹筋前腹‐顎舌骨筋‐オトガイ舌骨筋の下顎下制筋 側頭筋‐咬筋‐内側外側翼突筋[CN-Ⅴ三叉神経V3下顎神経枝]胸骨舌骨筋‐胸骨甲状筋‐甲状舌骨筋[頸神経ワナC123]などの筋群も 眼球運動及び平衡機能に間接的に関与している事を示唆しています。

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CN-Ⅲ 動眼神経 GSEー一般体性遠心性 図3A参照 GVE一般内臓遠心性 図3ー18‐21‐23‐26参照
A  動眼神経核複合体GSE及びエディンガーウェストファル核Edinger-WestphalGVE
皮質下反射(眼球位置調節と視覚器調整 求心性線維は視神経、前庭神経、聴神経、脊髄上行性線維 眼球位置調整主に上丘関与 瞳孔調節の対光反射は視蓋前域)皮質性視覚反射(後頭葉関与の眼球位置固定反射と調節反射)
B GSEの動眼神経核は上斜筋外側直筋を除く眼臉挙上筋を含む全ての外眼筋を支配しペルリア核は両眼のより目状態をつくるのに関与
GVEの副交感神経核エディンガーウェストファルE.W.核は光量に反応し瞳の収縮度調整する瞳孔括約筋と対象物体が近視野に入る時レンズの形状調節する毛様体筋を支配。 中脳上被蓋上丘レベルに存在。 
内眼筋の交感神経支配は 頚膨大部尾側レベルC7-T1(C8-T2)交感神経細胞から節前繊維が上頸神経節へシナプス節後繊維は内頚動脈壁神経叢を通り毛様体神経節経て眼球支配。[外眼筋固有感覚繊維 角膜 虹彩 脈絡膜等からの感覚性繊維は 毛様体神経節経て鼻毛様体神経‐三叉神経中脳路核‐V1眼神経支配に留意]
二次動眼神経核として次の神経各群が垂直眼球運動の中枢として関与:
 Cajalカハール間質核‐垂直方向眼球運動支配 内側縦束通りCNⅢ動眼CNⅣ滑車CNⅦ前庭神経内側核へシナプス後交連で正中交叉
 Darkschewitschダルクシュヴィッツ核‐後交連で正中交叉内側縦束下降しCNⅥ外転神経へシナプス
 後交連核‐視蓋前域後部
 内側縦束吻側介在核 rostal interstitial of Medial Longituidal Fasiculus (riMLF)
橋動眼中枢‐水平方向眼球運動支配 橋網様体核よりCNⅥCNⅩⅡ外転神経核舌下神経前位核に投射し 舌下神経前位核はカハール間質核前庭神経核複合体にシナプスし水平垂直眼球運動と連動
C *直接光反射―共感性間接対光反射検査 光刺激に対し同側瞳孔縮小と対側の縮瞳がおきるかどうか
神経機序 光‐網膜‐視索‐視蓋前域‐E.W核‐動眼神経‐毛様体神経節‐瞳孔括約筋 直接及び間接対光反射は視交差で半数が交差する事と視蓋前域核から半数が同側のEW核へ残り半数が後交連通過し反対側のEW核へシナプスする故同じ程度の反射反応が起きる。
 * 遠近調節性輻輳近見反射検査 近づく物体に対し焦点を維持し続ける為に必要な眼球輻輳 瞳孔収縮 レンズの肥厚化が三位一体で起こるか否か
神経機序 輻輳反射 視覚情報‐網膜‐外側漆状体‐視覚野‐視蓋前域‐動眼神経核‐内側直筋(より目) 調節反射 視蓋前域‐EW核‐毛様体神経節 毛様体筋(レンズ肥厚調節) 瞳孔括約筋(縮瞳)
 * GSEの上直筋 内側直筋 下直筋 下斜筋 上眼検挙筋 其々の眼球運動検査
D * 眼筋麻痺―1つの眼筋麻痺が長く続いた時同側の拮抗筋の収縮或いは過剰作用と他側の協同筋過剰作用と他側拮抗筋の抑制麻痺を発症
*  動眼神経麻痺による
  GSE障害
   :眼臉下垂―眼臉挙上筋が麻痺し顔面神経支配の眼輪筋が優位になる為
   :眼球は下外方をむいて固定(外斜視)―CN-Ⅵ外直筋CN-Ⅳ上斜筋が優位になる為ー滑車神経と外転神経のどちらがより優位に作動しているかは 上斜筋が眼球を内側下方ではなく外側下方へ転移させる事から 正常な動眼滑車神経核連動運動に於いては 外転神経が滑車神経より優位に導いている事を示唆している!!!
   :複視 外斜視のため両眼網膜の同一部位に結像せず二重に見える
   :眼球突出 外眼筋の弛緩による
  GVE障害
   :瞳孔散大ー瞳孔活躍筋麻痺 交感神経優位 
   :対光反射消失ーEW核障害で神経核作動しない 
   :調節反射の消失ーEW核障害で毛様体筋麻痺しレンズ凸かできず近見反射不可
  GSE+GVE障害
   :輻輳調節反射消失ー内側直筋マヒ輻輳反射消失+毛様体筋麻痺調節反射消失
*  眼筋の随意性反射性神経支配の障害―CNⅢⅣの眼球運動の統合が内側縦束内にて支配され 頚部筋項部筋など頸髄からのインパルス 前庭神経核 注視中枢を含む網様体及び大脳皮質基底核からのシナプス連絡経路等に於ける疾患
*  交感神経性眼筋支配のC8―T2レベル脊髄灰白質側角内交感神経核からの網様体脊髄中枢での障害 ホルネル症候群の発症―縮瞳 眼臉下垂 患側での無汗
*  副交換神経性眼筋支配のEW核による瞳孔括約筋の障害―交感神経支配の瞳孔散大筋優位
CN-Ⅳ 滑車神経 GSE 一般体性遠心性 図18‐21‐23‐26参照
A 上斜筋支配の神経核
B 下丘レベル水道周囲灰白質に存在し脳幹内側縦束経由でⅢⅣⅥは相互に連絡
C 眼球の下方外側への運動の検査
D 滑車神経の障害は上斜筋麻痺を引き起こす為 下方外側を見る事に困難をきたし 視線は上内方を凝視するよう固定される。下方外側へ向く事で複視となる。
CN-Ⅵ 外転神経 GSE 一般体性遠心性 図18‐21‐23‐26参照
A 外側直筋支配の神経核
B 橋背側被蓋に位置し橋延髄接合部より内側縦束へ
C 眼球の側方外側への内転運動の検査
D 内斜視 内側直筋(Ⅲ)は機能的に傷害されにくく外転神経は頭蓋内を長く走行する故高度に障害を受けやすい。障害後両眼の視線が分離する為 直視ないしは患側を見る事で複視発症。

網膜上の焦点に物体を把握する近見反応には 眼球輻輳 瞳孔収縮 レンズの肥厚化が三位一体で作動しなければなりません。 眼球輻輳の神経機序では  視覚情報→網膜→外側漆状体→皮質視覚野[第17-18野]で把握された情報は前頭眼野[第8野]及び上丘 視蓋前域から動眼神経核の内側直筋(より目)を促通しながら 同時に 調節反射機能として 視蓋前域→EW核→毛様体神経節を促通し 毛様体筋(レンズ肥厚調節)と瞳孔括約筋(縮瞳)を作動する事で三位一体の視差誘導性‐調節性‐近接性輻輳反射の動きが可能となっている。 それ故前頭眼野[第8野] 上丘 視蓋前域 小脳室頂核及び動眼神経核群に加え脳幹中脳域に於ける細胞群Bursst-Tonic Neuron が輻輳反射の活動に関与しているようです。 近見反応の輻輳運動に対し 開散運動が遠近反射として作動しますが しかし実際に関与する神経核群は 全て詳細に解明されてはいません。 
動眼滑車外転神経の運動性神経核群が支配する6個の外眼筋の固有感覚線維は 三叉神経中脳路核の偽単極性細胞で、動眼神経とは別に三叉神経の第1枝、すなわち眼神経と一緒に走行しているとの事ですが6個の外眼筋の固有体性感覚情報の左右間の誤差情報は 咀嚼筋反射情報を主として伝達する三叉神経中脳路核の三叉神経脊髄路‐視床路VPM経由とも連動して中心後回体性感覚野へ求心路連絡しています。 同時にまた内側縦束をとうし 前庭神経核‐小脳‐上丘間とに於いて 身体抗重力反射性求心性情報に基ずき 頭部の動きの誤差数値を均衡化しながら 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を 常に一定位置に維持する数値的解析分析機構が 前庭動眼反射機能として平衡維持機能しています。
また 三叉神経脊髄路は 舌咽神経‐迷走神経‐顔面神経とも神経連絡しているゆえ 滑動性追跡眼球運動と前庭動眼反射機能との間に於ける過大な耐性限度を越えた左右脳幹機能における誤差情報の蓄積は 眼振 眩暈 船酔い 乗り物酔い 催吐反射 動揺病などを引き起こす結果を呈します。
内眼筋はEW核の副交感性の支配のほかに、毛様体脊髄中枢から交感神経性支配を受け 頚膨大部の尾側レベル胸髄上部C8-T2の交感神経細胞から起こる節前線維は交感神経管を上行して星状神経節‐中頚神経節‐上頚神経節に達してシナプス結合します。 節後線維は内頚動脈壁の神経叢を通り毛様体神経節に達するが、ここではシナプス結合せずに通過して短毛様体神経に加わり、眼球に達する。 それ故 頚膨大部の尾側レベル胸髄上部C8(C1から?)-T2の交感神経の障害は ホルネル症候群を始めとして 交感神経過緊張症 頻脈 徐脈 眩暈 眼振等を含む自律神経失調症を引き起こす可能性があり 頚椎‐上部胸椎の椎間関節軟部組織を含むあらゆる変性との関連性そして全身体的反射情報を考慮する必要があります。 平衡感覚機能を有する頭蓋頚部筋群自体の支持は 実際には 胸郭 腰腹部 骨盤体 上肢 及び下肢の全ての筋群で成り立っていますので。
近くにある対象を両眼視するには、両眼の視軸が同一点に向かい、両眼の網膜像が中枢では融合して単一の像になることが必要です。 両眼が収斂して注視しようとする対称点に視軸が集束する滑動性追跡眼球運動には それに応じた頭部の運動 すなわち、頚筋の活動と迷路性反応‐前庭動眼反射機能は眼球運動にとって不可欠です。 しかし 残念な事に現実の神経整形外科テストに於いて 前庭動眼反射と滑動性追跡眼球運動と頚部筋機能との間に置ける明瞭な平衡機能テストは存在していません。 両眼の視軸を同一点に維持しながら頭を回旋する時の前庭動眼反射機構は神経学的に分析解明されていますが 其れに伴う頭頚部回旋に伴う神経筋活動の詳細は 未だ明らかにされていません。 
第XⅠ中枢脳神経‐副神経[C2-3‐4支配]の胸鎖乳突筋 僧帽筋の活動に加え 頸神経C1からC8までが支配する全ての頚部筋群の左右交叉性筋反射情報のフィードバックなくしては 実際は 滑動性追跡眼球運動と前庭動眼反射と連動運動も起こる事は有り得なく不可能なのです。
ましてや頚部筋群の板状筋‐最腸筋‐腸肋筋‐半棘筋は脊柱起立筋として其の起始停止部を仙骨腸骨腰椎胸椎頚椎そして頭部と全脊柱に渡って連動している事から 其の一部及び全ての関節筋トーヌス反射情報が上行性の反射性情報[後索ー内側毛帯路 薄束核楔状束核路 前後脊髄小脳路 脊髄視蓋路 脊髄前庭小脳路 外側内側脊髄視床路]として中枢へ情報伝達し下行性上行性フィードバック回路の構築を担っています。 それ故 前庭動眼反射は 実際には 前庭動眼脊髄路反射とでも呼称されるべき反射回路です。
船戸和弥先生によれば 橋動眼中枢は水平方向の眼球運動の制御 中枢は橋網様体にあり、外転神経核や舌下神経前位核に投射して水平眼球運動を制御 舌下神経前位核は両側のすべての外眼筋支配脳神経核に投射 Darkschewitschダルクシュヴィッツ核 Cajalカハール間質核や前庭神経核群からの線維が舌下神経前位核でシナプス結合しており、舌下神経前位核は水平及び垂直方向の急速眼球運動に関与しているようであるとの事です。
現時点で解明されている側方注視の神経機構は 
IE:右側方注視では 左脳前頭眼野[第8野]→対側正中傍橋網様体PPRF→同側外転神経核に対し促通性=同側右外側直筋収縮 対側左動眼神経核促通性=左内側直筋収縮 そして左対側に対し延髄網様体抑制介在ニューロンを通じて左外転神経核抑制=左外側直筋弛緩 右動眼神経核抑制=右内側直筋弛緩 理論的にはこれによって左右眼の右側方注視が可能となりますが 現実には先に指摘した様に 前庭神経核複合体‐舌下神経前位核‐皮質視覚野‐視蓋前域‐三叉神経中脳路脊髄路など多くの神経核群と連動しています。 内側前庭神経核及び舌下神経前位核は同側外転神経核に抑制性そして対側から促通性に作動しています。 これら神経核群は内側縦束を通じて 身体抗重力反射性求心性情報に基ずき 頭部の動きの誤差数値を均衡化しながら 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を常に一定位置に維持する数値的解析分析機構によって 小脳‐前庭動眼‐脊髄路反射平衡維持機構として 結果的に皮質視覚野の左右間における視野優位とも連動しています。 視野優位と輻輳角度の相関性は 前庭神経核複合体の上下核に加え内側核と外側核への求心性及び遠心性の情報質量の差が上肢下肢間の歩行反射弓を含む頭部水平垂直座標軸の数値的解析分析機構とも連動していることを示唆しています。
これら神経核間の連絡が内側縦束MLFをとうして行われる為 内側縦束MLFにおける其の経路的長さと構造的脆弱性に於いて引き起こされるシナプス連絡の障害も 左右脳幹機能における誤差情報の蓄積と同様に 複視 眼振 眩暈 船酔い 乗り物酔い 催吐反射 動揺病などを引き起こします故 臨床的に非常に重要です。 

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CN-Ⅴ 三叉神経 GSA 一般体性求心性 図5A参照  SVE 特殊内臓遠心性 図3ー28‐29参照
A 混合性脳神経
B 三叉神経節 脊髄神経節に相当
Ⅰ主知覚核‐GSA: 頭顔部領域からの主として触覚精細識別覚および圧覚を伝達
Ⅱ脊髄路核‐GSA: 温痛覚及び粗大な触覚識別覚を伝達し 脊髄路核はさらに吻側核、中間核、尾側核に区分され 明確な身体部位対応配列
また 三叉神経3枝支配の顔面皮膚 硬膜 副鼻腔 口腔咽頭喉頭粘膜 中硬膜動脈 歯 角膜 顎関節 鼓膜 耳道前部の全ての侵害感覚受容器からの入力情報
Ⅲ中脳路核‐GSA: 咀嚼筋群の深部感覚伝達 細胞軸索の中には三叉神経運動核V3でシナプス結合するものや介在ニューロンを介して、脳神経運動核や頚筋支配運動ニューロンに連絡
Ⅳ運動核‐SVE第Ⅰ鰓弓神経: 咀嚼筋[咬筋‐深側頭筋‐内側外側翼突筋] 耳介側頭筋 口蓋帆張筋 鼓膜張筋 顎舌骨筋 顎二腹筋前腹 オトガイ舌骨筋
Ⅴ三叉神経主知覚核の腹側部及び全ての三叉神経脊髄路核からの神経伝達は交叉性の腹側三叉神経視床路を形成し主知覚背側部より非交叉性背側三叉神経視床路も存在 橋から第Ⅰ第2頸髄間での頭部体性感覚は 上行枝下行枝に分かれ対側の三叉神経毛帯[三叉神経視床路]通じて視床後内側腹側核VPMに投射後皮質感覚野に情報伝達する。 三叉神経には咀嚼筋 顎関節 外眼筋などの固有感覚受容器からの線維も含まれており(下顎反射) また求心性線維として 舌咽神経 迷走神経(嘔吐反射) 顔面神経(角膜反射) および第1から第4頚神経からの後索線維などがシナプス連絡している事で下顎反射‐嘔吐反射‐角膜反射等が制御されている。 大脳皮質 特に一次体性感覚野から、三叉神経感覚核への投射があり 三叉神経運動核も大脳皮質核線維を介して直接ないし間接に大脳皮質からの投射を受け他の脳神経からの入力は脳幹網様体を介して三叉神経核群に達する。
V1 眼神経‐上眼窩裂: 硬膜テント枝 涙腺神経枝 前頭神経枝 鼻毛様体神経枝に分枝 前頭部、眼、鼻を感覚性に支配 また内頚動脈感覚枝として中 前及び後大脳動脈血管壁侵害受容器支配[三叉神経血管支配ニューロン]
V2 上顎神経‐正円孔:翼口蓋窩へ入り、硬膜枝 頬骨神枝経 眼窩下神経枝 上歯槽神経枝 翼口蓋神経枝[翼口蓋枝‐後鼻枝‐咽頭枝‐頬枝]に分枝 上顎部 上顎歯 上唇頬口蓋粘膜 上顎洞などを感覚性に支配
V3 下顎神経‐卵円孔:硬膜枝 咀嚼筋枝(運動性線維) 頬神経枝 耳介側頭神経枝 下歯槽神経枝 舌神経枝[舌前2/3のGSA]に分枝 舌‐下顎部‐下顎歯‐下唇の粘膜 頬粘膜 外耳の一部を感覚性に支配 SVEの運動核は咀嚼筋[咬筋‐深側頭筋‐内側外側翼突筋]耳介側頭筋 口蓋帆張筋 鼓膜張筋 顎舌骨筋 顎二腹筋前腹 オトガイ舌骨筋を支配 中脳橋頸髄に分布  
C * V1眼神経V2上顎神経V3下顎神経からの精細識別覚の検査―主知覚核中脳路核は後索核内側毛体系に属し脊髄路核は脊髄視床路脊毛体系に匹敵するゆえ ピン綿棒等による知覚感度及び精細識別覚テスト
*  角膜反射検査―綿棒で角膜に触れ瞬きと流涙を観る
  神経機序:瞬き運動は 角膜接触‐三叉神経第1枝[長毛様体神経]‐三叉神経節‐三叉神経脊髄路核‐両側顔面神経弧束核‐顔面神経第Ⅱ鰓弓運動核‐顔輪筋閉眼 流涙は 角膜接触‐三叉神経第1枝[長毛様体神経]‐三叉神経節‐三叉神経脊髄路核‐両側顔面神経弧束核‐上唾液核‐大錐体神経‐翼口蓋神経節‐V1上顎神経‐頬骨神経‐涙腺神経
*  下顎反射―第一鰓弓筋由来の咀嚼筋群の伸張反射を観る また 核下性一側性麻痺にては 開口で下顎を前方に動かせると健側の翼突筋優位の為麻痺側へ偏り 咬筋反射も消失する。
D * 三叉神経痛―通常は顔面神経痛と呼ばれているが温痛覚の支配は顔面神経には無く 三叉神経脊髄路核に属する。 側頭骨錐体の骨炎やループ状に硬化した上小脳動脈による三叉神経節や三叉神経脊髄路核に対する圧迫障害による。
*  三叉神経中脳路核[上核]―咀嚼制御及び咀嚼パターン発生器としての障害 閉口筋(側頭筋咬筋内側翼突筋)又は開口筋(外側翼突筋顎二腹筋舌骨下筋群)への影響 
*  三叉神経運動核での障害―上記咀嚼筋群 口蓋帆張筋(食物が鼻咽腔へいりこむ事を防止する)鼓膜張筋(中耳の槌骨を支持し大音響に対する鼓膜の運動を抑制し内耳有毛細胞の働きを保護)への影響
* 三叉神経血管支配ニューロンでの障害―V1眼神経は内頚動脈に接し前中後全ての大脳動脈血管壁に侵害受容性感覚神経を分枝し疼痛覚支配する

