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自律神経系の交感副交感自律神経中枢核成分は 共に其の一次ニューロンを中枢視床下核群に起始核を持っています。 其々の二次ニューロンは 副交感神経の二次ニューロンが脳幹神経各群を含む上位自立神経中枢及び仙髄核から構成されるのに対して、 交感神経の二次ニューロンは 脊髄胸髄Th1-12 腰髄L1-2-3の脊髄中間外側細胞柱核に起始核が存在します。 それ故 交感神経系は別名(胸腰系)と呼称されるに対し 脳幹第Ⅲ-Ⅶ-Ⅸ‐Ⅹ脳神経及び仙髄S2-4中間外側細胞神経核からなる副交感神経系は別名(頭仙系)とも呼称され其々が拮抗的に作動します。 それ故三次ニューロンは 交感神経系では左右節前交感神経幹及び腹部椎前神経節から目的の臓器に接続し 副交感神経系は其の三次ニューロンを臓器に起始し短い節後ニューロンで臓器支配しています。 交感副交感共にその節前ニューロンは アセチルコリン作動性で 其の節後繊維は交感はノルアドレナリン作動性に対し 副交感はアセチルコリン作動性を維持します。

交感神経系二次ニューロンは次の3形態の接続で標的器官に接続します。
①第一の経路は脊髄側核(胸髄Th1から12腰髄L1-2-3)から交感神経節に至り節後繊維に接続し 灰白交通枝経由で脊髄胸神経から皮神経経由皮下の血管汗腺立毛筋を支配。
②第二の経路は脊髄側核から交感神経節で節後繊維に連絡、 或いは節後繊維に接続せず交感神経幹を上行或いは下降し、他のレベルの幹神経節で節後繊維に接続する。 上行した神経繊維は 頚部の上頸神経節C1-2-3-4 中頸神経節C5-6 星状神経節(下頸神経節C7-8と第1胸神経との合体)で節後繊維に接続し頭頚部胸部の標的器官に分布。 下行神経線維は腰神経節及び仙骨神経節にてニューロンを換え 節後繊維は骨盤部の標的器官下肢血管皮膚などに分布。 上頚神経節からの節後繊維は 毛様体神経節 翼口蓋神経節 顎下神経節 耳神経節に接続し  浅及び深心臓神経叢 気管 肺は 上頸中頚下頸神経節と胸神経節T1-2-3-4からの支配を受ける。 其々伴走する動脈は 内頚動脈→内頚動脈神経叢→翼口蓋神経節 毛様体神経節(眼動脈神経叢経由)外頚動脈→外頚動脈神経叢→顔面動脈神経叢(中硬膜動脈神経叢)→顎下神経節(耳神経節) となります。
③第三の経路は脊髄側核から節前繊維のまま交感神経節を通過し 椎前神経節で接続し 節後繊維の胸及び腰内臓神経となる。 胸内臓神経は それ故下部8つの胸交感神経幹を素通りし、横隔膜を貫通し椎前神経節(腹腔神経節T5-6-7-8-9 上下腸間膜動脈神経節T8-9-10-11 腎神経節T11-12)で腹腔神経叢及び上下腹神経叢(仙骨前神経叢)を構成し ニューロンを換えて節後繊維となり消化管 肝臓 膵臓 腎臓に分布。 腰内臓神経は上部3つの腰交感神経節(L1‐2‐3)を素通りし 腹大動脈分岐部で左右が合流し下下腹神経叢(骨盤神経叢)となり骨盤神経節に入り 節後繊維と接続し泌尿生殖器(直腸 膀胱肛門括約筋など)を支配。