先に述べた様に 三叉神経には咀嚼筋 顎関節 外眼筋[内眼筋をも含むはず?]などの固有感覚受容器からの線維も含まれています。 また求心性線維として 舌咽神経 迷走神経 顔面神経 副神経および第1から第4頚神経からの後索線維などがシナプス連絡しており 大脳皮質 特に一次体性感覚野から、感覚核への投射 運動核も(大脳)皮質核線維を介して直接ないし間接に大脳皮質からの投射を受け他の脳神経からの入力は脳幹網様体を介して三叉神経核群に達している点が 臨床的に非常に重要なポイントになっています。 (脳幹橋延髄網様体と前庭神経核群複合体間に於ける小脳数値解析機構を介して交叉性伸展屈曲四肢反射のフィードフォワード及びフィードバック情報値に与える影響)
下顎反射に伴う咀嚼機能の遠心性支配ひとつ取り上げても 三叉神経第1鰓弓神経核支配の咀嚼筋群[閉口筋‐側頭筋 咬筋 内側翼突筋 又は開口筋‐外側翼突筋 顎二腹筋 舌骨下筋群 口蓋帆張筋] 顔面神経第2鰓弓神経核支配[茎突舌骨筋 顎二腹筋 及び表情筋群]舌咽神経第3鰓弓神経核支配[茎突咽頭筋] 迷走神経第4鰓弓神経核支配[口蓋帆張筋を除く全ての口蓋筋群 茎突咽頭筋を除く全ての咽頭筋群] 副神経第6鰓弓神経核支配[胸鎖乳突筋及び僧帽筋] これら五つの運動神経鰓弓神経核群及び鰓弓筋群脳神経に含まれない下顎下制筋群(胸骨舌骨筋 胸骨甲状筋 甲状舌骨筋)舌下神経支配筋群との連動性で構築されております。 また咀嚼筋其々遠心性支配に対する求心性情報のフィードバックに於いても 三叉神経中脳路核脊髄路核 主知覚核 顔面舌咽神経の求心性支配の弧束核 迷走神経背側核及び舌咽迷走神経核群の運動性疑核とのシナプス連動に於いて成立しています。
頭頚部皮膚感覚領域のデルマトームでは 第Ⅰ頸神経C1は運動枝のみで 第2第3頸神経が頭頚部筋群の運動性感覚性を支配し 上記5つの鰓弓筋群を含む全ての頭部筋群の感覚性求心性情報は 三叉神経脊髄路を通じて対側の視床腹側核VPM経由で 中枢皮質感覚野へ伝達している点を留意するべきです。
Haines 神経解剖学アトラスに於いて 三叉神経主知覚の腹側部及び三叉神経脊髄路核の全ての線維は交叉性の三叉神経視床路を形成するが 主知覚の背側部より 一部非交叉性の三叉神経視床路も存在すると述べており、 また FitzGerald 神経解剖学によれば 三叉神経中脳路核は 同側性に三叉神経小脳路として外眼筋咀嚼筋群の固有感覚情報を伝達しているとの事です。 内耳神経‐前庭神経項目Eで詳細に分析しますが 平衡機能三半器‐前提神経核複合体‐小脳間トライアングル様情報交換機能が 三叉神経小脳路として同側性の情報分析解析機能と連動している神経学的事実は 臨床的に頭部と体幹の其々の反射性求心性情報を統合化している可能性に於いて非常に重要性を持っています。
動眼神経の項目Eに於いて指摘した様に 
動眼滑車外転神経の運動性神経核群が支配する6個の外眼筋の固有感覚線維は 三叉神経中脳路核の偽単極性細胞で、動眼神経とは別に三叉神経の第1枝、すなわち眼神経と一緒に走行しているとの事ですが6個の外眼筋の固有体性感覚情報の左右間の誤差情報は 咀嚼筋反射情報を主として伝達する三叉神経中脳路核の三叉神経脊髄路‐視床路VPM経由とも連動して中心後回体性感覚野へ求心路連絡しています。 同時にまた内側縦束をとうし 前庭神経核‐小脳‐上丘間とに於いて 身体抗重力反射性求心性情報に基ずき 頭部の動きの誤差数値を均衡化しながら 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を 常に一定位置に維持する数値的解析分析機構が 前庭動眼反射機能として平衡維持機能しています。
私的な仮説になりますが 先に指摘した様に 小脳‐前庭神経核複合体‐舌下神経前位核‐皮質視覚野‐視蓋前域‐上丘‐三叉神経中脳路脊髄路などの多くの神経核は連動し合っていますが 大部分の神経核路は対側性に其の情報をフィードバックしあっていますので 三叉神経中脳路核及び一部の三叉神経主知核背側部核の情報のみが同側的に中枢へ伝達されている事実は、 その事によって 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を含めて全身情報のフィードバック及びフィードフォワード間の情報誤差修正が可能となり 左脳右脳中枢に伝達される身体抗重力反射性求心性情報に基ずき 眼球位を含めて頭部の動きの誤差数値を均衡化している可能性があります。 夜間に於ける無意識下の歯軋りなどは 頭蓋窩での左右間筋トーヌス情報の誤差量をその事で修正している可能性があります。 左側右側における前庭神経核複合体と小脳間における情報交換が 当然メジャーな誤差情報修正システムとして作動している筈です。 又乗り物酔い 眩暈 眼振に見られるごとく視蓋脊髄路との連動性もあります。 そして 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を常に一定位置に維持する数値的解析分析機構が 中脳蓋領域神経核群で多重層に渡って存在する事で 小脳‐前庭動眼‐脊髄路反射平衡維持機構を成立させています。 それ故 人によって 顔面表情筋が歪んで見られる現象は 其の表情筋群の固有情報が 小脳に於ける 数値的解析分析機構の均等化と連動している事を示唆しています。

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CN-Ⅶ 顔面神経 GVE 一般内臓遠心性 SVA 特殊内臓求心性
SVE 特殊内臓遠心性 図3ー30‐33‐34参照
A 顔面神経核複合体 顔面神経核は三叉神経脊髄路核、上丘、脳幹網様体、大脳皮質などから求心性線維を受ける。大脳皮質から直接求心性線維は顔面神経核のいわゆる中間部(核の上部)でシナプス結合し、直接入力は脳幹網様体を介する。
B GVE 副交換神経中間神経の上唾液核から膝神経節大錐体神経翼突管神経経由で翼口蓋神経節[口蓋枝‐胸枝‐後鼻枝]形成し口蓋腺涙腺鼻腺支配及び鼓索神経舌神経経由で顎下神経節へ顎下腺舌下腺支配 中間神経の求心性線維の細胞体は膝神経節にあり、一般体性求心性線維と特殊内臓性求心性線維  
SVA 弧束核味覚部からの鼓索神経が舌前2/3味蕾求心性味覚情報伝達[舌前2/3一般感覚GSAは三叉神経V3下顎枝] 膝神経節細胞の中枢性突起は中間神経を通って走り、延髄の孤束核でシナプス結合する味覚の一次神経線維
SVE 運動核は第二鰓弓由来の全ての顔面表情筋[口輪筋‐眼輪筋‐頬筋‐口角下制筋‐鼻骨筋‐前頭後頭筋‐広頚筋など]- 鐙骨筋- 茎突舌骨筋- 顎二腹筋後腹を支配 橋外側尾側に位置し内耳道膝神経節顔面神経管茎乳突孔経由
C* 舌の前2/3の味覚検査―甘味 酸味 塩味のテスト 同領域の温痛覚はⅤ3下顎神経支配の三叉神経脊髄路核へ連絡
 * 上記テストに伴い上唾液腺支配翼口蓋神経節からの涙腺鼻腺舌下腺顎下腺の検査
 * 顔面表情筋の非対称性検査―笑う口唇を開ける等表情筋の左右対称性を観る
 * 角膜反射検査―角膜支配のCN-Ⅴ1眼神経は同三叉神経脊髄路核へ連絡し顔面神経2次シナプスしCN-Ⅶ運動核支配の眼輪筋を作動するか否か
 * 吸引反射検査―口唇知覚支配のCN-Ⅴ3下顎神経は同三叉神経主知覚核へ連絡し顔面神経2次シナプスしCN-Ⅶ運動核支配の口輪筋を作動するか否か
 * 瞬目反射検査―網膜支配のCN-Ⅱ視神経が上丘視蓋延髄路を介して 光刺激に対しCN-Ⅶ運動核支配の眼輪筋を作動するか否か
D* 核下性顔面神経障害[ベル麻痺] 聴神経鞘腫耳下腺等の腫瘍 顔面神経管内でのウィルス感染 血管性梗塞塞栓症障害 多発性硬化症脱髄症状 中耳疾患 や髄膜炎に依り 同側性の顔面麻痺 舌の2/3領域に於ける同側性味覚消失 眼輪筋の麻痺のため閉眼が不可能 顔面表情筋右不対称 同側の涙腺鼻腺舌下腺顎下腺に於ける分泌減退 鐙骨筋の麻痺に伴う聴覚過敏[耳小骨の鐙骨筋支配の顔面神経に対し鼓膜緊張支配の槌骨筋は三叉神経支配に留意] 
* 核上性顔面神経障害 腫瘍 血栓症 最大原因の脳卒中にて皮質核脊髄路繊維が内包皮質レベルで損傷し 顔面下半分上下肢麻痺が損傷と反対側性に起こるが、前額部は核上性両側性支配受けるため麻痺症状を呈しない[核下性ベル麻痺との診断指標]。 中心前回や大脳基底核の障害では 顔面痙攣 顔面多動症 無表情症 パーキンソン病などのの諸症状を呈する。
* 鼓索神経分岐部よりも末梢側の場合は同側の顔面麻痺のみ呈し分泌機能と味覚は保存される しかし 膝神経節での顔面神経損傷は 同側舌2/3の味覚消失を呈す。

先に述べた様に 顔面神経核は三叉神経脊髄路核、上丘、脳幹網様体、大脳皮質などから求心性線維を受け 弧束核を通して 舌咽神経 迷走神経そして三叉神経脊髄路核と連絡し合う事で 表情の変化を呈することが可能となっている。 大脳皮質から直接求心性線維は顔面神経核のいわゆる中間部(核の上部)でシナプス結合し、直接入力は脳幹網様体を介する。 
顔面表情筋の筋トーヌス情報自体は三叉神経脊髄路核支配で視床‐皮質感覚野へ伝達されている事に留意!!! 特に三叉神経中脳路核で指摘した小脳‐前庭動眼‐脊髄路反射平衡維持機構との視床後内側腹側核経由での情報フィードバックシステムでの相関性に於いても留意すべき点です。
顔面表情を支配する中枢脳神経は CN‐V三叉神経支配の咀嚼筋[咬筋‐深側頭筋‐内側外側翼突筋]耳介側頭筋 口蓋帆張筋 鼓膜張筋 顎舌骨筋 顎二腹筋前腹 オトガイ舌骨筋 CN‐VII顔面神経支配の表情筋[口輪筋‐眼輪筋‐頬筋‐口角下制筋‐鼻骨筋‐前頭後頭筋‐広頚筋など]- 鐙骨筋- 茎突舌骨筋- 顎二腹筋後腹-口蓋献挙筋 CN‐IX舌咽神経支配の茎突咽頭筋 CN‐X迷走神経支配の全ての咽頭筋喉頭筋 CN‐XII舌下神経支配のオトガイ舌筋‐茎突舌筋‐舌骨舌筋‐内舌筋が 基本的神経筋群として捉えられています。
しかし 顔面表情筋群に対し これら神経核群以外に 実際は 古くからはパブロフの反射に見られるように 嗅神経からの間接的支配があります。 嗅神経は 自律神経系の手綱核脚間核偏桃帯そして自律神経高位中枢視床下核群へ神経連絡し それら各群と連動する顔面舌咽神経の上下唾液核群及び顔面舌咽迷走神経で支配する口腔内味覚感覚中枢の弧束核とも連動性し合う事で 表情筋群との非随意性神経連動が成立しています。 食するという行為は 嗅覚味覚情報が上位中枢で統合化されながら 中脳橋延髄の筋骨格系嚥下反射中枢及び自律神経系副交感神経系を作動させることで可能となっています。 基本的には 交感神経が司る ”Fight or Flight” の闘争や緊急避難行為ではなく 消化などの安静状態を支配する副交感神経系(迷走神経及び仙骨骨盤内臓神経)と孤束核及び疑核を通じて連動しています。 
私的な仮説になりますが それ故 好物を食する事や アロマセラピーなどは自律神経高位中枢視床下核群における 副交換神経支配をより優位に導き交感神経優位下にあった筋骨格系の緊張緩和筋弛緩を誘引する事で 中脳橋延髄間に於ける筋骨格系反射情報の数値的分析解析均衡化機構に於ける左右側体幹筋誤差情報の均衡化のリセットを側面的に支配しています。 又 咀嚼運動其の物も 左右咀嚼筋群の筋バランスの相違(顎関節症と連動)は その筋トーヌスの左右間求心性情報誤差量が 上丘、三叉神経脊髄路核及び中脳路核、小脳‐前庭神経核複合体等を通じて 一次求心性情報が直接的に脳幹網様体に伝達される事で 体幹全体に於ける反射平衡維持機構の成立を可能としており、顔面神経支配筋群の一次求心性情報が視床後内側腹側核経由で皮質感覚野に伝達され 中枢情報フィードバックシステムでの求心性及び遠心性情報間の相関性を可能ならしめている事に留意すべきです。 筋骨格系の左右側体幹筋誤差情報値はそれら筋群を支配する自律神経系に於いても当然交感副交感の左右側誤差値として最高中枢視床下核群へ伝達されている筈ですので 筋トーヌスの過緊張状態と連動する交感神経過緊張状態は 副交感神経系を促通する事で左右側体幹筋群において過緊張状態からの修正そしてより正常な筋トーヌスへの回復が引き起こされているようです。 其の事が結果的には 体幹筋群の多重層に渡る数値的解析分析均衡化機能のひとつである小脳前庭神経核複合体の左右側の数値的誤差情報を修正し 同時に他の数値的解析分析均衡化機能にも影響を与えているようです。
先の項目三叉神経パラグラフEで指摘したように FitzGerald 神経解剖学によれば 三叉神経中脳路核は 頭蓋以下の反射経路のひとつである前後背髄小脳路と同様に 同側性に三叉神経中脳路として外眼筋咀嚼筋群の固有感覚情報を伝達しているとの事です。 それは臨床的に非常に重要性を持っています。 なぜなら 先に指摘した様に 小脳‐前庭神経核複合体‐舌下神経前位核‐皮質視覚野‐視蓋前域‐三叉神経中脳路脊髄路‐脳幹網様体‐皮質感覚野及び運動野などの多くの神経核は連動し合っています。 その事で 全身情報のフィードバック及びフィードフォワードが可能となり 身体抗重力反射性求心性情報に基ずき 頭部の動きの誤差数値を均衡化しする事が可能となります。 そして 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を常に一定位置に維持する数値的解析分析機構によって 小脳‐前庭動眼‐脊髄路反射平衡維持機構を成立させています。 それ故 酸っぱい物を連想するだけで無意識的に引き起こされる表情の変化や身体全身へのブルとした振るえすら引き起こされる脊髄路反射現象から理解できるように 嗅覚視覚味覚情報の入力が 表情筋群の固有情報を含めて 脊髄路反射を統括する機構である小脳前庭神経核複合体間に於ける 数値的解析分析機構の均等化と連動している事を示唆しています。

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CN-Ⅷ 内耳神経 SSA 特殊体性求心性 聴覚支配蝸牛根と平衡覚支配の前庭根の2種類の感覚性神経 発生学的には半規管は卵形嚢から分化し聴覚蝸牛器官は球形嚢から分化する
蝸牛聴覚神経 図3ー36‐37‐40参照
A 聴覚支配 外耳道‐鼓膜(音波を振動に変換)‐耳小骨(槌骨‐下顎突起軟骨 砧骨‐上顎突起軟骨 鐙骨‐第2咽頭弓軟骨)とうして音波を卵円窓(前庭窓)に伝達(耳小骨振動を前庭階外リンパ圧力波に変換ー蝸牛管全長約35mm回転基端知覚神経は球形嚢と連絡 基底板‐長さは34mm 高い周波数20,000Hz起始部で反応(蝸牛底に近いところでは0.04mm幅)低い周波数100Hz先端部で反応(蝸牛頂に近いところでは0.5mm幅) 外リンパで満ちた前庭階鼓室階と内リンパで満ちた中央階(蝸牛管) 外リンパは圧縮されないからアブミ骨の内方への動きは正円窓(蝸牛窓)にある第二鼓膜の外側方への動き、すなわち鼓室へ向かっての動きによって代償される。 外リンパの振動は振幅は小さいが、圧力の変化は大きい。 前庭階と鼓室階の外リンパの振動によって蝸牛管も振動する。 内リンパで満たされた蝸牛管のコルチ器内有毛細胞にラセン神経節約30,000個大型双極性細胞蝸牛神経とシナプスうち約18,000本が内有毛細胞と接している。 約3,500の内有毛細胞からの情報が約18,000本の蝸牛神経線維へ拡散する。 外有毛細胞の神経支配のパターンは内有毛細胞のそれとは異なる。 すなわち、少なくとも2,000の外有毛細胞が約4,000本の蝸牛神経線維に接触する。 外有毛細胞の細胞体はその大部分がDeiters細胞でおおわれており、蝸牛神経線維とシナプス結合する部位だけがDeiters細胞でおおわれていない。 中枢から起こる遠心性線維は、内有毛細胞の場合とは違って、外有毛細胞の細胞体と直接シナプス結合する。 この事が音を聞き分けるなど随意性聴覚支配を可能としている。 遠心性の(上)オリーブ(核)蝸牛束がCorti器官の有毛細胞の興奮性を抑制的に調節する。
B 1次ニューロン:螺旋神経節双極性ニューロンより音圧情報支配の蝸牛神経腹側核 周波数情報の背側核上オリーブ核 蝸牛底部から高音を伝達する線維は背側及び腹側蝸牛神経核の背側部でシナプス結合し、 一方、蝸牛先端部低音を伝達する線維は両蝸牛神経核の腹側部でシナプス結合する。 蝸牛神経核から出る線維は両側性に菱脳の次の核に投射する。 
2次ニューロン:蝸牛神経背側核腹側核一部交叉性一部非交差性に上オリィーブ核台形体核経由外側毛体より中脳下丘にシナプスする。
上オリーブ核は両耳反応性ニューロンとして作動し 左右同時に伝達される音の強弱時間差に反応し 抑制性交叉性繊維でその差値を増幅し 音の空間的方向検知し音源の位置同定に寄与する。
外側毛体腹側背側核は 脳幹反射弓に関与し体幹痛覚伝達の脊髄視床路と同じ毛体視床路系を経由し音による鎮痛作用との相関性を有する。
3次ニューロン:下丘より同側性及び下位後連経由対側性に内側膝状体へシナプス
下丘核は上オリーブ核の空間情報と蝸牛神経腹側核の音圧情報及び背側核の周波数情報を統合 また特徴的周波数特性曲線を有し特定の音程のみに対応神経促通  驚愕反射を可能とさす遠心性繊維を視蓋脊髄路へシナプスし聴覚反射運動を引き起こす。
4次ニューロン:内側膝状体から内包後脚聴放線経て1次聴覚野Heschl横側頭回 側膝状体核からの皮質投射は同側性 視床の聴覚中枢核に伝達後 側頭葉一次聴覚皮質:Area41-42に終止する。1次聴覚野Heschl横側頭回は両耳性の加算または抑制を支配する柱状構造で反対側音野からの刺激に反応し音源の方向距離確認可能とする。 蝸牛の底部の高音受容部は41野の前部に投射し、蝸牛の先端部の低音受容部は41野の後部へ投射し 二次聴覚皮質:Area22-39-40 Wernicke領域感覚性言語中枢と連動する。
* 1次聴覚野Area41-42Heschl横側頭回及び二次聴覚野Area22-39-40Wernickeで蓄積される聴覚情報が損傷を受けると 聞く事をそのまま喋る事は出来るが意味を理解出来ない状態を呈する(Wernicke感覚性失語症)。 又 前頭葉Brodmann第44野ブローカ言語野は頭頂葉運動野Brodmann4野及び側頭葉聴覚野と連動する事で 喋る事を可能としているので ブローカ言語野が障害を受けた場合 患者は聞く事を理解する事は出来ても 少しも話せなくなる皮質性運動性失語症を呈する。
* CN-Ⅴ三叉神経支配の鼓膜張筋運動ニューロンは自身の声に反応しCN-Ⅶ顔面神経支配の鐙骨筋運動ニューロンは外界音により反応協調し耳小骨にかかる過大音響を減寂させる
* 蝸牛管の内リンパ液は椎骨動脈からの後下小脳動脈‐迷路動脈‐血管条にて代謝循環 外リンパ液は外リンパ管経由でクモ膜下腔及び脳脊髄液と連絡している故 私的見解に於いては それ故脳脊髄圧の液圧変化影響の基 或は 迷路動脈‐血管条に於ける代謝循環障害の基 耳鳴りの遠因因子として作動している可能性があります。
C Rinne法検査 振動している音叉を乳様突起上に置き聞えなくなった時点で外耳孔Ⅰ/2“へ持っていき振動音が聞えなくなるまで待つ。伝音性難聴は障害側で骨伝道が空気伝道より良く感音性難聴では空気伝道が骨伝道より良い  Webber法検査 振動している音叉を頭頂部へ置く。伝音性難聴は患側のほうが良く聞え感音性難聴では健側の方が良く聞える。伝音性障害では発振音叉が耳元に存在するだけでは聴覚が生じないが、その音叉を頭蓋骨に当てれば聴覚を生じる(中耳を経由しない骨伝導経路で振動が蝸牛に達するため)。一方、感覚神経性障害では発振音叉が耳もとに置かれたときも、頭蓋骨に当てられているときも、聴覚を生じない。
D*伝音性難聴障害 外耳中耳の病変 耳垢詮索 中耳炎 耳硬化症
* 感音性難聴障害 蝸牛中枢聴覚路の病変 高齢者のコルチ器機能低下による高音部感音難聴 職場騒音原因の職業性難聴 耳中毒性難聴 感染性難聴 聴神経腫瘍
*妊娠の風疹感染(新生児の聴覚完全障失を、非常にしばしばもたらす)
*耳中毒性難聴 ストレプトマイシン、ゲンタマイシン、ナオマイシン等の抗生物質大量投与による医原性疾患。前庭機能失調をも伴う部分的あるいは完全な聴力消失をきたす。
* 脳幹聴神経反射弓での障害 内側縦束経由の眼運動神経核 下丘上丘経由での視蓋前野 視蓋延髄路及び視蓋脊髄路経由の他の脳神経核(音源への動眼及び顔面頸髄反射) 上行性賦活経路の網様体核(覚醒反射)CN-Ⅴ神経支配鼓膜張筋とCN-Ⅶ神経支配の鐙骨筋の協調作用による過大音響調整

カイロプラクティックの創始者D.D.Palmerが耳の聞こえない召使に矯正アジャストメントを賦すことで 耳が聞こえるようになった話が逸話としてよく紹介されていますが 神経学的分析は解明されていません。
コルチ器ラセン神経節の1次2次3次から最高中枢の横側頭回Heschel回‐前頭葉ブローカ言語野までのいずれの神経核其の物に損傷は無かったのでしょう。一度死滅した神経核がアジャストメントによって再生される事はありえませんので。
それゆえ聴覚神経核路障害による難聴ではなく 耳小骨伝音性難聴かコルチ器機能低下又は脳幹聴神経核群の自律神経性阻害による感音性難聴であった可能性があります。 
この逸話に対する私的な神経学的仮説として
A:SNELL臨床解剖学によれば鼓膜面積は鐙骨底面積の約17倍あり 槌骨砧骨鐙骨其々の梃子としての比率を加えると 音波が3つの耳小骨をとうし卵円窓で外リンパの圧力波に変換される倍率は 約22倍になるとの事です。 それ故 三叉神経支配の槌骨筋或いは顔面神経支配の鐙骨筋がなんらかの神経圧迫で作動せず 耳小骨による伝道が遮断され難聴に陥っていたが アジャストメントによって三叉神経支配槌骨筋又は顔面神経支配鐙骨筋への神経伝達が正常に回復し 固着した耳小骨の鼓膜の振動性及び其の振動伝達率が正常化した可能性。
B:コルチ器を包む椎骨動脈由来の内リンパと 前庭鼓室階を包む脳脊髄液と連絡する外リンパとの間に於ける正常イオン電位差が保持されていなかった為 基底板が正常位置から歪曲しコルチ器が作動していなかった可能性。 しかし 椎骨へのアジャストメントによって前後脊椎動静脈に脈圧変化を引き起こし 内リンパを代謝する椎骨動脈‐迷路動脈の血管圧が 又は外リンパを代謝する脳脊髄圧が正常化したか 又は 動静脈脈圧変化と連動する自律神経系血管支配代謝が変化し イオン濃度差が正常値に回復し基底膜の捻じれとイオン交換能動輸送が正常化し コルチ器機能が復元され聴力が回復した可能性。
C:上オリーブ核からのオリーブ蝸牛束遠心性神経線維は コリン作動性(副交換神経ペプチドである事に留意! 椎骨へのアジャストメントによって交感神経過緊張症が改善され副交感神経がより正常に作動したと仮定!!!)に作用し 不必要な聴覚シグナルを抑制し 特定周波数解析先鋭化機能を有し統合的フィードバック機構を構築しているとの事です。 同時にまた交感神経幹神経節よりノルアドレナリン作動性支配も受ける事で 選別的解析能を発現出来るとの事です。 夜就寝前に聞くことの出来る音量に比べ 朝目覚めて聞く時はより低い音量で聞き分けられる事を想起してください。(夜間中作動する副交換神経支配優位性が朝まで持続した状態!) それゆえ 椎骨サブラクセーションによる分節性交感神経緊張症により自律神経系が阻害され正常に作動出来ず難聴に陥っていたが アジャストメントによって自律神経系機能が回復し聴力が戻った可能性。
AーBーC の相乗性効果によって聴覚力が正常化した可能性

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CN-Ⅷ 内耳神経 SSA 特殊体性求心性 前庭平衡覚神経 図3ー36‐41参照
A 平衡感覚器の前庭系は外リンパで満たされた骨迷路と内リンパで満たされた膜迷路からなり前‐後‐外側‐の三半器管と卵形嚢‐球形嚢から成り立つ。 これら5つの特殊感覚上皮に対し 前庭神経節より6本の神経支配(卵形脳膨大部神経‐卵形脳神経‐球形脳神経‐外側膨大部神経‐前膨大部神経‐後膨大部神経)が存在し 頭部の回旋運動を捉える三つ半器管膨大部稜の動的迷路に対し 卵形嚢球形嚢は頭部静止時に於ける体幹バランスに対し 平衡班を含む静的迷路として作動。 
 静的迷路:卵形嚢平衡班は水平に長く 球形嚢平衡班は垂直方向に長く 其々が水平垂直の動きに特化して対応。 蛋白結合性炭酸カルシウム結晶の平衡砂は内リンパより重い比重差から重力の静的効果と垂直方向加速度を捉え 前進加速に対し有毛細胞上 平衡砂は後方へ取り残され 其の動きが動毛繊毛を曲げ適刺激となり脱分極する。 平衡砂は平衡班中心線分水稜(strioa)を界に対照的に位置し過分極と脱分極との同時活動性機構によって 左右間のバランス情報を掌握する。 卵形嚢球形嚢の有毛神経細胞は 互いの分水稜を挟んで正反対に位置する事と お互いが垂直交差することで 其々の平衡砂は全方向性の動きに対応し 頭部の体幹に対する水平垂直座標軸の直線加速度及び重力方向の変化の情報を前庭神経核複合体へ神経伝達する。 特に卵形嚢は同側外転神経核及び介在核に直接シナプスすると共に対側水平半規管より促通支配を受けている事に留意。
 動的迷路:三つの半規管の相関し合うXYZ軸性空間的配列によって、三つの標準方向の角加速度計として作動。 三半規管には膨大部稜内有毛神経細胞が存在し 頭部の左右前後回転によって 内リンパは慣性力を受け反対方向へ移動し 有毛神経細胞の小帽を伸張し発火(IE左外側膨大部稜は頭蓋を左回転させると内リンパは頭部回旋と逆方向へ移動し有毛細胞を脱分極‐前膨大部稜は頭蓋を前屈させると内リンパは後方へ移動し脱分極‐後膨大部稜は頭蓋を後屈させると内リンパは前方へ移動し脱分極) 膨大部稜の線毛はすべて同じ方向の極性をもっており、回転運動にさいして、同一平面にある一対の半規管のうちの一方は興奮し、他方は抑制される。 回転運動の面に垂直な方向にある半規管には運動の影響は及ばない。 回転運動は常に3つの垂直方向要素に分解され 各半器管受容器が参加し左右相補的に働く。 三半規管は各々が垂直に三つの平面に位置しているので、頭をどの方向に動かしても内リンパの流れを引きおこし、その結果、有毛神経細胞の小帽を伸張し中枢方向に向う神経線維にインパルスを起こし前庭神経核複合体へ神経伝達する。
B‐1.前庭神経核複合体 半規管からの前庭神経線維は上行枝、卵形嚢からの前庭神経線維は下行枝となり 一部は下小脳脚を通って直接に小脳片葉、小節、虫部垂にも達するが 次の四つの神経核から成り立っています。 
Ⅰ:前庭神経外側核(Deiters核) 神経核細胞は身体部位に対応して体部位局在性に配列しており 選別機能は小脳の片葉小節葉が果たす。 大形多極性で大形顆粒状のNissl小体をもつのがこの核の細胞の特徴である。 前庭神経はこの核の中央部に少数シナプスするだけで 小脳のプルキンエ細胞から直接抑制を受ける事で身体部位対応機能を果たす。 平衡班卵形嚢入力が強く 体幹を支持する抗重力筋と多シナプス性に興奮性促通結合。 腹側核細胞は半規管平衡班から強力な入力を受け前庭‐動眼‐脊髄路反射に深く関与し下肢抗重力筋群(大腿四頭筋など)ニューロンを促通している。
Ⅱ:前庭神経内側核「三角核、背側核、Schwalbe核」 第四脳室底で前庭神経下核の内側にある。 半規管及び平衡班耳石器からの投射 特に水平半規管からの強い投射を受け前庭‐動眼‐頚反射に深く関与。
Ⅲ:前庭神経上核「隅核、Bechterew核」 第四脳室底と第四脳室外側壁のあいだにあり、細胞核は中型から小型で円形紡錘形多極性 平衡班入力は弱く半規管入力が強く 前庭動眼反射に深く関与し 前庭脊髄路反射の関与は薄い。
Ⅳ:前庭神経下核「下行路核・脊髄路核・Roller核」 下小脳脚の線維と第四脳室底のあいだにあるかなり長い核。 核の腹外側部には大形細胞があり、ここには前庭神経は終止ししない。 吻側核への半規管耳石器からの強い入力があり前庭‐動眼‐脊髄路反射に深く関与。
B-2 前庭神経からの求心性線維 船戸和也先生によれば < 直接性前庭小脳線維は索状体(下小脳脚)を通って小脳に達し、苔状線維として同側の片葉、小節、虫部垂「尾側部の皮質」に終止する。 非前庭神経性求心性線維の主なものはCajalの間質核(内側縦束を経て)、脳幹網様体からくる。 前庭神経外側核には小脳虫部(主として前葉の外側部)のPurkinje細胞の軸索が多数終わる。 したがって、外側核はしばしば小脳核の細胞が腹側方向に遊走したものと見なされる。  橋網様体や延髄網様体からの線維も前庭神経核とシナプする結合する。>との事ですが、 小脳からのPurkinje細胞は常に抑制性シナプス連絡している事から この事実が 前庭神経外側核が 身体の抗重力筋として作動する時 同時に身体の抗重力筋反射情報を伝達する前後脊髄小脳路からのフィードバック抑制支配を受けている事実を示している。 また 伸筋群促通屈筋群抑制支配の橋網様体脊髄路と逆反射(伸筋群抑制屈筋群促通)支配の延髄網様体脊髄路との間に於ける伸筋群優位に作動するか それとも屈筋群優位に作動するかのメカニズムが 小脳と前庭神経核複合体と大脳皮質脳幹との間にフィードバックに大きく関っている事を示唆しています。  換言すれば Deiters核が如何に促通される情報を受けるかによって 橋網様体脊髄路が延髄網様体脊髄路以上に賦活される事になります。
B‐3 .前庭神経核からの遠心性線維
Ⅰ:前庭脊髄路線維 前庭脊髄路線維は外側および内側前庭脊髄路の2系に分かれる。 外側前庭脊髄路は同側性の身体部位対応的配列をもつ線維系であって、前庭神経外側核より脊髄前索の外側部を脊髄の最下部まで下行する。これらの線維群を通るインパルスにより抗重力伸筋反射が促通される。 
内側前庭脊髄路は前庭神経内側核および下核からの線維より成り、内側縦束を通って 前庭頚反射に関与する部分(その他の部分は前庭動眼反射機構を構築)は脊髄へ下行するが、胸髄上部以下のレベルには達しない。 前庭神経核による頚筋伸筋群の抑制制御はこれらの線維によって行われる。 これら 右側及び左側に於ける外側及び内側前庭脊髄路反射が 上肢下肢の間に於ける伸展屈曲反射機構の重要な一部を担っています。 
Ⅱ:前庭小脳線維 前庭小脳線維は主として前庭神経下核と内側核から起こり、傍索状体を通って小脳へはいる。 小脳では主として小節、片葉、虫部垂尾側部の皮質と、室頂核でシナプス結合する。
Ⅲ:前庭中脳線維 前庭中脳線維は前庭核と眼筋を支配する神経核とを連絡する。 これらの線維は主として前庭神経上核と内側核から起こる。上核からの線維は 内側縦束を経由し主として滑車神経核と動眼神経核に同側性に投射する。 また内側核からの線維は内側縦束を経由し主として反対側性に外転神経核‐滑車神経核と動眼神経核に投射する。
Ⅳ:前庭動眼反射 視覚情報の網膜上にある焦点を頭頚部の動きを相殺する形で同じ物体を見続ける事が出来る為の眼球焦点維持機能。 この機能の構成には 上記項目ⅠⅡⅢで述べた様に 動的半規管前庭動眼反射 静的平衡班前庭動眼反射 前庭頚部脊髄路動眼反射及びこれら三つの反射経路と連動する前庭小脳脊髄路動眼反射から成り立っています。 実際の生体に於いては これらの前庭動眼反射機能に加え、水平垂直眼球運動神経積分器として関与する舌下神経前位核‐中脳域のCajal and Darkschewitsch Nucleus カハール核ダルクシェヴィッツ核‐後交連核‐内側縦束吻側介在核riMLF‐外転神経核‐橋延髄網様体核(傍正中橋網様体核PPRF)‐三叉神経腹側核‐上丘‐黒質 そして頭頂葉前頭眼野を含む皮質最高中枢まで全ての神経核群が関与しています。 私的仮説に於いては 其れゆえ 乗り物酔い船酔いなど 眼振を含む身体のふらつき 焦点を維持して正常にまっすぐ歩行できない状況は 潜在意識化で作動していた前庭動眼脊髄路反射情報値が 左右間情報量の誤差値を正常に修正機能出来なくなった為 皮質感覚野にその誤差情報値を覚醒認識させ 連動するその皮質運動野にて 乗り物酔い 眩暈 眼振 嘔吐反射引き起こす事で 左右体幹筋支持情報の誤差数値をリセットしていると仮定できます。
 動的半規管系前庭動眼反射: 頭部右回旋→右外側膨大部稜刺激→A[右前庭神経内側核促通→小脳主として小節、片葉、虫部垂尾側部の皮質と室頂核からのフィードバック支配の監視下に於いて→反対側左外転神経核運動ニューロン促通され外転神経核介在ニューロンが対側性に内側縦束経由し右内直近運動ニューロン促通] 及び→B[右前庭神経内側核促通と同時に右前庭神経上核促通→対立運動筋左内側直筋右外側直筋運動ニューロン抑制]
 静的平衡班前庭動眼反射: 耳石器系前庭動眼反射は 内野 善生先生によれば頭蓋を傾斜した時発生する眼球反対回旋と直線加速度で運動軸と逆方向性に起こる代償性眼球運動です。 卵形嚢と球形嚢との眼球反対回旋への比率は3:1で 卵形嚢班に起因する場合は共同性 球形嚢に起因する場合は非共同性。 卵形嚢電気刺激に於いて同側上斜筋対側下斜筋が促通収縮し 次に同側上直筋対側下直筋が収縮する。 前内側後外側刺激で上転し前外側後内側刺激で下転また外側中間部刺激で水平眼球運動が惹起されたとの事です。 卵形嚢一次求心性繊維は 同側外転神経核及び介在ニューロンに直接シナプスして 外転神経運動ニューロンを促通し外直筋収縮 また介在ニューロン促通し対側内直筋収縮。 そして対側の卵形嚢一次求心性繊維は多シナプス性に外転神経運動ニューロン及び介在ニューロンを逆に交連性抑制する事で対側外転神経運動ニューロンを抑制し 対側外直筋弛緩同側内直筋弛緩さす事で左右眼窩軸の同軌性動きを可能としている。 滑車神経核上斜筋運動ニューロンに対し反対側卵形嚢神経から 動眼神経核下斜筋運動ニューロンに対し同側卵形嚢神経から多シナプス性興奮性ならびに抑制性入力があるとの事です。 正常な生体機能から類推しても 頭蓋の動きに対し 皮質視覚野に結像されている被写体像のブレを相殺する方向へ卵形嚢球形嚢も働き外眼筋を作動さす事で 眼窩軸線を常に一定位に維持する事が可能となっている筈ですので 頭蓋傾斜に対し発生する眼球運動は 傾斜位に対する反対回旋及び直線加速度で頭蓋傾斜運動軸と逆方向性に起こる代償性眼球運動でなければなりません。
Ⅴ:前庭視床線維 この線維系については未だ十分には解明されていません。 前庭から大脳皮質への投射経路の中継核としては、生理学的実験の結果から、視床後腹側核のうち下後腹側核が考えられている。 「前庭視床線維の終止部位としては、VPIのほかに、VPM・VPLの吻側部、VPMに近接するVLの部位、などが報告されている。」との事です。
Ⅵ:前庭神経の中の遠心性線維 前庭神経は少数の遠心性線維を含む。 これらの線維は主として同側の延髄網様体外側部から出るようであり、前庭器の感覚細胞を抑制して末梢感覚器の感受性を減弱させるとの事ですが 自転車やスキーを生まれて始めて操作出来る様になる時の運動過程は前庭器末梢感覚器機能が亢進先鋭化している筈ですし 疼痛交叉性脊髄反射に於いては前庭器末梢感覚器機能の抑制が起きている筈です。
C*回転刺激検査 体幹回旋の急速停止時内リンパは初期方向へ回旋し続ける為 正常な場合の前庭神経核は逆方向へ回旋していると解釈する。
* 冷温水注入眼振検査 温水に対しては刺激された半規管から眼球は対側へ緩徐相を示した後急速に元の位置へ反射的回帰相(眼振方向)を示す。冷水の場合は逆の現象を示す。
D*前庭系疾患 片側性―中耳疾患 迷路動脈血栓 椎骨動脈系一過性虚血発作 外側前庭核と動眼神経各間及び前庭脊髄路間の機能性脱落
*内側縦束への投射系疾患 橋延髄中脳正中に位置し前庭神経核からのフィードバックを受けCN-Ⅲ‐Ⅳ‐Ⅵ‐Ⅴ‐Ⅶ‐Ⅹ‐ⅩⅠ動眼 滑車 外転 三叉脊髄路核 顔面弧束核 迷走腹側核服神経への投射経路に於ける障害
*小脳への投射系疾患 前庭神経上下内側核~上中下小脳脚~小脳皮質~室頂核 中位核 歯状核~前庭神経核群の間に於けるフィードバック障害
*脊髄路系投射疾患 前庭神経外側Dieters核は 同側脊髄前策にて筋紡錘伸張反射を亢進屈曲反射抑制し抗重力筋を促通し 内側核は頸髄前角細胞へシナプスし項頚部筋の平衡反射及び筋トーヌス調整伸展筋抑制を支配する

歩行反射弓メカニズムを追及していく上で 前庭神経核複合体と半器管膨大部稜の動的迷路そして卵形嚢 球形嚢 平衡班の静的迷路に於ける相関性支配のメカニズムを解明する事なしには前に進む事は出来ません。 しかし 実際に医学的に解明された事実だけでは 前庭動眼反射ひとつとっても全身体的観点に立った場合 総合的統合的な神経学的解明は未だ道半ばの状態です。 ましてや 是までに解明された医学的所見に基ずく整形外科テストが相応に改善されている状況ではありません。 それゆえ これまで解明された上記事例に基づき個人的仮説を展開してみます。
一般論的には 私たちの身体活動は 大脳皮質の指令無くしては不可能と考えられています。 しかし 大脳皮質自体の機能は 生体を抗重力位に維持する上で 必要不可欠な条件では無いという事実を 一枚の無脳症写真が衝撃的に如実に証明しています。(神経科学‐医歯薬出版 P116図4.13) 頭蓋皮質部分が先天的に欠損した新生児の写真ですが 皮質視覚野を含む全皮質欠損状態で出生。 しかし眼球正常で座位あぐら状態で頭部体幹抗重力位にて撮影されています。 写真は 誰の手助けも無くあぐら座位姿勢で頭蓋頚部上半身を抗重力位で座位状態を維持出来ている事を示していますが 其れはとりもなおさず 無脳症児の前庭動眼頚脊髄路反射が正常に作動している事を示しています。 この事は皮質全破損であっても 中脳橋延髄小脳以下の脳幹が作動出来れば 眼球を含む前庭動眼脊髄路反射や他の全ての脊髄神経上行路及び下行路を含む脳幹全てのフィードバック⇔フィードフォワードシステムは 非随意性筋骨格系神経システム上に於いては 正常作動が可能で身体を抗重力位に維持出来る事を証明しています。 新皮質が未発達な下等哺乳動物と比較すれば 当然の事象と理解できるでしょう。 それ故
仮説Ⅰ:非随意性筋骨格系神経システムに於いては 中脳橋延髄小脳以下の脳幹フィードバック⇔フィードフォワードシステムが 動的迷路静的迷路動眼反射を含む全ての平衡維持機能が正常に稼動していれば 大脳皮質指令に先行し身体を維持する抗重力筋群を促通出来る。
この仮説定理を踏まえたうえで 皮質運動野からの指令を伴う静止位置に於ける頭蓋右後方移動に於ける前庭動眼反射に関しての推敲を試みてみます:
仮説Ⅱ:網膜上の焦点に位置する像を維持する為には 基本的最小必須条件として先に記述したように動的半規管前庭動眼反射 静的平衡班前庭動眼反射 前庭頚部脊髄路動眼反射及びこれら三つの反射経路と連動する前庭小脳脊髄路動眼反射との間に於ける相関性支配が成立している必要性があります。
仮説Ⅲ:動的半規管前庭動眼反射に於いて解明されている様に
左脳皮質運動野より頭部右回旋指令→右外側膨大部稜刺激→A[右前庭神経内側核促通→小脳主として小節、片葉、虫部垂尾側部の皮質と室頂核からのフィードバック支配の監視下に於いて→反対側左外転神経核運動ニューロン促通され外転神経核介在ニューロンが対側性に内側縦束経由し右内直近運動ニューロン促通] 及び→B[右前庭神経内側核促通と同時に右前庭神経上核促通→対立運動筋左内側直筋右外側直筋運動ニューロン抑制]
頭部右回旋の動きに合わせ焦点を維持し続ける為に上記神経回路成立させる条件として 左外直筋右内直筋を等ベクトル的に眼窩軸移動を起こさせる時それら外眼筋群筋紡錘トーヌス及びGTO反射の其々の数値的積分器との間に於ける 相関性維持機構が存在する必要性があります。
外眼筋群の筋紡錘トーヌス及びGTO反射情報は 三叉神経中脳路を経由し皮質中枢へ伝達され 同時に舌下神経前位核‐カハール間質核‐ダルクシュヴィッツ核‐後交連核‐内側縦束吻側介在核 (riMLF)等の水平垂直眼球運動支配核群からの制御の基成立している筈です。
また動的迷路半規管の動きと連動する静的迷路平衡班卵形嚢球形脳への連動性神経回路として
仮説Ⅳ:静的平衡班前庭動眼反射は 内野 善生先生によれば頭蓋を傾斜した時発生する眼球反対回旋と直線加速度で運動軸と逆方向性に起こる代償性眼球運動との事ですが 動的迷路と静的迷路との相関性運動に関する理論は 私が所持する神経学文献には記述されていません。 頭蓋右後方移動に於いて 動的半規管のみが賦活され静的平衡班耳石器が賦活されない事は 神経解剖学的生体力学的に有り得ない事ですーなぜなら卵形嚢球形嚢の平衡班有毛細胞は常時一定の生体自家発電をしてますので(大脳皮質の意識指令による神経発火に優先している事実に留意!!!)。 また最初に述べた様に 卵形嚢球形嚢の有毛神経細胞は 互いの分水稜(Striola)を挟んで正反対に位置しお互いが垂直交差する事と 左右耳石膜の分水嶺(Striola)が形態的に極性が左右相同的に二分される事で 左右其々の平衡砂は全方向性の動きに相補完的に対応しています。 是によって頭部の体幹に対する水平垂直座標軸の直線加速度及び重力方向の変化情報を 常時前庭神経核複合体へ神経伝達する事を可能としています。
頭蓋を保持する関節面のみを考慮しても 後頭環椎関節‐環軸関節‐ルシュカ関節等の一連の動きに於いて回旋側屈が機能構造上必然的に引き起こされるゆえ 頭蓋右後方移動と共に右側方傾斜(運動軸点の左変位に於いては左側方傾斜)が引き起こされます。 其れゆえ 生体力学的には 回旋と側屈は同時間的に引き起こされています。 換言すれば 回旋情報を伝達する動的半器官迷路反射と側屈情報を伝達する静的平衡班迷路反射とは 生体力学的には常時同時間的に発生しており 体幹抗重力鉛垂線のブレを 一定値に保持する様に其々が補完的に作動している筈です。 この仮説を証明しているのは この章の冒頭に指摘されている様に 実際に 左右其々の静的平衡班迷路反射を構成する卵形嚢は同側外転神経核及び介在核に直接シナプスすると共に 動的半器官迷路反射を構成している対側水平半規管より促通支配を受けている事実が存在します。 正常な生体機能から類推しても 頭蓋の動きに対し 皮質視覚野に結像されている被写体像のブレを相殺する方向へ卵形嚢球形嚢も働き外眼筋を作動さす事で 眼窩軸線を常に一定位に維持する事が可能となっている筈ですので 頭蓋傾斜に対し発生する眼球運動は 傾斜位に対する反対回旋及び直線加速度で頭蓋傾斜運動軸と逆方向性に起こる代償性眼球運動でなければなりません。 この平衡班と半器官との間に於ける 相補完的フィードバックシステムの存在が CN‐ⅢⅣⅥ動眼滑車外転神経に於いて指摘した 滑動性追跡眼球運動の側方注視の神経機構よりも 全体幹鉛垂線保持機能として 無意識下の行動に於いては優先的に作動している事を示唆しています。 
滑動性追跡眼球運動の側方注視の神経機序は IE:右側方注視では 左脳前頭眼野[第8野]→対側正中傍橋網様体PPRF→同側外転神経核に対し促通性=同側右外側直筋収縮 対側左動眼神経核促通性=左内側直筋収縮 そして左対側に対し延髄網様体抑制介在ニューロンを通じて左外転神経核抑制=左外側直筋弛緩 右動眼神経核抑制=右内側直筋弛緩 理論的にはこれによって左右眼の右側方注視が可能となります。 しかし現実には先に指摘した様に 前庭神経核複合体‐舌下神経前位核‐皮質視覚野‐視蓋前域‐三叉神経中脳路脊髄路など多くの神経核群との連動に於いて成立している筈です。 内側前庭神経核及び舌下神経前位核は同側外転神経核に抑制性そして対側から促通性に作動しています。
実際に読書の場合や 水平線を直視しながら頭蓋を右傾斜しても 外眼筋群が転移する事で網膜上の焦点及び水平線は維持されています。 それ故右後方側方傾斜に随伴する滑動性追跡眼球運動を抑制する眼球反対回旋と直線加速度で運動軸と逆方向性に起こる代償性眼球運動に対する 私的仮説論は
左脳皮質運動野より頭部右回旋指令→頸椎鈎状関節(ルシュカ関節)自動側屈
A 右外側半器官膨大部稜促通→左卵形嚢神経核前内側脱分極→左卵形嚢一次求心性繊維が促通→同側外転神経核及び介在ニューロンに直接シナプスして 外転神経運動ニューロンを促通[右前庭神経内側核促通→小脳主として小節、片葉、虫部垂尾側部の皮質と室頂核からのフィードバック支配の監視下に於いて→反対側左外転神経核運動ニューロン促通され 外転神経核介在ニューロンが対側性に内側縦束経由し右内直近運動ニューロン促通] 及び→B対側の卵形嚢一次求心性繊維は多シナプス性に外転神経運動ニューロン及び介在ニューロンを逆に交連性抑制[右前庭神経内側核促通と同時に右前庭神経上核促通→対立運動筋左内側直筋右外側直筋運動ニューロン抑制]
B 右外側半器官膨大部稜促通→右外側前庭脊髄路DietersNuc.促通→同側下肢抗重力筋興奮対側下肢抗重力筋抑制=左右下肢反射性抗重力情報オリーブ前庭脊髄路‐前後脊髄小脳路など全ての求心性反射経路経由で小脳へフィードバック→視床→皮質感覚野から運動野への眼窩軸保持調整運動制御→左右卵形嚢発火運動制御
C 右外側半器官膨大部稜促通→右内側前庭脊髄路促通→同側上肢屈筋促通伸筋抑制対側上肢屈筋抑制伸筋促通=左右上肢反射性抗重力情報オリーブ前庭脊髄路‐前後脊髄小脳路など全ての求心性反射経路経由で小脳へフィードバック→視床→皮質感覚野から運動野への眼窩軸保持調整運動制御→左右卵形嚢発火運動制御
D 頭蓋回旋側屈に伴う動的半規管回路と正反対の逆行性回路を作動さす事で動的半規管による外眼筋群の動きを軌道修正している可能性が存在します。 なぜなら 卵形嚢班電気刺激結果に於いては 刺激側での脱分極が常に発生し同側の外眼筋群を促通している事実が存在します。 右後方回旋傾斜運動に対し 左外直筋が優先促通する為には 上記ABCで指摘した様に 小脳に集積される反射性フィードバック情報が 視床‐皮質経路とは別に 直接的に脊髄視蓋路‐赤核‐オリーブ‐小脳路‐前庭神経核複合体に作動する経路が存在しますので 左卵形嚢神経を優先して促通している可能性
E 側頭葉Wernicke言語野と前頭葉Broca言語野そして前頭眼野に於ける連動性の基に 左右どちらかの皮質に視野‐言語優位性を構築していますので 上記ABCで指摘した様に 小脳に集積される反射性フィードバック情報が 視床‐皮質経路とは別に 直接的に前庭神経核複合体に作動する経路が存在しますので 左卵形嚢神経を優先して促通している可能性
仮説Ⅴ:上記の静的動的前庭動眼反射を引き起こす頭蓋右後方移動に於いて皮質中枢からの指令無くしては 最初の頭蓋右後方移動は起こり得ません。 CN-Ⅵ外転神経の右側方注視に関する神経支配で述べた様に 右側方注視では 
左脳前頭眼野[第8野]→対側正中傍橋網様体PPRF→同側外転神経核に対し促通性=同側右外側直筋収縮 対側左動眼神経核促通性=左内側直筋収縮 そして左対側に対し延髄網様体抑制介在ニューロンを通じて左外転神経核抑制=左外側直筋弛緩
の神経回路が作動しますが前庭動眼反射では眼窩軸線維持状態での頭蓋の後方移動を伴いますので 前庭動眼頚椎脊髄路反射が作動する事なくしては動的及び静的前庭動眼反射もまた引き起こされる事は有り得ません。 頚部筋群の起始停止及び関与する神経を考慮する時 多くの頚部筋がその起始部を胸郭腰椎骨盤帯にまで其の起始付着部が及んでいます。 其々の支配神経群も頸神経C1-8を含めて 胸神経T1-12によって支配されている事実を鑑みる時 前庭動眼反射が 下肢支配薄束核上肢支配楔状束核の反射性情報を伝達する脊髄神経後索内側毛体路や前後脊髄小脳路-脊髄視蓋路-脊髄前庭路-脊髄毛様体路-脊髄視床路などからの抗重力反射性情報入力を受ける事無く作動する事は不可能です。
左脳皮質運動野より頭部右回旋指令に動員される全ての筋群に関しての神経解剖学的分析(筋名ー起始部ー停止部ー支配神経の順):
《頭頚部胸背部後側面》
 上頭斜筋   環椎横突起→後頭骨下項線上部    C1
 下頭斜筋   軸椎棘突起→環椎横突起       C1-2
 大後頭直筋  軸椎棘突起→後頭骨下項線外側部   C1
 小後頭直筋  環椎後結節→後頭骨下項線下部    C1
 頭板状筋   項靭帯下部頚椎7番横突起胸椎1234番棘突起→乳様突起    C456
 頸板状筋   胸椎3456番棘突起→頚椎1234番横突起    C678
 頭最長筋   頚椎4567番関節突起胸椎12345番横突起→乳様突起  C678
 頸最長筋   胸椎12345番横突起→頚椎23456横突起    C678
 胸最長筋   腰背筋膜腰椎12345番横突起→全ての胸椎横突起及び胸椎肋角3から12番   胸神経1から12
 頭半棘筋筋  頚椎456番関節突起頚椎7番胸椎1から6番横突起→上項下項線間    C123456
 (頭棘筋)   (頚椎4567番関節突起胸椎1から6番棘突起→上項下項線間    胸神経後枝)
 頸半棘筋筋  頚椎4567番関節突起胸椎1から6番横突起→頚椎2345番棘突起   C678
 (頸棘筋)   (頚椎234番棘突起→項靭帯下部頚椎7番胸椎1-2番棘突起    胸神経後枝)
 胸半棘筋筋  胸椎789101112番横突起→頚椎67番棘突起胸椎1234番棘突起    胸神経123456番
 (胸棘筋)   (胸椎45678番棘突起→胸椎11-12番棘突起腰椎1-2番棘突起   胸神経後枝) 
 頸腸肋筋   胸椎3456番肋角→頚椎456番横突起    C678
 胸腸肋筋   胸椎789101112番腰腸肋筋内側肋角→胸椎123456番肋角上縁     胸神経後枝
 腰腸肋筋   腰仙棘筋-腰仙腸腰l靭帯→胸椎56789101112番肋角下縁    胸神経後枝
 多裂筋    仙骨背面-後仙腸靭帯-腰椎1から5番乳様突起-全ての胸椎1から12番横突起-頚椎4567番関節突起→起始より1個上の棘突起胸神経後枝
 回旋筋    多裂筋深層で11対の筋群各胸椎横突起→起始の1個上椎骨椎弓板   胸神経後枝
《頭頚部胸背部前側面》
 胸鎖乳突筋  胸骨頭-胸骨柄前面 鎖骨頭-鎖骨内側1/3上面 → 乳様突起外側面 後頭骨上項線外側半分  副神経脊髄根C2-3
 顎二腹筋   後腹-側頭骨乳突切痕  前腹-下顎骨二腹筋窩 → 両筋腹は中間介在腱で結ばれ腱は茎突舌骨筋停止部をくぐり抜け舌骨大角側面へ付着   後腹は顔面神経枝支配で前腹は三叉神経下顎枝下歯槽神経顎舌骨筋枝支配
 茎突舌骨筋  側頭骨茎状突起後縁底部→舌骨大角結合部肩甲舌骨筋の真上   顔面神経後枝
 顎舌骨筋   下顎結合から第3大臼歯に至る線(顎舌骨筋線)→オトガイから舌骨までの中央縫線及び舌骨体  三叉神経下顎枝下歯槽神経顎舌骨筋枝支配
 オトガイ舌骨筋   下顎結合後面オトガイ棘→舌骨体前面  舌下神経
 胸骨舌骨筋  胸骨柄後面-後胸鎖靭帯-鎖骨内側端 → 舌骨体下縁内側部   頸神経ワナ
 胸骨甲状筋  胸骨舌骨筋起始部下方深部第1肋骨端→甲状軟骨板上斜線   頸神経ワナ
 甲状舌骨筋  甲状軟骨板上斜線→舌骨体大角下縁   舌下神経下行枝介し第1頸髄甲状舌骨筋枝 
 肩甲舌骨筋  下腹-肩甲骨上縁及び肩甲骨上靭帯から起こり胸鎖乳突筋下面で腱形成 上腹-腱から上方へ →舌骨体下縁  第2-3頸神経内側枝と舌下神経下行枝頸神経ワナ
 頸長筋    垂直部-胸椎123番頸椎567番→頚椎椎体234番  下傾斜部-胸椎椎体123番→頚椎56番横突起前結節  上傾斜部-頚椎345番横突起前結節→環椎前結節    頸神経第2から8番前枝
 頭長筋    頚椎第3456番横突起前結節→後頭骨底部下面  頸神経第1234番
 前頭直筋   環椎外側塊→大孔の前の後頭骨底部   頸神経第12番
 外側頭直筋  環椎横突起上面→後頭骨頸静脈突起下面  頸神経第12番
 前斜角筋   頚椎第3456番横突起前結節→第1肋骨上面結節及び骨縁   頸神経第5678番前肢(頸神経第456番?)
 中斜角筋   頚椎第234567横突起後結節→第1肋骨上面鎖骨下動脈後後面 頸神経第34番前枝及び外側筋枝(頸神経345番?)
 後斜角筋   頚椎第456番個横突起後結節→第2肋骨外側面前鋸筋付着部後面   頸神経第5678番前枝及び第34番外側筋枝(頸神経678番?) 
《胸郭の筋群》
 外肋間筋   各肋骨の肋骨結節肋軟骨に至る肋骨下縁から→起始肋骨の一つ下の肋骨上縁   肋間神経筋枝
 内肋間筋   各肋骨の肋軟骨及び其の上縁から肋骨角胸骨→起始肋骨の一つ上の肋骨溝縁及び肋軟骨   肋間神経筋枝
 上後鋸筋   項靭帯下部第7頸椎胸椎第123番棘突起→第2345番肋骨角上縁   胸神経第1234番
 下後鋸筋   胸椎第11-12番腰椎第1-2番→胸椎第9101112番肋骨下縁   胸神経第101112番前枝
 横隔膜    剣状突起内面より厚い筋肉束が胸骨部形成し両束会肋骨第789101112番肋軟骨内面部と腰椎からの腱膜性腰椎弓とで2個の脚構成 → 弧状をなして上内方へ向かい腱中心構成   横隔神経C345
 外腹斜筋   下位肋骨第56789101112番外側面→最下部肋骨は腸骨稜外唇前半部に付着し残りは前腹壁の広い腱膜へ付着  胸神経第789101112番及び腰神経第1-2番前枝
 内腹斜筋   腰筋膜 腸骨稜中間線前部2/3 鼠頚靭帯外側2/3 →上部繊維は再開肋軟骨第101112番へ付着し残りは第10肋軟骨から恥骨に渡る腱膜へ扇方に付着し中央線で白線形成  胸神経第789101112番及び腰神経第1-2番前枝そして腸骨下腹神経腸骨鼠頚神経からの分枝
 腹横筋    下位6本第789101112番肋軟骨内面 腰筋膜内層 腸骨稜内唇前2/3 鼠頚靭帯外方1/3 → 腱膜鞘に包まれ両腹斜筋とともに白線の中へ  肋間神経第789101112番前枝及び腸骨下腹神経腸骨鼠頚神経からの分枝
 腹直筋    内側腱は恥骨結合より外側腱は恥骨稜から→剣状突起前面第567肋骨の肋軟骨表面   肋間神経第789101112番前枝
《上肢を脊柱につなぐ背面筋群》
 僧帽筋    外後頭隆起 上項線 項靭帯 第7頸椎第1-12胸椎棘突起→ 鎖骨外側1/3 肩甲棘 肩峰  CN-ⅩⅠ副神経第34頸神経
 広背筋    下位6個胸椎第789101112番棘突起 腰仙筋膜 腸骨稜 下位肋骨9101112番筋線維 → 上腕骨結節間溝底部  胸背神経C678 
 大菱形筋   第2345胸椎棘突起 → 肩甲骨内縁肩甲棘から下角までの間  肩甲背神経-頸神経第45番 
 小菱形筋   項靭帯第7頚椎と第1胸椎の棘突起→肩甲棘起始部  肩甲背神経-頸神経第45番
 肩甲挙筋   環椎 軸椎 第34頸椎横突起→上角と肩甲棘起始部の間の肩甲骨内側縁  肩甲背神経-第34頸神経
《上肢を前胸壁と側胸壁につなぐ筋群》
 大胸筋    鎖骨の胸骨側半分 胸骨から第7肋骨まで 上位6-7個の肋軟骨 外腹斜筋腱膜 → 上腕骨結節間溝大結節稜 内側及び外側胸筋神経-頸神経56番
 小胸筋    第345番肋骨上縁外側面→肩甲烏甲突起   内側胸筋神経-頸神経56番
 鎖骨下筋   第1肋骨と肋軟骨上縁→鎖骨下面の溝  第56頸神経
 前鋸筋    上位8から9本肋骨外側面→肩甲骨椎骨縁の肋骨面   長胸神経-頸神経567番
最小限上記筋群が頭部回旋(伸展屈曲)に関与し 個々の筋が実際は左右対称に配置され 対側の皮質運動野からの指令と 其の指令そのものが 個々の筋トーヌス及びGTO反射情報を統合処理する全回路を通して皮質感覚野にフィードバック伝達される情報に基ずいています。
左脳皮質運動野より頭部右回旋指令→右副神経促通→左胸鎖乳突筋促通収縮 此処までは全ての神経学書籍に於いて共通してますが この後の個々の筋と神経との相関性は解明されていません。 ある書籍は左胸鎖乳突筋と対側僧帽筋が同時収縮する事で右回旋が引き起こされると解説しています。 また他の書籍は同側の胸鎖乳突筋同側の僧帽筋が作動するとも解説しています。 常識的に頭部回旋に際し 板状筋群-最長筋群-腸肋筋群-半棘筋群-斜角筋群を含む他の全ての頚部筋群もが動員される事は明白です。 また個々の左右の筋が 体幹鉛軸線を数値解析的に維持しながら 等尺性に脊髄交差性伸展屈曲反射収縮が引き起こされている筈ですが 現時点では詳しい事は解明されていません。
それ故頭頚部胸背部後側面を維持する筋群及び頭頚部胸背部前側面を維持する筋群は当然頭頚部の運動と連動しているはずですが、 頭部右後方移動に於いて 実際は顎下制筋群 咽頭筋群も含めて胸郭の筋群 上肢を脊柱につなぐ背面筋群そして上肢を前胸壁と側胸壁につなぐ筋群 そして 上肢そのものを支持構成する下肢筋群も何らかの連動性を持っています(下肢筋群の詳細は後に記載)。
上記の分析から理解出来る様に これら筋群の多くは其の起始停止部を 実際は胸郭腰椎骨盤体にまで付着しています。 腹筋群広背筋等が骨盤帯に起始停止部を持つゆえ 骨盤及び下腿筋群全ての反射情報と連動する事となります。 また頭蓋支持筋群を支配する頸神経C1-2-3-4-5-6-7-8 のうち C4⇔8は上肢自体を支配する腕神経叢と上記の頸筋群を支配する神経群と同じ神経根を共有しています。 胸鎖乳突筋(C23)-僧帽筋(C34)は脳神経CN-ⅩⅠ副神経(C234)で支配され 咽頭喉頭筋群は同じく脳神経CN-Ⅸ-Ⅹの舌咽‐迷走神経で支配され 下顎下制筋群はCNーⅤ Ⅶ ⅠⅩ Ⅹ ⅩⅡ 三叉‐顔面‐舌咽‐迷走‐舌下神経群で支配されています。  
又多くの頭頸筋群(頸胸最長筋-頸胸半棘筋-頸胸腰腸肋筋-回旋筋-多裂筋など脊柱深層筋群など)が胸神経T1-2-3-4-5-6-7-8-9-10-11-12によって支配されています。 胸神経の下位半分T7-8-9-10-11-12は腹筋群-下後鋸筋-内外肋間筋-胸横筋を支配し腰神経叢と上位胸神経T123456及び全ての頸神経C12345678とフィードバックしています。 腹圧を支配する胸神経支配の肋間筋群腹筋群と頸神経C3-4-5横隔神経支配の横隔膜と連動する事から明白です。 下肢を支える筋群の一部である大腰筋腸骨筋は 腹筋群腰背筋群 それらとつらなる横隔膜肋間筋群との連動性無くしては成り立ちません。 
このように頭蓋右後方移動に於いて 中枢脳神経-頸神経-胸神経-腰骨盤帯神経とお互いに情報をフィードバックし合う事で反射中枢体系を伴う前庭頚部脊髄路動眼反射を構築しています。
皮質中枢からの指令(皮質橋小脳路)と体幹からの反射情報(前後脊髄小脳路など)とに基ずいて情報統合として作動する小脳は 先に述べた様に 小脳からのPurkinje細胞が常に遠心性抑制性シナプス連絡しています。 
無脳症児が座位にて頭頚部体幹を抗重力位に維持できる症例 及び中脳圧迫による下位運動反射弓抑制喪失による伸展発作を伴う除脳硬直症状などから理解出来る様に 非随意性筋骨格系神経システムに於いては 中脳橋延髄小脳以下の脳幹フィードバック⇔フィードフォワードシステムが 動的迷路‐静的迷路‐動眼反射を含む全ての平衡維持機能が正常に稼動していれば 大脳皮質指令に先行し身体を維持する抗重力筋群を促通出来ます。
この事は 前庭神経外側核が 身体の抗重力筋として作動する時 心筋の様に自動運動性を持たない前庭神経核複合体ですので 小脳Purkinje細胞から常に発信される遠心性抑制性シナプス連絡情報に打ち勝つ促通性情報の存在がなければなりません。 一方静的反射の耳石器は常時神経発火を起こしているとの事ですので 私的仮説てきには この耳石器からの常態脱分極指令が生体維持機能進化論的には合目的に作動するように設計されている筈ですので 前庭神経外側核はこの常態脱分極指令によって常に最小限の一定値筋トーヌスで体幹筋を抗重力位に保持していると仮定できます。 言い替えれば 頭蓋後方傾斜はこの耳石器からの常態脱分極指令を傾斜方向へ加重させ 同時に身体傾斜による左右側体幹筋アンバランス抗重力筋反射情報を伝達する前後脊髄小脳路からのフィードバック抑制支配に打ち勝てる様に数値的解析分析機構として作動しています。 
仮説Ⅵ:伸筋群促通屈筋群抑制支配の橋網様体脊髄路と逆反射(伸筋群抑制屈筋群促通)支配の延髄網様体脊髄路との間に於ける伸筋群優位に作動するか それとも屈筋群優位に作動するかのメカニズムは  大脳皮質からの指令と小脳前庭神経核複合体とのフィードバックに大きく関っている事を示唆しています。 換言すれば Deiters核が如何に促通される情報を受けるか 或いは抑制される情報を受けるかによって 伸展系の橋網様体脊髄路或いは屈曲系の延髄網様体脊髄路が 脳幹左右側のどちらか一方がより優位に賦活される事になります。 左右下肢間坑抗重力位維持した状態での交叉性脊髄屈曲伸展反射機構は この橋延髄網様体-Deiters前庭神経外側核-小脳Purkinje細胞の間に於ける数値的解析均衡化シズテムにほかなりません。 それ故前庭動眼脊髄路反射は 左右のDeiters核其の物を促通さす事で頭部水平垂直座標軸の数値的均衡化を成立させています。
最後にこの項目の要点を再度列記します:
*非随意性筋骨格系神経システムに於いては 中脳橋延髄小脳以下の脳幹フィードバック⇔フィードフォワードシステムが 動的迷路静的迷路動眼反射を含む全ての平衡維持機能が正常に稼動していれば 大脳皮質指令に先行し身体を維持する抗重力筋群を促通
*網膜上の焦点に位置する像を維持する為には 基本的最小必須条件として先に記述したように動的半規管前庭動眼反射 静的平衡班前庭動眼反射 前庭頚部脊髄路動眼反射及びこれら三つの反射経路と連動する前庭小脳脊髄路動眼反射との間に於ける相関性支配が成立している必要性
*神経回路成立させる条件として 左外直筋右内直筋を等ベクトル的に眼窩軸移動を起こさせるとそれら外眼筋群筋紡錘トーヌス及びGTO反射の其々の数値的積分器との間に於ける 相関性維持機構が存在する必要性
外眼筋群の筋紡錘トーヌス及びGTO反射情報は 三叉神経中脳路を経由し皮質中枢へ伝達され 同時に舌下神経前位核‐カハール間質核‐ダルクシュヴィッツ核‐後交連核‐内側縦束吻側介在核 (riMLF)等の水平垂直眼球運動支配核群からの統制の基成立
*静的平衡班前庭動眼反射は 頭蓋を傾斜した時発生する眼球反対回旋と直線加速度で運動軸と逆方向性に起こる代償性眼球運動
*前庭動眼反射では眼窩軸線維持状態での頭蓋の後方移動を伴いますので 前庭動眼頚椎脊髄路反射が作動する事なくしては動的及び静的前庭動眼反射もまた引き起こされる事は有り得ません
頚部筋群の起始停止及び関与する神経を考慮する時 多くの頚部筋がその起始部を胸郭腰椎骨盤帯にまで其の起始付着部が及んでいます。 其々の支配神経群も頸神経C1-8を含めて 胸神経T1-12によって支配されている事実を鑑みる時 前庭動眼反射が 下肢支配薄束核上肢支配楔状束核の反射性情報を伝達する脊髄神経後索内側毛体路や前後脊髄小脳路-脊髄視蓋路-脊髄前庭路-脊髄毛様体路-脊髄視床路などからの抗重力反射性情報入力を受ける事無く作動する事は不可能
*耳石器からの常態脱分極指令が生体維持機能進化論的には合目的に作動するように設計されている筈ですので 前庭神経外側核はこの常態脱分極指令によって常に最小限の一定値筋トーヌスで体幹筋を抗重力位に保持している
*頭蓋後方傾斜はこの耳石器からの常態脱分極指令を傾斜方向へ加重させ 同時に身体傾斜による左右側体幹筋アンバランス抗重力筋反射情報を伝達する前後脊髄小脳路からのフィードバック抑制支配に打ち勝てる様に数値的解析分析機構として作動
*Deiters核が如何に促通される情報を受けるか 或いは抑制される情報を受けるかによって 伸展系の橋網様体脊髄路或いは屈曲系の延髄網様体脊髄路が 脳幹左右側のどちらか一方がより優位に賦活される事になる。 左右下肢間抗抗重力位を維持した状態での交叉性脊髄屈曲伸展反射機構は この橋延髄網様体-Deiters前庭神経外側核-小脳Purkinje細胞の間に於ける左右体幹側の数値的解析均衡化シズテム

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CN-Ⅸ 舌咽神経 GVA一般内臓求心性 GSA一般内臓求心性 GVE一般内臓遠心性 SVA特殊内臓求心性 SVE特殊内臓遠心性 図3ー33‐34‐45参照
A 混合性脳神経 神経根は下オリーブ核上半部の高さで延髄の後外側溝からでて 迷走神経と並んだ後 頚静脈孔の前部を経由頭蓋を離れる
上神経節 GSA支配で三叉神経脊髄路核へシナプス 
下神経節 GVA-SVA支配で弧束核(味覚核圧受容器背側呼吸器核)へシナプス
B 神経枝:
①鼓室神経枝GSA:鼓膜一般感覚支配中耳と鼓膜の関連痛を伝達 鼓室からの感覚繊維一次求心性ニューロンは 三叉神経脊髄路核にシナプスする事で 三叉神経毛帯経由し皮質感覚野に伝達される全ての頭蓋感覚と連動する。
鼓室神経枝GVE:鼓室神経は下唾液核副交感性分泌神経線維の耳下腺を支配。下神経節から、鼓室小管を通って鼓室中に入り、その内壁にある岬角溝を通って上に向かい、顔面神経の膝神経節からくる吻合枝や、 交感神経性内頚動脈神経叢から起こり、頚鼓小管を経て鼓室にくる上下2条の交感神経性頚鼓神経と結合して鼓室内壁で鼓室神経叢を作る。 この神経叢から鼓室粘膜に分布する多くの枝を出し、その一つは耳管に沿い咽頭にまで行く。これを耳管枝という。 鼓室神経の本幹はここに終わらないで、小錐体神経となる。
②小錐体神経枝GVE:下唾液核に起始する副交感性繊維で 下神形節から分岐し鼓室神経叢経由 小錐体神経となって卵円孔側の耳神経節にシナプス。 節後繊維は耳下腺分泌を副交感性に支配。 交感性支配は内頚動脈交感神経叢→鼓室神経叢→交感神経頚鼓神経→蝶錐体裂→耳神経節→三叉神経V3耳介側頭神経枝→耳下腺枝→耳下腺分泌
③咽頭偏桃枝GSA-GVA:迷走神経と内頚動脈神経叢由来の交感神経と舌咽神経とで咽頭神経叢を構成。 舌の後ろ1/3から咽頭部口蓋偏桃粘膜の一般感覚を弧束核交連核に伝達。 弧束核に求心枝を送る顔面神経舌咽神経迷走神経の求心性情報を統合し 咽頭収縮筋収縮 嘔吐などの催吐反射 口蓋反射 嚥下反射の反射回路の成立を可能とする。
④舌枝SVA:舌の後ろ1/3舌根の有郭乳頭にある味蕾からの味覚情報を 弧束核味覚核にシナプスし支配
⑤頚動脈洞枝SVA:総頚動脈分岐部に下降する2つの求心性繊維の交感神経幹 及び副交感神経迷走神経と連絡する事で 心臓作用の抑制及び血管拡張を作動し、迷走神経による脈拍及び血圧を反射的に調節を行う機能
 *頚動脈洞反射:内頚動脈起始部の頚動脈洞にある伸張受容器で 弧束核内側の圧受容核に終止し 疑核と連動し心臓血管圧を調整
   機序 血圧上昇→頚動脈洞発火→弧束核圧受容器→迷走神経背側核(疑核)発火→心臓拍動減速血管拡張→血圧低下血管縮小→弧束核発火減少→血圧下降→頚動脈洞発火減少→血圧正常値→血圧上昇
 *頚動脈小体反射:頚動脈小体の糸球細胞にある神経終末化学受容器が 血中酸素と一酸化炭素との濃度値変化を弧束核背側呼吸核にシナプスし 上記と同じ機序で血中酸素濃度を制御
    機序 酸素分圧低下→頚動脈小体中の化学受容器刺激→舌咽神経下神経節→弧束核内側部→網様体脊髄路→頸髄橋髄前角ニューロン→横隔神経肋間神経→横隔膜肋間筋収縮→陰圧状態の胸郭拡張→吸気量増加→血中酸素濃度上昇
⑥茎突咽頭筋枝SVE:疑核に起始する第3鰓弓運動枝 咽頭神経叢で連動する迷走神経第四鰓弓運動枝支配の咽頭収縮筋によって催吐反射嚥下反射などの回路を構築(SVEの疑核は茎突咽頭筋を活性化して嚥下運動を支配し 延髄後外側溝より頸静脈孔を通り頭蓋下で迷走‐副交感神経内頸動脈枝と合流)
⑦耳介側頭神経枝GSA:三叉神経下顎枝V3との交通枝 
⑧硬膜枝GSA:三叉神経下顎枝V3との交通枝 偏頭痛 三叉神経痛を構成する三叉神経脊髄路核経由で疼痛含む一般感覚伝達(通常顔面神経痛と呼ばれているが 実際は顔面神経に疼痛知覚枝は含まれて無く 顔面表情筋皮膚は三叉神経知覚枝によって支配されている)
⑨鼓索神経枝GSA:顔面神経との交通枝によって弧束核へ送られる味覚反射全ての求心性情報と連動する。
C*舌後方1/3の味覚一般感覚検査 苦味 上咽頭耳管軟口蓋からの皮膚覚温痛覚をテスト
 *頚動脈圧迫反射検査 @C35から10BPM低下
 *口蓋垂催吐反射検査 口腔咽頭を刺激すると交連核から嚥下運動中枢への連絡で嚥下反射が起きるか否か
D*GSA鼓室神経枝での障害 鼓膜を支配し中耳と鼓膜の関連痛を伝達し三叉神経脊髄路核へシナプスにて
 *GVE錐体神経枝での障害 下唾液核に起始する副交感神経で鼓室神経叢を経由 小錐体神経として耳神経節にシナプスし耳下腺分泌支配に於いて
 *GVA舌後方1/3から咽頭部の一般感覚障害 咽頭神経叢と連動する迷走神経疑核へ起始する催吐反射等の求心枝に於いて 
 *SVA舌後方1/3舌根有郭乳頭の味蕾での障害  弧束核の味覚核への連絡経路に於いて
 *SVA頚動脈洞枝での障害 弧束核内側血圧受容器に終始する頚動脈洞にある伸張受容器 又は血中O2CO2濃度を感知する弧束核背側呼吸核に起始する頚動脈小体に於いて
 *SVE頸突咽頭枝での障害 第4鰓弓筋の頸突咽頭筋を支配する疑核に於いて
 *咽頭枝での障害 迷走神経枝と内頸静脈経由の交感神経とで咽頭神経叢を形成 咽頭横紋筋の支配に於いて
 *髄膜炎 脳低椎骨動脈瘤 S状洞血栓症後頭蓋窩腫瘍等による舌咽神経障害

エレベーターや飛行機などの急激な気圧変化で鼓膜がツンと張る状態が引き起こされますが 元の正常な状態を復元してくれる機能を 舌咽迷走神経を含む咽頭神経叢が担っています。 実際は身体の反応から仮定して これらの神経に加え、 弧束核を経由して三叉-顔面神経支配の鼓膜張筋 鐙骨筋を含む耳管咽頭筋が支配しているようです。
茎状突起に起始を持ち 催吐反射を含む嚥下運動に関与する三つの筋群があります。 一つ目は先の述べた疑核に起始する第三鰓弓運動筋の茎突咽頭筋 二つ目は顔面神経第二鰓弓神経核に起始核を持つ茎突舌骨筋 そして三つ目は舌下神経核に起始核を持つGSE舌下神経の茎突舌筋です。 これら二つの鰓弓筋群以外に嚥下反射を構成する筋群である咽頭喉頭食道の横紋筋群を支配するのは 咽頭神経叢の一つである迷走神経第四鰓弓筋群及び副神経第六鰓弓筋群僧帽筋‐胸鎖乳突筋の支配核です。 これら5つの鰓弓筋群SVE特殊内臓遠心性に対する筋紡錘反射GTO反射経路は その求心性神経回路が弧束核に在ります。 しかし迷走神経支配の口蓋筋群のうち 口蓋帆張筋のみは 第一鰓弓筋三叉神経下顎枝で支配されています。  三叉神経は それ以外に 咀嚼筋[咬筋‐深側頭筋‐内側外側翼突筋] 耳介側頭筋  鼓膜張筋 顎舌骨筋 顎二腹筋前腹及びオトガイ舌筋等を支配しています。 其の求心性情報は 三叉神経脊髄路核三叉毛帯経由となっています。 この事によって 三叉神経枝の第一鰓弓筋群を含む全ての五つの鰓弓筋群筋トーヌスの求心性情報が統括され 頭蓋全面支持筋群の下顎面一部として 下顎反射を含む抗重力筋情報を三叉神経脊髄路三叉毛帯経由で視床後内側腹側核VPMに伝達し 小脳視床皮質感覚野フィードバックシステムを構築しています。
個人的仮説に於いては これらの5つの鰓弓筋群筋トーヌス情報は 頭頚部下位の下肢上肢胸腰背部の左右間に於ける抗重力反射情報の誤差値に対し 最終的修正均衡解析情報として作動しています。 船酔いや乗り物酔い等に見られる様に 左右支持体幹筋トーヌスから過大な耐性限度を超えた誤差情報が左右脳幹機能に蓄積された時 其の誤差情報の均衡化として 催吐反射が引き起こされ 其の事によって左右脳幹に於ける情報誤差値を修正している筈です。 先に述べた様に 茎状突起に起始する茎突咽頭筋-茎突舌筋-茎突舌骨筋と咽頭喉頭筋群を 口蓋帆張筋を通してハンモック状に支持し 蝶形骨大翼に其の支持点を持つ事で 力学的に梃子の作用を最大限に使用している事に留意すべきです。 全ての筋紡錘及びGTO反射情報が この梃子の原理の基増幅され 三叉神経脊髄路三叉毛帯経由での 小脳視床皮質感覚野フィードバックシステムの先鋭化に寄与している様です。    
また内耳神経蝸牛に於ける聴覚骨伝道と同様に 骨学的視点に基ずいても 茎状突起が其の基部を側頭骨に有し 蝶形骨側頭骨縫合を経由し 茎状突起にかかる骨圧 及び 翼状突起翼突鈎経由 蝶形骨大翼にかかる骨圧知覚伝道と共に 左右茎状突起骨間及び翼状突起翼突鈎骨間に於ける梃子の原理の基増幅され 三叉神経脊髄路三叉毛帯経由での小脳視床皮質感覚野フィードバックシステムの先鋭化 及び前庭動眼脊髄路反射の橋延髄網様体-Deiters前庭神経外側核-小脳Purkinje細胞の間に於ける数値的解析均衡化シズテムの最終的情報均衡化に寄与している様です。(カイロプラクティック手技療法の頭蓋仙骨療法SOTやアプライドキネシオロジィーに於ける頭蓋顎関節治療に於いて 人体に大きな影響を与える事が出きる理由であり これまでの膨大な歴史的臨床結果が 上記仮説の神経連絡路の存在を示唆しています。)    

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CN-Ⅹ 迷走神経 GVA 一般内臓求心性  GVE 一般内臓遠心性 SVA 特殊内臓求心性 SVE 特殊内臓遠心性 図3ー33‐34‐45‐46参照
A 神経核複合体は上神経節(頸静脈神形節)下神経節 (節状神経節)に分かれ鰓弓由来の器官支配に関与する鰓弓部と呼吸器系、消化器系、心臓、血管などの内臓を下行結腸のレベルまで支配する副交感神経の迷走神経部に分かれ核群として
   疑核上部ニューロンSVE:舌咽神経第三鰓弓筋茎突咽頭筋 
   疑核中部ニューロンSVE:迷走神経第四鰓弓筋口蓋喉頭咽頭筋輪状甲状筋 
   疑核下部ニューロンSVE:迷走神経第四鰓弓筋支配の反回神経枝喉頭筋以下の声帯筋- 上中下咽頭収縮筋を含む全ての横紋筋 及び迷走神経背側核由来の心筋を含む全ての平滑筋 そして第六鰓弓筋副神経延髄根由来の全ての横紋筋  
   迷走神経背側核SVE(腸骨枝、背胃枝核):副交感部の遠心性線維
   灰白翼核GSA:知覚性、
   孤束核味覚核SVA:最上方領域 顔面神経鼓索神経枝舌前2/3の味覚-舌咽神経鼓室神経枝舌後ろ1/3の味覚-迷走神経喉頭蓋咽頭喉頭後壁の味覚 顔面舌咽迷走神経領域の全ての味覚領域支配核
   弧束核呼吸核SVA:中央部外側に位置し舌咽神経支配の頚動脈小体-及び迷走神経支配の大動脈小体の其々の器官による血中酸素濃度値受容器としての機能
   弧束核圧受容核SVA:舌咽神経支配の頚動脈洞反射-迷走神経支配の大動脈洞反射の其々の血管圧反射受容器としての機能  
   弧束核交連核GVA:迷走神経支配領域(喉頭蓋-喉頭-咽頭-胸腹部臓器) 及び舌咽神経支配領域(鼓室-耳管-咽頭-舌後ろ1/3)など消化器呼吸器内臓器からの一次求心性一般臓性知覚核の内臓求心繊維終止核
弧束核からの二次求心性神経情報は 三叉神経脊髄路核経由で同側視床後内側副側核(VPM)に投射される事に留意。 また弧束核は疑核-上下唾液核(顔面-舌咽神経枝副交感神経枝)迷走神経背側核 及び咽頭神経叢経由し舌下神経と連動する事で 副交感性遠心性情報と求心性情報の情報統合し 三叉神経脊髄路核経由で同側視床後内側腹側核(VPM)に投射される事に留意。 また其のフィードバック情報の基 第Ⅰ鰓弓三叉神経枝第Ⅱ鰓弓顔面神経枝第Ⅲ鰓弓舌咽神経枝第Ⅳ鰓弓迷走神経枝第Ⅵ鰓弓副神経枝の全ての鰓弓筋の求心性と遠心性支配間の中枢情報統合が 視床後内側腹側核VPM-小脳-前庭神経核複合体-皮質感覚野及び運動野のフィードバックの基可能となっている事にも留意。
神経枝:
 硬膜枝:上神経節から頸静脈孔経由し後頭蓋窩硬膜へ
 耳介枝:上神経節から出て耳介後面外耳道後下壁の皮膚知覚支配
 咽頭枝:舌咽神経及び交感神経幹の繊維と一緒になって咽頭神経叢構成し咽頭軟口蓋筋群支配
 上喉頭神経枝:下神経節からでて喉頭へ向かい 外枝は咽頭収縮筋輪状甲状筋支配し 内枝は知覚枝で喉頭から声帯口蓋垂までの粘膜知覚支配。 この枝は口蓋垂からの味覚繊維や口蓋腺に対する副交換神経繊維を含む。
 反回神経枝:右側では鎖骨下動脈を左側では大動脈弓経由し気管と食道の間を上行し喉頭まで達する。 輪状甲状筋以外の内喉頭筋群支配し声帯より下の喉頭粘膜の知覚支配
 上下頸心臓枝 胸心臓枝:迷走神経背側運動核に由来する副交感性節前繊維で 交感神経と共に心臓神経叢経由し心筋支配(心拍数の減少→除脈 心拍出量の減少 気管支平滑筋収縮させ気管支内腔を狭める)
 気管枝:気管壁に於いて肺神経叢構成気管支平滑筋収縮させ気管支内径縮小 気管支腺分泌促進
 前後胃枝 肝枝 腹腔枝 腎枝:これらの枝は腹腔神経叢と上腸間膜動脈神経叢経由し 交感神経繊維と共に腹腔臓器支配 また左右の迷走神経は腹腔内で交感神経系繊維と共に作動。 迷走神経は食道より横行結腸中央までの消化管の副交感性支配と臓性知覚支配し 横行結腸中央より肛門までの消化管の副交感性支配は仙髄にある仙髄自律中枢神経に支配 上腸間膜動脈は迷走神経支配で下腸間膜動脈は仙髄副交感神経支配
B 神経機能
①GSA耳介枝:上神経節より外耳道皮膚感覚支配 唯一の皮膚枝
 GSA硬膜枝:上神経節より頸静脈孔経由 後頭蓋窩の硬膜支配
 これらの知覚感覚は上神経節から三叉神経脊髄路核経由で中枢皮質感覚野へ伝達
 GVA内蔵枝:咽頭 喉頭 胸腹 心臓 気管支 食道筋等から知覚臓性感覚伝達 弧束核交連核に起始し内側毛帯経由視床VPM頭頂葉感覚野へ
 GVE内蔵枝:上記平滑筋群を副交感神経性に支配し第4脳室床迷走神経外側背側核に起始
②SVE心臓抑制性ニューロン:疑核に起始し神経線維を冠状動脈洞近くの心臓神経節に出す また消化器呼吸器の副交感性節前繊維は迷走神経背側核より出る。
③SVE咽頭喉頭の第四鰓弓筋:口蓋帆張筋を除く口蓋帆挙筋等全ての口蓋筋群 茎突咽頭筋を除く咽頭収縮筋等を含む全ての咽頭筋群 喉頭内在筋群 食道上部1/3などの運動神経を支配する疑核に起始し副神経延髄根に相当する。
④心臓GVA呼吸器消化器GVA:下神経節より一次ニューロン中枢突起は弧束核交連核に終止
  ベインブリッジ反射-右心房が拡張されると心拍数増加
  咳嗽反射-気道気管支が過敏になると咳嗽中枢が刺激される
  ヘーリングブロイエル反射-肺の伸張受容器が働くと吸息中枢は抑性される
⑤SVA味覚枝:咽頭領域喉頭蓋の味覚を弧束核味覚核へ及び舌根喉頭蓋咽頭後壁の臓性知覚情報を弧束核交連核へ伝達
⑥SVA大動脈洞枝:大動脈弓の圧受容器及び大動脈体の化学受容器が情報を中枢へ伝達し 大動脈分岐部に下降する2つの求心性繊維で交感神経幹および副交感神経迷走神経と連絡する事で 心臓作用の抑制及び血管拡張を作動し、迷走神経による脈拍及び血圧を反射的に調節を行う機能
 *大動脈洞反射-内頚動脈起始部の大動脈洞にある伸張受容器で弧束核内側の圧受容核に終止し疑核と連動し心臓血管圧を調整
   機序 血圧上昇→大動脈洞発火→弧束核圧受容器→迷走神経背側核(疑核)発火→心臓拍動減速血管拡張→血圧低下血管縮小→弧束核発火減少→血圧下降→大動脈洞発火減少→血圧正常値→血圧上昇
 *大動脈小体反射-大動脈小体の糸球細胞にある神経終末化学受容器が 血中酸素と一酸化炭素との濃度値変化を弧束核背側呼吸核に伝達し 呼吸数換気量を増大させ血中酸素濃度を制御
   機序 血中酸素分圧低下→大動脈小体中の化学受容器刺激→舌咽神経下神経節→弧束核内側部→網様体脊髄路→頸髄橋髄前角ニューロン→横隔神経肋間神経→横隔膜肋間筋収縮→陰圧状態の胸郭拡張→吸気換気量増加→血中一酸化炭素減少血中酸素濃度値上昇
C*口蓋垂反射検査 「アー」と発生させた時 口蓋垂が健側に索引される場合は 患側の軟口蓋が下垂し健側の口蓋帆挙筋が亢進
* 嚥下反射検査 疑核の片側性疾患は 同側の軟口蓋咽頭喉頭の麻痺をきたし 迷走神経咽頭枝の障害は 咽頭軟口蓋麻痺を引き起こし嚥下障害となる
* 発声検査 此れまで出来ていた発声音が 音階音程に応じて困難となる。 反回神経障害は 声帯の麻痺を引き起こし 声帯筋片側性下位運動ニューロン麻痺は 気息性2重声 嗄声 誤嚥の原因と為り 両側性障害は 吸気性の喘鳴と無声を惹起する。
D 迷走神経枝に於ける障害         
*耳介後部皮膚知覚消失: GVA硬膜枝GSA耳介枝 疼痛知覚を三叉神経脊髄路核経由で視床VPMへ経路が傷害され皮膚知覚消失
*喉頭蓋味覚消失:GVA弧束核味覚核での障害はは喉頭蓋味蕾の求心性情報遮断
*嗄声: SVE疑核に起始する第四第六鰓弓筋は 舌咽神経CN-Ⅸ咽頭枝と交感神経にて咽頭神経叢形成し 咽頭枝 上喉頭枝 反回神経と共に咽頭軟口蓋の輪状甲状筋 口蓋帆挙筋 咽頭収縮筋及び声帯筋等を支配するので鰓弓筋核での障害は嗄声を引き起こす。 また反回神経の走行経路に於いて 其の縦隔内での悪性腫瘍や大動脈瘤に冒され反回神経麻痺を起こし嗄声となる。
* 嚥下障害: SVE神経核疑核の障害により 第三第四第六鰓弓筋は 舌咽迷走神経CN-Ⅸ Ⅹ茎突咽頭筋 咽頭喉頭筋群を支配する交感神経を含む咽頭神経叢は 咽頭枝 上喉頭枝 反回神経と共に咽頭軟口蓋の輪状甲状筋 口蓋帆挙筋 咽頭収縮筋群等を正常に作動できず嚥下障害を引き起こす。 また一般臓性知覚枝GVA成分の起始核弧束核交連核部の障害に於いても舌咽迷走神経支配の咽頭神経叢が正常に作動しない為同様の結果をもたらす。
*頻脈除脈不整脈などの障害: GVA弧束核の圧受容核及び背側呼吸核は 舌咽神経CN-Ⅸと同様の作用が大動脈弓の頚動脈洞大動脈体に存在し 呼吸心臓中枢に関与するGVE心臓抑制性ニューロンを制御しています。 それ故弧束核の障害は心臓血管圧の反射性求心情報の伝達を阻害します。 また 心臓神経節抑制性遠心性支配は疑核に起始し 呼吸器や消化管への副交感遠心性節前繊維は迷走神経背側核に起始しますので それらの核性障害も同様の問題を心臓にもたらします。
*気管気管支平滑筋弛緩 心拍出量増大 消化管運動低下及び分泌低下等の副交感性GVE障害: 胸腹部臓器の副交感性支配が失われる結果相対的に交感神経系優位となり、 気管気管支の膜性壁の平滑筋が弛緩して気管や気管支の内径が大きくなって肺活量が増大し、心拍数心拍出力の増加し、消化管の運動が低下し、気管気管支腺の分泌と消化腺の分泌が低下する。

脊椎骨亜脱臼に対するカイロプラクティックアジャストメント矯正によって長年患っていた気管支炎 不整脈 月経痛を伴う月経不全症や自律神経失調症などが改善された臨床例は数多く存在しますが それら症例改善に対する神経学的機序の解明分析論は未だ多くの議論の余地があるところです。 
私的神経学的仮説分析を進める前に 迷走神経を含む自律神経系の構成について先に説明します。
迷走神経は舌咽神経と共に 一般内臓及GVび特殊内臓SVの其々の神経支配に於いて 求心性Aと遠心性Eの繊維を持つ事で自律神経系の副交感神経系の一部を構成しています。 副交感神経系は大きく二つの系統からなり 一つは中枢側ニューロン第Ⅲ-Ⅶ-Ⅸ‐Ⅹ脳神経に付随しもう一つは仙髄S2-4レベルの中間外側細胞中に存在。 それ故副交感神経系は 頭仙系Craniosacral Systemとも言われます。
副交感神経系遠心性神経の構成は
Ⅰ:第Ⅲ脳神経動眼神経GVE副交感神経核: エディンガーウェストファルE.W.核は 瞳孔括約筋を収縮し瞳の光量反応を縮  瞳調整すると共に 対象物体が近視野に入る時毛様体筋を収縮しレンズの凸形状を調節する近反射機能
Ⅱ:第Ⅶ-Ⅸ脳神経顔面舌咽神経GVE上下唾液核: 中間神経の上唾液核から膝神経節→大錐体神経→翼突管神経経由で翼口蓋神経節[口蓋枝‐胸枝‐後鼻枝]形成し 口蓋腺涙腺鼻腺支配 及び鼓索神経→舌神経経由で顎下神経節へ顎下腺舌下腺支配。 下唾液核に起始する副交感性繊維は 舌咽神経下神経節から分岐し鼓室神経叢経由小錐体神経となって卵円孔側の耳神経節にシナプス。節後繊維は耳下腺分泌を副交感性に支配
Ⅲ:第Ⅹ脳神経迷走神経副交感繊維: 迷走神経背側運動核及び疑核を起始核とする節前繊維は 心臓神経叢や腸間神経叢に接続し 心臓心拍制御 肺 胃 肝臓 副腎皮質 腎臓 性腺 小腸 上行及び横行結腸等の呼吸器消化管運動支配(気管支腺消化腺分泌促進)平滑筋(気道平滑筋収縮し気道管腔縮小 消化管の平滑筋収縮し消化管蠕動運動亢進)心筋(心拍数減少心拍出力減少)
Ⅳ:骨盤内臓神経: 仙髄S2-3-4 レベルの脊髄中間外側細胞柱核に起始する節前繊維は骨盤内臓神経又は勃起神経とも称され、 下下腹神経叢→標的器官近傍の其々の神経節→横行結腸中央から下行S状結腸 直腸 尿管 前立腺 膀胱 尿道 陰茎 陰核などに於ける平滑筋収縮及び腺分泌促進支配 但し 内肛門括約筋膀胱平滑筋に対しては弛緩を促進し排便排尿筋収縮運動作動する。 消化管副交感性支配に関し 横行結腸中央が分岐点で其の頭側は迷走神経支配し肛側は骨盤内蔵神経支配に留意。
上記副交感神経系遠心性神経に対する交感神経系遠心性の構成は
Ⅰ:第Ⅲ脳神経動眼神経GVE副交感神経核に対する内眼筋の交感神経支配:  頚膨大部尾側レベルC7-T1(C8-T2)脊髄中間外側細胞柱核に起始する交感神経細胞から節前繊維が交感神経管を上行して星状神経節‐中頚神経節‐上頚神経節に達して内頚動脈壁神経叢にシナプス結合 節後繊維は内頚動脈壁神経叢を通り毛様体神経節達するが、ここではシナプス結合せずに通過して短毛様体神経に加わり、眼球に達っし瞳孔散大筋支配。[外眼筋固有感覚繊維 角膜 虹彩 脈絡膜等からの感覚性繊維は 毛様体神経節経て鼻毛様体神経‐三叉神経中脳路核‐V1眼神経支配に留意]
Ⅱ:第Ⅶ-Ⅸ脳神経顔面舌咽神経GVE上下唾液核に対する交感神経支配: 眼球支配と同様に 頚膨大部尾側レベルC7-T1(C8-T2)脊髄中間外側細胞柱核に起始する交感神経細胞から節前繊維が交感神経管を上行して星状神経節‐中頚神経節‐上頚神経節に達して内頚動脈壁神経叢にシナプス結合 節後繊維の一つの分枝として深錐体神経→翼突管神経→翼口蓋神経節→口蓋腺涙腺鼻腺支配及び外頚動脈神経叢経由顔面動脈神経叢→顎下神経節→顎下腺舌下腺支配また耳神経節への交感枝は外頚動脈神経叢→中硬膜動脈神経叢→耳下腺支配 それ故副交換神経及び交感神経は共に唾液腺分泌を促通しています。 交感神経の刺激では有機物質の量が高く粘液性で少量分泌に対し 副交感神経刺激では有機物質量が低く粘液性が低い唾液を大量分泌。
上記項目ⅢⅣに対する拮抗性交感神経支配を説明する事は自律神経系の全体像を述べる事になります。
自律神経系の交感副交感自律神経中枢核成分は 共に其の一次ニューロンを中枢視床下核群に起始核を持っています。 其々の二次ニューロンは 副交感神経の二次ニューロンが脳幹神経各群を含む上位自立神経中枢及び仙髄核から構成されるのに対して、 交感神経の二次ニューロンは 脊髄胸髄Th1-12 腰髄L1-2-3の脊髄中間外側細胞柱核に起始核が存在します。 それ故 交感神経系は別名(胸腰系)と呼称されるに対し 脳幹第Ⅲ-Ⅶ-Ⅸ‐Ⅹ脳神経及び仙髄S2-4中間外側細胞神経核からなる副交感神経系は別名(頭仙系)とも呼称され其々が拮抗的に作動します。 それ故三次ニューロンは 交感神経系では左右節前交感神経幹及び腹部椎前神経節から目的の臓器に接続し 副交感神経系は其の三次ニューロンを臓器に起始し短い節後ニューロンで臓器支配しています。 交感副交感共にその節前ニューロンは アセチルコリン作動性で 其の節後繊維は交感はノルアドレナリン作動性に対し 副交感はアセチルコリン作動性を維持します。
交感神経二次ニューロンは次の3形態の接続で標的器官に接続します。
①第一の経路は脊髄側核(胸髄Th1から12腰髄L1-2-3)から交感神経節に至り節後繊維に接続し 灰白交通枝経由で脊髄胸神経から皮神経経由皮下の血管汗腺立毛筋を支配。
②第二の経路は脊髄側核から交感神経節で節後繊維に連絡、 或いは節後繊維に接続せず交感神経幹を上行或いは下降し、他のレベルの幹神経節で節後繊維に接続する。 上行した神経繊維は 頚部の上頸神経節C1-2-3-4 中頸神経節C5-6 星状神経節(下頸神経節C7-8と第1胸神経との合体)で節後繊維に接続し頭頚部胸部の標的器官に分布。 下行神経線維は腰神経節及び仙骨神経節にてニューロンを換え 節後繊維は骨盤部の標的器官下肢血管皮膚などに分布。 上頚神経節からの節後繊維は 毛様体神経節 翼口蓋神経節 顎下神経節 耳神経節に接続し  浅及び深心臓神経叢 気管 肺は 上頸中頚下頸神経節と胸神経節T1-2-3-4からの支配を受ける。 其々伴走する動脈は 内頚動脈→内頚動脈神経叢→翼口蓋神経節 毛様体神経節(眼動脈神経叢経由)外頚動脈→外頚動脈神経叢→顔面動脈神経叢(中硬膜動脈神経叢)→顎下神経節(耳神経節) となります。
③第三の経路は脊髄側核から節前繊維のまま交感神経節を通過し 椎前神経節で接続し 節後繊維の胸及び腰内臓神経となる。 胸内臓神経は それ故下部8つの胸交感神経幹を素通りし、横隔膜を貫通し椎前神経節(腹腔神経節T5-6-7-8-9 上下腸間膜動脈神経節T8-9-10-11 腎神経節T11-12)で腹腔神経叢及び上下腹神経叢(仙骨前神経叢)を構成し ニューロンを換えて節後繊維となり消化管 肝臓 膵臓 腎臓に分布。 腰内臓神経は上部3つの腰交感神経節(L1‐2‐3)を素通りし 腹大動脈分岐部で左右が合流し下下腹神経叢(骨盤神経叢)となり骨盤神経節に入り 節後繊維と接続し泌尿生殖器(直腸 膀胱肛門括約筋など)を支配。
上記神経回路を含む全ての神経伝達物質に於ける科学的神経解剖学:
Ⅰ:コリン作動系 アセチルコリンを神経伝達物質とする4つの主なるニューロン群
 ①マイネルト基底核皮質コリン作動系-前頭葉頭頂葉に広く分布しアルツハイマー病や痴呆症に深く関与
 ②中核海馬コリン作動系-内側中隔核から脳弓経由海馬に伝達
 ③手綱核脚間核コリン作動系-内側核脚間核からマイネルト反屈束(手綱核脚間核)経由中脳脚間核に伝達
 ④運動性脳神経核-全ての運動性脳神経核(GSE SVE GVE)はコリン作動性 脊髄前核運動ニューロンGSEや脊髄の自律神経節節前ニューロンGVEも含む
Ⅱ:モノアミン作動性 3種類のモノアミン系
① カテコールアミン: ドーパミン ノルアドレナリン アドレナリン
② インドールアミン: セロトニン
③ イミダゾールアミン: ヒスタミン
①カテコールアミン系 チロシン→ドーパ→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンの経路で生成される。 
①-1 ドーパミン作動系ニューロンには次の4つの経路が存在する。
 ⅰ黒質線条体路 黒質緻密部から線条体に投射する系路 皮質運動野SMAからの線条体投射ニューロンに対し2種類のシナプス形成 Ⅰ型及びⅡ型ドーパミン受容体にて 抑制性に皮質出力とその抗重力反射感覚入力とを 尾状核 被殻 淡蒼球 視床外側腹側核 及び視床下核の間に於ける 抑制性均衡数値化機能として作動している。 しかし 黒質線条体ドーパミン減少で その抑制性機能がはずれVPM GPe STNが結果的に皮質運動野SMAのニューロン活動を減少させ 運動緩慢 筋固縮 振戦 姿勢反射障害等伴うパーキンソン病病態を発症する。
 ⅱ中脳辺縁系ドーパミン作動系 中脳腹束被蓋や赤核より起こり線条体腹側部 辺縁系の中隔野 扁桃体 梨状様皮質 嗅内野 外側手綱核に投射し 精神分裂病うつ病などを始めとする精神病に深く関与
 ⅲ隆起漏斗ドーパミン作動系 下垂体漏斗付着部の漏斗核から正中隆起下垂体中間葉後葉に至り 前葉プロラクチン分泌抑制 中間葉メラニン細胞刺激ホルモン抑制
 ⅳ視床下部脊髄ドーパミン作動系 視床下部後部より脊髄側核と後核に投射 視床下部の上位自律神経中枢機能と内分泌機能を脊髄の下位自律神経中枢に伝達
①-2 ノルアドレナリン作動系の3つの経路は
 ⅰ背側ノルアドレナリン作動性神経束 青班核より起こり中脳 間脳 大脳皮質に広く分布
 ⅱ腹側ノルアドレナリン作動性神経束 延髄橋網様部外側部から起こり内側前脳束経由視床下部に至る
 ⅲ青班核脊髄路 青班核より起こり脊髄の全ての運動ニューロン感覚ニューロン自律神経節前ニューロンに投射。
①-3 アドレナリン作動系の2つの経路は
 ⅰアドレナリン作動系上行性繊維束 延髄網様体外側部より起こり腹側ノルアドレナリン作動性神経束と併走し 迷走神経背側運動核 青班核 中脳中心灰白質 視床正中核群 視床下部 室傍核 終脳基底部に至る
 ⅱアドレナリン作動系下行性繊維束 延髄網様体腹外側部より起こり脊髄側索を下降し脊髄側核に終止。 舌咽神経や迷走神経より臓性知覚を多シナプス的に受け 上行性繊維及び下行性繊維により上記の神経核の興奮性を制御、特に視床下部と脊髄側核を結合して自律機能と内分泌を制御する重要な機能!!!
②インドールアミン系 セロトニン作動系として次の3つの経路
 ⅰ上行性セロトニン作動系神経路 睡眠に関係し 大脳辺縁系にも投射する事で感情や行動の調節にも関与
   腹側路 上中心核より起こり中脳被蓋腹側 視床下部外側野 尾状核 被核経由大脳皮質へ至る
   背側路 大縫腺核 橋縫腺核 中脳背側縫腺核から起こりシュルツ背側縦束と共に上行し中脳中心灰白質と視床下部後部に投射
 ⅱ小脳性セロトニン作動性神経路 橋縫腺核 上中心核より起こり 中小脳脚経由小脳皮質と小脳核に終止
 ⅲ下行性セロトニン作動系神経路
   下行性延髄固有性セロトニン作動系神経路 大縫腺核 橋縫腺核 上中心核より起こり延髄背側被蓋核 青班核 橋延髄網様体核 下オリーブ核に終止
   延髄脊髄セロトニン作動性神経路 延髄腹側 淡蒼縫腺核 不確縫腺核 大縫腺核より起こり 下行して脊髄前核 中間質外側核 後核に終止し 痛覚一次繊維の神経伝達を抑制する事により、痛みを弱くする作用
③イミダゾールアミン系 ヒスタミン作動性ニューロンは視床下部後部の乳頭体付近の隆起乳頭体核に分布し 嗅球から脊髄に至る広い範囲に終止
上記科学的神経解剖学的見地からの概論で神経伝達物質に於ける機能が説明されていますが、 脊椎骨亜脱臼に対するカイロプラクティックアジャストメント矯正によって長年患っていた気管支炎 不整脈 月経痛を伴う月経不全症や自律神経失調症などが改善された臨床例に対する基本的に可能性を含む多くの神経生理学的機序を示唆しています。
視床下部脊髄ドーパミン作動系 視床下部後部より脊髄側核と後核に投射 視床下部の上位自律神経中枢機能と内分泌機能を脊髄の下位自律神経中枢に伝達
アドレナリン作動系下行性繊維束 延髄網様体腹外側部より起こり脊髄側索を下降し脊髄側核に終止。 舌咽神経や迷走神経より臓性知覚を多シナプス的に受け 上行性繊維及び下行性繊維により上記の神経核の興奮性を制御、特に視床下部と脊髄側核を結合して自律機能と内分泌を制御する重要な機能!!!

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CN-ⅩⅠ 副神経 SVE 特殊内臓遠心性 図3‐47参照
A 疑核からの延髄根と第Ⅰ―5頸髄前角に起始する脊髄根運動神経核から成り アルファαモータ-ニューロンとガンマγモーターニューロンで形成 錘外筋及び錘内筋を双方向性に制御 筋トーヌス固有感覚及び皮膚知覚情報は 頭頚部に於いては頸神経層の支配を受け 胸部に於いては胸神経後肢の支配下にあるので 筋紡錘求心性情報伝達経路と筋紡錘運動神経伝達走行とが別々の神経経路に属する事に留意!!!
B 延髄根と第Ⅰ―5頸髄前角に起始する脊髄根は歯状靭帯の後方のクモ膜下腔を上向し大後頭腔から頭蓋内へ入り頸動脈腔から延髄根と共に硬膜に包まれ外へ出て第一頸椎横突起を横切り 頸神経叢C2-3頸神経と合流し胸鎖乳突筋を制御 又頸神経叢C3-4頸神経と合流し僧帽筋を制御する。
 フィッツジェラルド神経解剖学 副神経延髄根は疑核に起始し咽頭収縮筋の咽頭枝と喉頭内在筋の喉頭枝に連動して走行する(迷走神経支配の咽頭収縮筋の咽頭枝と喉頭内在筋の喉頭枝に連動)。 核上性入力は 胸鎖乳突筋運動ニューロンに対して非交叉性で 僧帽筋に対しては交叉性に作動する事に留意!!!
 胸鎖乳突筋  起始:胸骨頭-胸骨柄前面 鎖骨頭-鎖骨内側1/3上面 → 停止:乳様突起外側面 後頭骨上項線外側半分 
 僧帽筋    起始:外後頭隆起 上項線 項靭帯 第7頸椎第1-12胸椎棘突起→ 停止:鎖骨外側1/3 肩甲棘 肩峰 
C*肩甲挙上検査 肩を上げた状態から引き下げる力に対し充分に抵抗できるか否か
* 頭部回旋検査 頭部を充分な抵抗に対しその方向へ回旋できるか否か
D*副神経脊髄根障害(脊髄空洞症‐筋委縮性側索硬化症‐ポリオ等) 第1~第4頸髄前核灰白質の一側性障害は 同側性弛緩麻痺 肩甲挙上力の低下と共に肩甲骨鎖骨の低下と頸の回旋障害
* 核上性又は核下性麻痺 核上性は同側の胸鎖乳突筋力対側の僧帽筋力の低下に対し 核下性では胸鎖乳突筋僧帽筋共に同側に於いて筋力低下肩甲下垂を呈すー起始核への核上性入力は胸鎖乳突筋運動ニューロンに対し非交差性であるが僧帽筋に対し交差性故。
E カイロプラクターにとって 頭頚部のサブラクセーションの問題を考慮する時 副神経支配の延髄根及び脊髄根が与える影響は 構造的‐機能的‐物理的要因を超えて体性内臓反射を巻き込む計り知れないものがあります。 過度の肩こり等が 目眩‐ふらつき‐吐き気‐心臓の動悸まで催させる理由が 下記の神経核間の連動性によって理解出来るでしょう。
* 副神経其の物は SVE特殊体制遠心性で冒頭に述べている様に運動神経支配のみ伝達してます(求心性情報伝達を含まない!)が 延髄根は疑核に起始し咽頭収縮筋の咽頭枝と喉頭内在筋の喉頭枝を 自律神経副交感神経である迷走神経と連動する事で 脊髄根支配の胸鎖乳突筋‐僧帽筋との統合的作動性を成立させていますー迷走神経との連動性は 取りも直さず 催吐反射 口蓋反射 嚥下反射の反射回路の成立を可能とさせている咽頭神経叢(迷走神経‐内頚動脈神経叢由来の交感神経‐舌咽神経)との間に於ける統合性フィードバックシステムの構築を可能とします!!!  
* 疑核は 先の迷走神経項目に於いて記載されている様に 舌咽神経第三鰓弓筋茎突咽頭筋 迷走神経第四鰓弓筋口蓋喉頭咽頭筋輪状甲状筋 迷走神経第四鰓弓筋支配の反回神経枝喉頭筋以下の声帯筋- 上中下咽頭収縮筋を含む全ての横紋筋 及び迷走神経背側核由来の心筋を含む全ての平滑筋 そして第六鰓弓筋副神経延髄根由来の全ての横紋筋  迷走神経背側核SVE(腸骨枝、背胃枝核):副交感部の遠心性線維 灰白翼核GSA:知覚性 まで支配しています。
* 疑核の遠心性神経核と連動する其の求心性情報を伝達する孤束核は 
孤束核味覚核SVA:最上方領域 顔面神経鼓索神経枝舌前2/3の味覚-舌咽神経鼓室神経枝舌後ろ1/3の味覚-迷走神経喉頭蓋咽頭喉頭後壁の味覚 顔面舌咽迷走神経領域の全ての味覚領域支配核
弧束核呼吸核SVA:中央部外側に位置し舌咽神経支配の頚動脈小体-及び迷走神経支配の大動脈小体の其々の器官による血中酸素濃度値受容器としての機能
弧束核圧受容核SVA:舌咽神経支配の頚動脈洞反射-迷走神経支配の大動脈洞反射の其々の血管圧反射受容器としての機能  
弧束核交連核GVA:迷走神経支配領域(喉頭蓋-喉頭-咽頭-胸腹部臓器) 及び舌咽神経支配領域(鼓室-耳管-咽頭-舌後ろ1/3)など消化器呼吸器内臓器からの一次求心性一般臓性知覚核の内臓求心繊維終止核
弧束核からの二次求心性神経情報は 三叉神経脊髄路核経由で同側視床後内側副側核(VPM)に投射される事に留意。 また弧束核は疑核-上下唾液核(顔面-舌咽神経枝副交感神経枝)迷走神経背側核 及び咽頭神経叢経由し舌下神経と連動する事で 副交感性遠心性情報と求心性情報の情報統合し 三叉神経脊髄路核経由で同側視床後内側腹側核(VPM)に投射される事に留意。 また其のフィードバック情報の基 第Ⅰ鰓弓三叉神経枝‐第Ⅱ鰓弓顔面神経枝‐第Ⅲ鰓弓舌咽神経枝‐第Ⅳ鰓弓迷走神経枝‐第Ⅵ鰓弓副神経枝の全ての鰓弓筋の求心性と遠心性支配間の中枢情報統合が 視床後内側腹側核VPM-小脳-前庭神経核複合体-皮質感覚野及び運動野のフィードバックの基可能となっている事にも留意。  
* 副神経脊髄根支配の胸鎖乳突筋‐僧帽筋の作用は神経学的に完全には解明されていない為 一部の神経学書に於いて其の機能作用が異なっています。 核上性入力は胸鎖乳突筋運動ニューロンに対し非交差性であるが僧帽筋に対し交差性 或は 脊髄根は皮質核路及び皮質脊髄路を通じて対側より中枢性支配。 第Ⅰ―5頸髄前角に起始する脊髄根は 胸鎖乳突筋支配に対しては頸神経叢C2-3頸神経との合流枝を形成し 僧帽筋に対しては頸神経叢C3-4頸神経と合流するが 共に必らず第3頚神経の1枝と筋束のあいだで結合している. この結合枝の遠心性線維情報が 私的仮説的には左右間に於ける僧帽筋と胸鎖乳突筋との間に於ける筋紡錘反射及びGTO反射情報伝達を担う頸神経叢及び胸神経叢の求心性情報回路との間に於けるフィードバックシステムの構築可能性を暗示しています。 
* 身体を構成する全ての筋群の中で この副神経が支配する胸鎖乳突筋‐僧帽筋のみがアルファ及びガンマモーターニューロンの両側性支配で作動しています。 通常の筋肉は皮質脊髄路からの錘外筋アルファーモーターニューロン支配と錐体外路系(皮質前庭脊髄路‐皮質橋核小脳脊髄路‐皮質視蓋赤核脊髄路‐皮質網様体脊髄路など)からの錘内筋ガンマモーターニューロン支配とが別々の経路で修飾統合されて筋肉トーン制御をしています。 この事実は 胸鎖乳突筋‐僧帽筋のみが皮質運動野からの直接的指令が 錐体外路系の修飾に優先する形で 筋肉が前頭葉に存在する意思中枢指令に基ずき作動している事を示唆しています。 そしてこの事実が 無意識下での前庭動眼反射を可能としている様に思われます。 CN‐Ⅷ内耳神経‐前提神経の項で述べた様に 前庭動眼反射の神経機序は
 :左脳皮質運動野より頭部右回旋指令→右外側膨大部稜刺激→A[右前庭神経内側核促通→小脳主として小節、片葉、虫部垂尾側部の皮質と室頂核からのフィードバック支配の監視下に於いて→反対側左外転神経核運動ニューロン促通され外転神経核介在ニューロンが対側性に内側縦束経由し右内直近運動ニューロン促通] 及び→B[右前庭神経内側核促通と同時に右前庭神経上核促通→対立運動筋左内側直筋右外側直筋運動ニューロン抑制]: と説明しましたが 
頭部の右回旋を引き起こす為に 現時点で明確に解明されているのは 左胸鎖乳突筋の収縮のみで 僧帽筋は両側性に収縮すると説明する文献と 同側性‐右僧帽筋が収縮すると説明する文献とに分かれています。 頭部の回旋にはこれら筋群以外に 前頭直筋‐外側頭直筋‐頭長筋‐頸長筋‐前中後斜角筋‐大小後頭直筋‐上下頭斜筋‐頭頸板状筋‐頭頚胸最長筋‐頸胸腰腸肋筋‐頭頸胸半棘筋‐肩甲挙筋‐下顎下制筋群が 実際の頭部回旋に伴って連動しています。 是らの一部の筋群は 当然骨盤帯にその起始部停止部を共有してますので 下肢構成筋群との連動性フィードバックも伴っています。 其れゆえ 頭部の回旋は 自動的に 前庭頚椎脊髄路反射が作動する事なくしては引き起こされる事は有り得ません。 其々の支配神経群も頸神経C1-8を含めて 胸神経T1-12によって支配されている事実を鑑みる時 前庭頸脊髄路反射が 下肢支配薄束核‐上肢支配楔状束核の反射性情報を伝達する脊髄神経後索内側毛体路や前後脊髄小脳路-脊髄視蓋路-脊髄前庭路-脊髄網様体路-脊髄視床路などからの抗重力反射性情報入力を受ける事無く作動する事は不可能です。 頭部の微妙な回旋運動‐環椎後頭骨関節‐環椎軸椎関節運動に限局したとしても 最低限 前頭直筋‐外側頭直筋‐頭長筋‐大小後頭直筋‐上下頭斜筋‐頭頸板状筋‐頭頚最長筋‐頭頸半棘筋‐顎舌骨筋‐オトガイ舌骨筋‐顎二腹筋‐茎突舌骨筋等の筋群が僧帽筋‐胸鎖乳突筋の動きと連動しています。 前頭直筋‐外側頭直筋‐頭長筋‐大小後頭直筋‐上下頭斜筋は頸神経C1‐C2に制御されています。 船戸和也先生の人体解剖学で [副神経は脊柱管のなかを上行するときに副神経の根は非常にしばしば脊髄神経の後根と結合する.それは多くのばあいCIとの結合であり,まれにはCIIあるいはCIIIと結合する.]と指摘しています。 この神経連動が 胸鎖乳突筋‐僧帽筋と後頭下筋群(前頭直筋‐外側頭直筋‐頭長筋‐大小後頭直筋‐上下頭斜筋)との連動運動性を示唆しています。

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CN-ⅩⅡ 舌下神経 GVE 一般体性遠心性 図3‐48参照
A 一般体性遠心性神経核ではあるが発生学的に鰓弓下筋板に由来
B 全ての内舌筋と3個の外舌筋(茎突舌筋‐オトガイ舌筋‐舌骨舌筋)を支配し神経核は延髄正中部に位置

舌粘膜知覚枝:舌前1/3の一般知覚は三叉神経V3下顎神経枝舌神経支配 舌の前2/3の味蕾は顔面神経鼓索神経支配 対象的に有郭乳頭(大きな味蕾で分界溝に沿って並ぶ)と舌の後ろ1/3の味覚知覚は舌咽神経支配 及び舌の後ろ1/3の一般知覚は第四咽頭弓由来の迷走神経枝上喉頭神経支配
  発生学的には 口蓋舌筋を除く全ての舌筋は後頭体節の筋節に由来し中胚葉により形成され増殖し舌が成長する。 舌筋神経支配はそれ故この起源と関係し迷走神経咽頭枝支配の口蓋舌筋を除く全ての舌筋は舌下神経により支配される。
C 舌筋運動域検査 患者に舌を突出 ひく 挙上 外側への動きを調べる
D*舌下神経障害 核下性では患側へ舌偏移筋萎縮舌辺縁の波上形態変化し構音異常咀嚼困難を伴い 両側性に及ぶ時 嚥下摂食会話にまで重度の影響をもたらす 核上性では一過性に疾患側に偏移するが両側性の皮質投射を受けるので影響は微少
 *関連核との障害 網様体核視蓋脊髄路核三叉神経核顔面神経核が求心性連絡しているゆえ 嚥下摂食会話障害に加え歩行緩慢症状を呈す
E:是までの中枢脳神経CNⅠからCNⅩⅠ神経にて述べて来た様に CNⅩⅡ舌下神経は 全ての12の中枢の神経核群と連動しています。 神経学的には 一般体性遠心性神経核に分類されていますが発生学的に鰓弓下筋板に由来している点に於いて カイロプラクターを含む手技療法家にとって臨床的に大変重要な要素を示唆しています。 脳神経学書にて他の脳神経核との関連性を詳細に述べていませんゆえ 私的仮説的論点を含め脳神経要約として再考してみます。
Ⅰ 咀嚼嚥下機能に於ける神経核連動性: 内舌筋‐茎突舌筋‐オトガイ舌筋‐舌骨舌筋から構成される舌で食物を噛み砕き飲み込む動作‐嚥下運動や催吐反射に於いて舌骨をとうして連動作動する筋群は 肩甲舌骨筋 顎二腹筋 オトガイ舌骨筋 顎舌骨筋 茎突舌骨筋  胸骨舌骨筋 甲状舌骨筋 中咽頭収縮筋そして茎突舌骨靭帯が存在します。 これらの筋群を構成する神経及びその神経が支配するその他の筋群は 
  三叉神経第1鰓弓神経核支配の咀嚼筋群[閉口筋‐側頭筋 咬筋 内側翼突筋 又は開口筋‐外側翼突筋 顎二腹筋上腹 オトガイ舌骨筋 顎舌骨筋 口蓋帆張筋] 
  顔面神経第2鰓弓神経核支配[茎突舌骨筋 顎二腹筋下腹 及び全ての表情筋群]
  舌咽神経第3鰓弓神経核支配[茎突咽頭筋] 
  迷走神経第4鰓弓神経核支配[口蓋帆張筋を除く全ての口蓋筋群 茎突咽頭筋を除く全ての咽頭筋群] 
  副神経第6鰓弓神経核支配[胸鎖乳突筋及び僧帽筋] 
  鰓弓筋群脳神経に含まれない下顎下制筋群(肩甲舌骨筋 胸骨舌骨筋  胸骨甲状筋  甲状舌骨筋) 
其れゆえ筋骨格系構造論的に 上記の全ての筋群が咀嚼嚥下機能に実際には関与しています。 上記の神経のどれか一つが機能不全を生じると 誤嚥等の障害遠因となります。 
例えば茎状突起に起始を持つ三つの筋群があります。 一つ目は先の述べた疑核に起始する舌咽神経第三鰓弓運動筋の茎突咽頭筋 二つ目は顔面神経第二鰓弓神経核に起始核を持つ茎突舌骨筋 そして三つ目は舌下神経核に起始核を持つGSE舌下神経の茎突舌筋です。 これら三つの筋群が 舌骨を基軸とする上記の筋群以外に 舌の位置及び動きを左右の茎状突起を基軸として制御しています。 
これら三つの鰓弓筋群以外に嚥下反射を構成する筋群である咽頭喉頭食道の横紋筋群を支配するのは 咽頭神経叢の一つである迷走神経第四鰓弓筋群及び副神経第六鰓弓筋群僧帽筋‐胸鎖乳突筋の支配核です。 これら5つの鰓弓筋群SVE特殊内臓遠心性に対する筋紡錘反射GTO反射経路は その求心性神経回路が弧束核‐三叉神経中脳路主知覚脊髄路核‐迷走神経腹側核に在ります。 しかし迷走神経支配の口蓋‐咽頭筋群のうち 口蓋帆張筋は 第一鰓弓筋三叉神経下顎枝で支配され 茎突咽頭筋は舌咽神経第3鰓弓神経核で支配されています。  三叉神経は それ以外に 咀嚼筋[咬筋‐深側頭筋‐内側外側翼突筋] 耳介側頭筋  鼓膜張筋 顎舌骨筋 顎二腹筋前腹及びオトガイ舌筋等を支配しています。 其の求心性情報は 三叉神経脊髄路核三叉毛帯経由となっています。 この事によって 三叉神経枝の第一鰓弓筋群を含む全ての五つの鰓弓筋群筋トーヌスの求心性情報が統括され 頭蓋全面支持筋群の下顎面一部として 下顎反射を含む抗重力筋情報を三叉神経脊髄路三叉毛帯経由で視床後内側腹側核VPMに伝達し 小脳視床皮質感覚野フィードバックシステムを構築しています。
催吐反射 口蓋反射 嚥下反射の反射回路を成立させている咽頭神経叢(迷走神経‐内頚動脈神経叢由来の交感神経‐舌咽神経)に於ける統合性フィードバックシステムを可能とさす疑核‐孤束核間の遠心性求心性情報フィードバックは 副神経の項目で説明されている様に
* 疑核は 舌咽神経第三鰓弓筋茎突咽頭筋 迷走神経第四鰓弓筋口蓋喉頭咽頭筋輪状甲状筋 迷走神経第四鰓弓筋支配の反回神経枝喉頭筋以下の声帯筋- 上中下咽頭収縮筋を含む全ての横紋筋 及び迷走神経背側核由来の心筋を含む全ての平滑筋 そして第六鰓弓筋副神経延髄根由来の全ての横紋筋  迷走神経背側核SVE(腸骨枝、背胃枝核):副交感部の遠心性線維 灰白翼核GSA:知覚性 まで支配しています。
* 疑核の遠心性神経核と連動する其の求心性情報を伝達する孤束核は 
   孤束核味覚核SVA:最上方領域 顔面神経鼓索神経枝舌前2/3の味覚-舌咽神経鼓室神経枝舌後ろ1/3の味覚-迷走神経喉頭蓋咽頭喉頭後壁の味覚 顔面舌咽迷走神経領域の全ての味覚領域支配核
   弧束核呼吸核SVA:中央部外側に位置し舌咽神経支配の頚動脈小体-及び迷走神経支配の大動脈小体の其々の器官による血中酸素濃度値受容器としての機能
   弧束核圧受容核SVA:舌咽神経支配の頚動脈洞反射-迷走神経支配の大動脈洞反射の其々の血管圧反射受容器としての機能  
   弧束核交連核GVA:迷走神経支配領域(喉頭蓋-喉頭-咽頭-胸腹部臓器) 及び舌咽神経支配領域(鼓室-耳管-咽頭-舌後ろ1/3)など消化器呼吸器内臓器からの一次求心性一般臓性知覚核の内臓求心繊維終止核
弧束核からの二次求心性神経情報は 三叉神経脊髄路核経由で同側視床後内側副側核(VPM)に投射される事に留意。 また弧束核は疑核-上下唾液核(顔面-舌咽神経枝副交感神経枝)迷走神経背側核 及び咽頭神経叢経由し舌下神経と連動する事で 副交感性遠心性情報と求心性情報の情報統合し 三叉神経脊髄路核経由で同側視床後内側腹側核(VPM)に投射される事に留意。 また其のフィードバック情報の基 第Ⅰ鰓弓三叉神経枝‐第Ⅱ鰓弓顔面神経枝‐第Ⅲ鰓弓舌咽神経枝‐第Ⅳ鰓弓迷走神経枝‐第Ⅵ鰓弓副神経枝の全ての鰓弓筋の求心性と遠心性支配間の中枢情報統合が 舌下神経前位核‐前庭神経核複合体‐小脳‐皮質視覚野‐視蓋前域‐三叉神経中脳路脊髄路‐脳幹網様体‐視床後内側腹側核VPM-皮質感覚野及び運動野のフィードバックの基可能となっています。
Ⅱ 身体平衡維持時機能との連動性: 骨学的視点に基ずいても 茎状突起が其の基部を側頭骨に有し 蝶形骨側頭骨縫合を経由し 茎状突起にかかる骨圧 及び 翼状突起翼突鈎経由 蝶形骨大翼にかかる骨圧知覚伝道と共に 左右茎状突起骨間及び翼状突起翼突鈎骨間に於ける梃子の原理の基増幅され 三叉神経脊髄路三叉毛帯経由での小脳視床皮質感覚野フィードバックシステムの先鋭化 及び前庭動眼脊髄路反射の橋延髄網様体-Deiters前庭神経外側核-小脳Purkinje細胞の間に於ける数値的解析均衡化シズテムの最終的情報均衡化に寄与している様です。
動眼滑車外転神経の運動性神経核群が支配する6個の外眼筋の固有感覚線維は 三叉神経中脳路核の偽単極性細胞で、動眼神経とは別に三叉神経の第1枝、すなわち眼神経と一緒に走行しているとの事ですが6個の外眼筋の固有体性感覚情報の左右間の誤差情報は 咀嚼筋反射情報を主として伝達する三叉神経中脳路核の三叉神経脊髄路‐視床路VPM経由とも連動して中心後回体性感覚野へ求心路連絡しています。 同時にまた内側縦束をとうし 前庭神経核‐小脳‐上丘間とに於いて 身体抗重力反射性求心性情報に基ずき 頭部の動きの誤差数値を均衡化しながら 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を 常に一定位置に維持する数値的解析分析機構が 前庭動眼反射機能として平衡維持機能しています。
Haines 神経解剖学アトラスに於いて 三叉神経主知覚の腹側部及び三叉神経脊髄路核の全ての線維は交叉性の三叉神経視床路を形成するが 主知覚の背側部より 一部非交叉性の三叉神経視床路も存在すると述べており、 また FitzGerald 神経解剖学によれば 三叉神経中脳路核は 同側性に三叉神経小脳路として外眼筋咀嚼筋群の固有感覚情報を伝達しているとの事です。 内耳神経‐前庭神経項目Eで詳細に分析されてますが 平衡機能三半器‐前庭神経核複合体‐小脳間トライアングル様情報交換機能が 三叉神経小脳路として同側性の情報分析解析機能と連動している神経学的事実は 臨床的に頭部と体幹の其々の反射性求心性情報を統合化している可能性に於いて非常に重要性を持っています。
咀嚼運動其の物も 左右咀嚼筋群の筋バランスの相違(顎関節症と連動)は その筋トーヌスの左右間求心性情報誤差量が 上丘、三叉神経脊髄路核及び中脳路核、小脳‐前庭神経核複合体等を通じて 一次求心性情報が直接的に脳幹網様体に伝達される事で 体幹全体に於ける反射平衡維持機構の成立を可能としており、顔面神経支配筋群の一次求心性情報が視床後内側腹側核経由で皮質感覚野に伝達され 中枢情報フィードバックシステムでの求心性及び遠心性情報間の相関性を可能ならしめている事に留意すべきです。 FitzGerald 神経解剖学によれば 三叉神経中脳路核は 頭蓋以下の反射経路のひとつである前後背髄小脳路と同様に 同側性に三叉神経中脳路として外眼筋咀嚼筋群の固有感覚情報を伝達しているとの事です。 それは臨床的に非常に重要性を持っています。 なぜなら 先に指摘した様に 舌下神経前位核‐前庭神経核複合体‐小脳‐皮質視覚野‐視蓋前域‐三叉神経中脳路脊髄路‐脳幹網様体‐皮質感覚野及び運動野などの多くの神経核は連動し合っています。 その事で 全身情報のフィードバック及びフィードフォワードが可能となり 身体抗重力反射性求心性情報に基ずき 頭部の動きの誤差数値を均衡化しする事が可能となります。 そして 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を常に一定位置に維持する数値的解析分析機構によって 小脳‐前庭動眼‐脊髄路反射平衡維持機構を成立させています。
舌下神経前位核‐小脳‐前庭神経核複合体‐三叉神経中脳路脊髄路‐上丘‐視蓋前域‐皮質視覚野などの多くの神経核は連動し合っていますが 大部分の神経核路は対側性に其の情報をフィードバックしあっていますので 三叉神経中脳路核及び一部の三叉神経背側部核の情報のみが同側的に中枢へ伝達されている事実は、 その事によって 眼球位置と頭部位置の水平垂直座標軸を含めて全身情報のフィードバック及びフィードフォワード間の情報誤差修正が可能となり 左脳右脳中枢に伝達される身体抗重力反射性求心性情報に基ずき 眼球位を含めて頭部の動きの誤差数値を均衡化している可能性があります。 夜間に於ける無意識下の歯軋りや乗り物酔い船酔いに伴う嘔吐反射などは 頭蓋窩での左右間筋トーヌス情報の誤差量をその事で修正している可能性があります。 左側右側における前庭神経核複合体と小脳間における情報交換が 当然メジャーな誤差情報修正システムとして作動している筈です。 
Ⅲ 前庭脊髄路反射との相関性: 身体の平衡機能を構成する卵形嚢球形嚢の有毛神経細胞は 互いの分水稜(Striola)を挟んで正反対に位置しお互いが垂直交差する事と 左右耳石膜の分水嶺(Striola)が形態的に極性が左右相同的に二分される事で 左右其々の平衡砂は全方向性の動きに相補完的に対応しています。 是によって頭部の体幹に対する水平垂直座標軸の直線加速度及び重力方向の変化情報を 常時前庭神経核複合体へ神経伝達する事を可能としています。左右其々の静的平衡班迷路反射を構成する卵形嚢は同側外転神経核及び介在核に直接シナプスすると共に 動的半器官迷路反射を構成している対側水平半規管より促通支配を受けている事実が存在します。 正常な生体機能から類推しても 頭蓋の動きに対し 皮質視覚野に結像されている被写体像のブレを相殺する方向へ卵形嚢球形嚢も働き外眼筋を作動さす事で 眼窩軸線を常に一定位に維持する事が可能となっている筈ですので 頭蓋傾斜に対し発生する眼球運動は 傾斜位に対する反対回旋及び直線加速度で頭蓋傾斜運動軸と逆方向性に起こる代償性眼球運動でなければなりません。 この平衡班と半器官との間に於ける 相補完的フィードバックシステムの存在が CN‐ⅢⅣⅥ動眼滑車外転神経に於いて指摘した 滑動性追跡眼球運動の側方注視の神経機構よりも 全体幹鉛垂線保持機能として 無意識下の行動に於いては優先的に作動している事を示唆しています。 此の前庭動眼脊髄路反射機構の基幹をなす前庭神経核複合体とシナプス連動している舌下神経前位核は 同時に橋延髄網様体核群とシナプス連動する事で 伸筋群促通屈筋群抑制支配の橋網様体脊髄路と逆反射(伸筋群抑制屈筋群促通)支配の延髄網様体脊髄路との間に於ける伸筋群優位に作動するか それとも屈筋群優位に作動するかのメカニズムにも情報質量の一端を担っている様に思われます。 頸部回旋側屈と連動する側頭骨茎状突起に茎状舌骨筋を有する舌下神経前位核が小脳‐前庭神経核複合体‐皮質視覚野‐視蓋前域‐三叉神経中脳路脊髄路‐脳幹網様体‐皮質感覚野及び運動野などの多くの神経核と連動する事で平衡器ジャイロメーター的機能を果たしています。 無意識下における皮質延髄路性大脳皮質からの指令と小脳前庭神経核複合体とのフィードバックに大きく関っている事を示唆しています。 換言すれば Deiters核が如何に促通される情報を受けるか 或いは抑制される情報を受けるかによって 伸展系の橋網様体脊髄路或いは屈曲系の延髄網様体脊髄路が 脳幹左右側のどちらか一方がより優位に賦活され体幹の捻じれを伴う姿勢症候群症状の遠因となる事になります。 

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小脳 下図参照
A 発生学的に胎生期菱脳の翼板(alar plate)の背外部が内方へ曲って形成された菱脳唇耳プラコード耳板から背方向に発達したもので、オリーブ核や橋核は翼板にある他の細胞群が腹方に移動して形成され、前庭神経核群も第一次の前庭域原始的延髄核から派生しているので実際は小脳の一部とみなされる。
  古小脳=原小脳(前庭小脳)archicerebellum―片葉小節葉虫部室頂核に一致し脊髄反射をモニターし 前庭神経複合体核と双方向性情報連絡し 身体平衡維持機能として作動
  旧小脳=古小脳(脊髄小脳)peleocerebellum―虫部前葉中位核に一致し 二足歩行への移行進化と深く関与し 筋腱の深部感覚触覚情報に対応筋調節‐姿勢保持‐歩行制御として作動
  新小脳=皮質小脳(大脳小脳)neocerebellumー後葉歯状核に一致し大脳皮質と連動し 皮質入力に対応下位運動ニューロン制御し運動円滑化として作動
に分化し 小脳皮質(顆粒層‐プルキンエ細胞層‐分子層) 小脳髄質 小脳核(正中線より室頂核‐球状核‐栓状核‐歯状核)を構成して体性局在性配列を維持しつつ発達形成する。 霊長類では大脳皮質が特に発達し橋小脳も大きく小脳半球外側部歯状核が進化発達。 しかし大脳皮質が存在しない下等動物では小脳半球の発達が貧弱で虫部小脳が主要な反射経路を制御している。
B‐Ⅰ 小脳皮質細胞構造: 5種類の神経と単純な3層構造からなる。 抑制性の星状神経細胞stellate cellsバスケット細胞basket cellsゴルジ細胞golge cellsパーキンジェ細胞細胞Purkinje cellsに対し唯一顆粒細胞granuled cellsのみが興奮性に作動する。 外部からの全ての求心性情報入力は 苔状線維=平行線維と登上線維のみによって投射され 外部への出力は抑制性出力のみに作動するパーキンジェ細胞が担う。 苔状線維と登上線維は感覚刺激や運動活動に対し異なる応答し(苔状線維-シンプルスパイク⇔登上線維-コンプレックススパイク) Purkinje Cellの神経発火様式を刺激の程度-空間時間的変異に合わせて符号化修飾している。 大脳皮質以上に多くの神経核が存在する小脳皮質の領野に 苔状線維と登上線維によるこの二つのタイプの情報が並列的に入ってくることにより 小脳へのいわゆる二重支配とシナプス伝達可塑性が学習記憶機能を可能ならしめている。 苔状線維⇒平行線維及び下オリーブ核からの登上線維によるプルキンエ細胞間同時間性刺激で発生する興奮性シナプス電位EPSPの長期抑圧(LTD)が運動学習及びその記憶の発現の基礎課程を構成する。
  ①顆粒細胞層molecular layer: 小脳髄質に接し推定百億以上からなる顆粒細胞granuled cellsゴルジ細胞golge cellsと平行線維parallel fibers及び苔状線維mossy fibersとシナプスする小脳糸球体から構成
  ②パーキンジェ細胞細胞層Purkinje cell layer: その神経樹状突起は苔状線維⇒平行線維及び下オリーブ核からの登上線維climbing fibersとの両方の入力を受ける。 各Purkinje Cell細胞は一つの登上線維からシナプス入力を受け  其々の登上線維は下オリーブ核から直接的入力を1から10個のPurkinjeCellに伝達していて 苔状線維や平行線維の百億以上の顆粒細胞経由による大規模な収束発散機能に対し 著しく対照的でより選択的機能を有し 其れゆえ体部位選択性能力の発現と関連する様である。 Purkinje Cell細胞の神経活動は星状神経細胞バスケット細胞ゴルジ細胞によって抑制される。 一方星状細胞とバスケット細胞は 顆粒細胞小脳糸球体からの平行線維によって促通される。
  ③分子層granule cell layer: 星状細胞stellate cellsバスケット細胞basket cellsが顆粒層からの平行線維とシナプスしパーキンジェ樹状突起と連絡する。 
B‐Ⅱ 求心性入力
登上線維climbing fibers: 
 登上線維は其の起始核である下オリーブ核からのオリーブ小脳路は全て対側へ交叉し下小脳脚(索状体)を経由し 登上線維として特定のPurkinje Cell樹状突起にシナプスし強力な促通作用を呈する。 また同時間的にオリーブ神経核に終止する大脳皮質運動野感覚野からの体部位対応関係を持つ投射と小脳核からのGABA様線維による遠心性抑制制御を受けている。 登上線維のコンプレックススパイク電気活動は 苔状線維経由の平行線維シンプルスパイクによる神経発火活動様式の差によってPurkinje Cellに選択的長期機能低下(長期抑圧Long-term Depression:LTD)を導く。 主オリ-ブ核外側部は 小脳半球外側部に投射し 内側部及び副オリーブ核は発生学的に古い小脳虫部へ投射する。 下オリーブ核への入力は脊髄オリーブ線維群(脊髄前庭路)として 下オリーブ核複合体の内側副オリーブ核及び背側副オリーブ核への大規模な投射経路が存在する。 川村光毅先生によれば 《Oscarssonの脊髄-オリーブ小脳路の研究にて、VF-SOCP(前索-脊髄-オリーブ小脳路)経て(C1とC3)域にくる入力は、下肢域からのものでV小葉には達しない。 DF-SOCP(後索-脊髄-オリーブ小脳路)を経てc1+c3域に入る前肢と後肢からの情報は、それぞれV小葉とIV小葉に到る。 すなわち、小脳皮質の終止域に前肢後肢の体性局在の関係がみられる。 これは、背側副オリーブ核の吻側部への前肢と後肢からの入力がその異なる部位に終わるという事実に符合する。 A域への起始域は内側副オリーブ核尾側半の中央部にあり、この領野に脊髄からの入力は後肢域から入る点で、A帯域の後肢域再現は符号するが、前肢域からの入力もあるのでA域の外側部も含めて前肢域の再現域も存在すると思われる。 VoogdのB帯は背側副オリーブ核尾外側部から起こるオリーブ小脳線維をうける領域で、ここは直接に脊髄から、また、間接に後索核を介して後肢から入力をうける領域であるが一部前肢にも関係している。 ともに後肢に関係する領域であるa帯とb2帯との間に前肢のみの入力をうける領野(b1)を区別した。 b1という名称を与えたことは、彼らがこの入力は背側副オリーブ核を介すると考えていることを意味する。 この副オリーブ核は外側部が後肢に、内側部が前肢に関係する脊髄からの入力をうけているという事実に合致する。 C2帯の起始領域である内側副オリーブ吻側半の部分には、脊髄からの入力はほとんどみられず(存在するとしてもわずかなものが楔状束核と三叉神経脊髄路核から)、むしろ、大脳皮質から少し入るのみである。 c2帯(V小葉)に前肢と後肢の入力が両側性に入るとしている。》
苔状線維mossy fibers: 
 顆粒細胞の樹状突起にシナプスし小脳糸球体‐平行線維経由でPurkinje cellsに興奮性促通性に神経伝達する次の神経路群が存在する。
 ①皮質橋核路‐橋核小脳路: 頭頂葉皮質感覚野運動野MT/MST野を始めとして後頭葉視覚野-側頭葉聴覚野‐前頭葉ブロカー言語野‐前頭眼野を含む全ての求心性及び遠心性皮質情報は 皮質運動野より同側橋核に達し大部分の線維は交叉して対側の中小脳脚(橋腕)経由で小脳後葉-傍中部-半球部に伝達する。 視蓋小脳線維は上小脳脚経由にて同側性に伝達する。
 ②前庭小脳路: 平衡器の三半規管卵形嚢球形嚢から同側性に直接小脳皮質片葉小節葉中部に投射する直接前庭小脳線維primary vestibular fibersと 間接的に前庭神経複合体を経由して同側部に投射する二次前庭小線維secondary vestibulocerebellar fibersが存在する。
 ③後脊髄小脳路: 意識に上らいない下肢体幹下部胸髄T1~腰髄L2レベル間(第8頸髄から第3腰髄間)に於ける 潜在意識固有感覚‐筋紡錘‐表皮触覚受容器‐関節感覚器からの一次求心性情報などを 脊髄髄節後角部第7層に位置するクラーク背側核Clarke Nuc.を通じて非交叉性に同側小脳に伝達する。 後脊髄小脳路線維は 中枢神経系の中で最も太く最も速い伝導速度(120m/秒)である事に留意。
 ④楔状束核小脳路: 意識の上らない上肢体幹上部 頸髄C1~胸髄T5レベル間に於ける潜在意識固有感覚‐筋紡錘‐表皮触覚受容器‐関節感覚器からの一次求心性情報などを 脊髄髄節後角基部第7層に位置するクラーク背側核Clarke Nuc.を通じて非交叉性に同側下小脳脚経由小脳に伝達する。  
 ⑤前脊髄小脳路: 後脊髄小脳路に相対し脊髄髄節後角基部第7層に位置するクラーク背側核Clarke Nuc.及び脊髄正中基底核Centralis Basalis Nuc.に関わる脊髄反射弓活動状態の情報を伝達する。 最初に白交連で交差し対側を中脳まで上行した後再度交叉し上小脳脚経由で小脳に伝達。 
 ⑥吻側脊髄小脳路: 楔状側核小脳路に相対し 意識の上らない下肢体幹及び上肢のゴルジ腱器官からの深部感覚反射情報を脊髄髄節後角基部第7層に位置するクラーク背側核Clarke Nuc.及び脊髄正中基底核Centralis Basalis Nuc.に関わる脊髄反射弓活動状態の情報を下小脳脚経由で小脳に伝達する。
 ⑦脊髄網様体小脳路:  Rexed Ⅴ~Ⅶ層から起始し 最も古い体性感覚伝導路で脊髄視床路と脳幹で連絡し 上行性網様体賦活系を通じて大脳皮質を覚醒し 情緒的体性感覚を伝達する古脊髄視床路と大脳辺縁系 状回そして新脊髄視床路及び 下小脳脚経由で小脳と連動する事で刺激の質などの空間的位置感覚情報の解析分析統合を可能としている。
 ⑧三叉神経小脳路:  六個の外眼筋固有体性感覚情報 咀嚼筋群及び顔面表情筋群のGTOゴルジテンダン反射‐筋紡錘反射‐筋トーヌス情報を三叉神経脊髄路核及び中脳路核経由で大部分は対側性に一部同側性に伝達する。
B‐Ⅲ  遠心性出力
 小脳皮質唯一の出力細胞であるPurkinje Cellは GABAガンマアミノ酪酸を神経伝達物質とする抑制性ニューロンで先に述べた苔状線維‐平行線維系及び登上線維系の制御下にある。
 ①小脳皮質小脳核線維: 片葉小節葉以外の小脳皮質のパーキンジェ細胞の軸索は小脳核に終止する。
   Ⅰ:虫部の小脳皮質⇒内側核=室頂核fastigeal nucleus⇒交叉性と非交叉性が存在し
      ⅰ交叉性室頂核遠心性線維は鈎状側経由で対側の網様体核(小脳核網様体路)及び前庭神経核複合体(交叉性小脳核前庭路)に終止
      ⅱ非交叉性室頂核遠心性線維は 下小脳脚内側部傍索状体経由で直接小脳前庭線維と共に前庭神経核複合体(直接小脳核前庭路)に終止 
   Ⅱ:虫部傍部の小脳皮質⇒中位核=球状核globose nucleus栓状核emnboliform nucleus⇒対側への上小脳脚(結合腕)交叉にて対側の赤核(小脳核赤核路)及び対側の視床前及び外側腹側核VA‐VL核経由で皮質運動野(小脳核視床皮質路)に終止
   Ⅲ:小脳半球外側部の小脳皮質⇒外側核⇒歯状核dentate nuecleus⇒上小脳脚交叉にて対側の赤核(小脳核赤核路)及び対側の視床前及び外側腹側核VA‐VL核(小脳核視床皮路)経由で皮質運動野に終止
 ②直接小脳前庭線維: 片葉小節葉のPurkinje Cellsの軸索は小脳核に終止せず 直接的に同側の前庭神経核複合体へ抑制性に終止(直接小脳核前庭路)
 ③小脳遠心性出力により
   ⅰ小脳‐前庭神経核複合体内側核上核からは内側縦束を経由して外眼筋を支配する動眼滑車外転神経核群に投射し眼球運動を支配する
   ⅱ小脳‐前庭神経外側及び内側核は脊髄へ投射し内側前庭脊髄路として同側の上肢伸筋群促通屈筋群抑制し 外側前庭脊髄路は同側の下肢筋群の伸展伸展筋群促通屈筋群抑制として作動している
   ⅲ小脳‐網様体核は橋及び延髄網様体脊髄路に於いて 橋網様体脊髄路がより強く促通された場合伸筋群促通屈筋群抑制され 延髄網様体路がより強く促通された場合屈筋群促通伸筋群抑制として作動
   ⅳ小脳‐赤核脊髄路は正中線を二度交叉する事で同側の下肢屈筋群促通伸展筋群抑制する。 赤核の大細胞部からの体部位的局在投射は主に頚髄と腰髄に終わる。 皮質赤核線維は中心前回や前運動野から起こり、ともに両側の赤核小細胞部に体部位的局在性をもって終止する。 船戸和弥先生によれば 大脳皮質6野内側部(補足運動野)からの投射線維は対側の赤核大細胞部に終わる。 中心前回運動野から赤核大細胞部に終止する線維は同側性で、赤核運動路の体部位的局在性をもつ起始に対応する。 赤核からの下行性遠心路は腹側被蓋交叉で交叉し、①小脳の中位核、②三叉神経主知覚核および脊髄路核、③顔面神経核の一部、④いくつかの延髄の中継核および⑤脊髄に投射する。 また赤核の小細胞部からの非交叉性の線維束が中心被蓋路に入り、オリーブ核主核の背側板に終わる。 これを赤核オリーブ路といい、小脳へのフィードバック系の一部をなす。
C *ロンベルグ検査 後索疾患では閉眼状態で激しく揺れ動くが 小脳疾患に於いては開眼閉眼に拘わらず直立が不安定
* 反復拮抗運動検査 指鼻試験 踵膝試験等 運動方向を変化させる事が困難な症状を示す測定障害及び連続運動処理障害
* 反跳検査 急速な対側運動への変化を制御出来るか否か
* 静的及び動的姿勢動揺検査 上行路下行路の情報統合試験
D古小脳正中部系障害-室頂核
* 前庭神経内側上核の入力異常に依る眼振眼球運動障害
* 前庭神経外側核出力異常による患側への平衡障害 
旧小脳前葉系障害―中位核(栓状核球状核)
* 体幹協調運動障害 慢性アルコール中毒等により前葉皮質萎縮
* 下肢腱反射低下 小脳橋網様体伸筋群の筋紡錘への入力低下
* 歩行時単シナプス性反射弓活動低下による膝過伸展障害
新小脳後葉系障害―歯状核
* 随意運動時の協調運動障害 企図振戦 構音障害 断綴性発音 ジスメトリー 四肢失調 共同運動障害 拮抗反復機能障害 反跳障害 指鼻試験-踵膝試験等-運動方向を変化させる事が困難な症状を示す測定障害及び連続運動処理障害 小脳性歩行失調 同側への筋緊張低下
* 椎骨脳底動脈系血栓閉塞及び出血による血液循環障害 脳底動脈橋被蓋枝として片葉小脳半球前面を血管支配し迷路動脈枝としても内耳血流循環支配

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苔状線維⇒平行線維及び下オリーブ核からの登上線維によるプルキンエ細胞間同時間性刺激で発生する興奮性シナプス電位EPSPの長期抑圧(LTD)が運動学習及びその記憶の発現の基礎課程を構成する。 局所麻酔神経遮断実験にて数時間レベルの運動学習記憶が小脳皮質に保持され 数週間レベルの長期記憶は大脳皮質海馬にて蓄えられている可能性が高い。 前庭動眼反射と視機性眼球運動反応の神経回路は小脳片葉と前庭神経核複合体で相関投射されているが 下オリーブ核が破壊された条件下では短期適応も長期適応もともに消失。
活動性追跡眼球運動と輻輳眼球反射運動はフィードバック制御。 眼球運動立ち上がり部分は視線速度に適応運動する開ループ特性ー運動が始まってフィーバックが制御系に帰還するまでの期間100数十ミリ秒はフィードバック情報なしに運動が開始されているゆえ学習制御なくして不可能。 小脳運動学習理論ー前庭動眼反射系、視機性眼球応答、瞬間応答古典条件ずけ等低次な反射系にくわえ分脈依存性学習など高次機能動作論理解明
活動性追跡眼球運動の学習制御:眼位依存性適応  眼窩内位置を基準とした視線方向-眼位は眼窩内の粘弾性抵抗差と相関関係
fMRI脳機能画像分析にて 小脳虫部-室頂核系が眼球運動の学習制御に重要な構造 及び破壊実験による学習制御関連機能脱落実験
脳機能画像による眼球運動小脳機能関係に於いて 輻輳反射に関連した賦活部位が 小脳虫部半球部 大脳皮質MT野 外側後頭回 紡錘回 頭頂葉前頭葉の一部にみられる。 fMRI脳機能画像に於いて 大脳皮質外側後頭回に於ける賦活活動はサッケード眼球運動 活動性追跡眼球運動時に於いても特異的に後部小脳虫部に活性化がみられ 輻輳眼球反射時に 特異的に賦活される部位が腹側領域に存在する。