副交感神経系は大きく二つの系統からなり 一つは中枢側ニューロン第Ⅲ-Ⅶ-Ⅸ‐Ⅹ脳神経に付随しもう一つは仙髄S2-4レベルの中間外側細胞中に存在。 それ故副交感神経系は 頭仙系Craniosacral Systemとも言われます。
副交感神経系遠心性神経の構成は
Ⅰ:第Ⅲ脳神経動眼神経GVE副交感神経核: エディンガーウェストファルE.W.核は 瞳孔括約筋を収縮し瞳の光量反応を縮  瞳調整すると共に 対象物体が近視野に入る時毛様体筋を収縮しレンズの凸形状を調節する近見反射機能
Ⅱ:第Ⅶ-Ⅸ脳神経顔面舌咽神経GVE上下唾液核: 中間神経の上唾液核から膝神経節→大錐体神経→翼突管神経経由で翼口蓋神経節[口蓋枝‐胸枝‐後鼻枝]形成し 口蓋腺涙腺鼻腺支配 及び鼓索神経→舌神経経由で顎下神経節へ顎下腺舌下腺支配。 下唾液核に起始する副交感性繊維は 舌咽神経下神経節から分岐し鼓室神経叢経由小錐体神経となって卵円孔側の耳神経節にシナプス。節後繊維は耳下腺分泌を副交感性に支配
Ⅲ:第Ⅹ脳神経迷走神経副交感繊維: 迷走神経背側運動核及び疑核を起始核とする節前繊維は 心臓神経叢や腸間神経叢に接続し 心臓心拍制御 肺 胃 肝臓 副腎皮質 腎臓 性腺 小腸 上行及び横行結腸等の呼吸器消化管運動支配(気管支腺消化腺分泌促進)平滑筋(気道平滑筋収縮し気道管腔縮小 消化管の平滑筋収縮し消化管蠕動運動亢進)心筋(心拍数減少心拍出力減少)
Ⅳ:骨盤内臓神経: 仙髄S2-3-4 レベルの脊髄中間外側細胞柱核に起始する節前繊維は骨盤内臓神経又は勃起神経とも称され、 下下腹神経叢→標的器官近傍の其々の神経節→横行結腸中央から下行S状結腸 直腸 尿管 前立腺 膀胱 尿道 陰茎 陰核などに於ける平滑筋収縮及び腺分泌促進支配 但し 内肛門括約筋膀胱平滑筋に対しては弛緩を促進し排便排尿筋収縮運動作動する。 消化管副交感性支配に関し 横行結腸中央が分岐点で其の頭側は迷走神経支配し肛側は骨盤内蔵神経支配に留意。
上記副交感神経系遠心性神経に対する交感神経系遠心性の構成は
Ⅰ:第Ⅲ脳神経動眼神経GVE副交感神経核に対する内眼筋の交感神経支配:  頚膨大部尾側レベルC7-T1(C8-T2)脊髄中間外側細胞柱核に起始する交感神経細胞から節前繊維が交感神経管を上行して星状神経節‐中頚神経節‐上頚神経節に達して内頚動脈壁神経叢にシナプス結合 節後繊維は内頚動脈壁神経叢を通り毛様体神経節達するが、ここではシナプス結合せずに通過して短毛様体神経に加わり、眼球に達っし瞳孔散大筋支配。[外眼筋固有感覚繊維 角膜 虹彩 脈絡膜等からの感覚性繊維は 毛様体神経節経て鼻毛様体神経‐三叉神経中脳路核‐V1眼神経支配に留意]
Ⅱ:第Ⅶ-Ⅸ脳神経顔面舌咽神経GVE上下唾液核に対する交感神経支配: 眼球支配と同様に 頚膨大部尾側レベルC7-T1(C8-T2)脊髄中間外側細胞柱核に起始する交感神経細胞から節前繊維が交感神経管を上行して星状神経節‐中頚神経節‐上頚神経節に達して内頚動脈壁神経叢にシナプス結合 節後繊維の一つの分枝として深錐体神経→翼突管神経→翼口蓋神経節→口蓋腺涙腺鼻腺支配及び外頚動脈神経叢経由顔面動脈神経叢→顎下神経節→顎下腺舌下腺支配また耳神経節への交感枝は外頚動脈神経叢→中硬膜動脈神経叢→耳下腺支配 それ故副交換神経及び交感神経は共に唾液腺分泌を促通しています。 交感神経の刺激では有機物質の量が高く粘液性で少量分泌に対し 副交感神経刺激では有機物質量が低く粘液性が低い唾液を大量分泌。

全ての神経伝達物質に於ける科学的神経解剖学
Ⅰ:コリン作動系 アセチルコリンを神経伝達物質とする4つの主なるニューロン群
 ①マイネルト基底核皮質コリン作動系-前頭葉頭頂葉に広く分布しアルツハイマー病や痴呆症に深く関与
 ②中核海馬コリン作動系-内側中隔核から脳弓経由海馬に伝達
 ③手綱核脚間核コリン作動系-内側核脚間核からマイネルト反屈束(手綱核脚間核)経由中脳脚間核に伝達
 ④運動性脳神経核-全ての運動性脳神経核(GSE SVE GVE)はコリン作動性 脊髄前核運動ニューロンGSEや脊髄の自律神経節節前ニューロンGVEも含む
Ⅱ:モノアミン作動性 3種類のモノアミン系
① カテコールアミン: ドーパミン ノルアドレナリン アドレナリン
② インドールアミン: セロトニン
③ イミダゾールアミン: ヒスタミン
①カテコールアミン系 チロシン→ドーパ→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンの経路で生成される。 
①-1 ドーパミン作動系ニューロンには次の4つの経路が存在する。
 ⅰ黒質線条体路 黒質緻密部から線条体に投射する系路 皮質運動野SMAからの線条体投射ニューロンに対し2種類のシナプス形成 Ⅰ型及びⅡ型ドーパミン受容体にて 抑制性に皮質出力とその抗重力反射感覚入力とを 尾状核 被殻 淡蒼球 視床外側腹側核 及び視床下核の間に於ける 抑制性均衡数値化機能として作動している。 しかし 黒質線条体ドーパミン減少で その抑制性機能がはずれVPM GPe STNが結果的に皮質運動野SMAのニューロン活動を減少させ 運動緩慢 筋固縮 振戦 姿勢反射障害等伴うパーキンソン病病態を発症する。
 ⅱ中脳辺縁系ドーパミン作動系 中脳腹束被蓋や赤核より起こり線条体腹側部 辺縁系の中隔野 扁桃体 梨状様皮質 嗅内野 外側手綱核に投射し 精神分裂病うつ病などを始めとする精神病に深く関与
 ⅲ隆起漏斗ドーパミン作動系 下垂体漏斗付着部の漏斗核から正中隆起下垂体中間葉後葉に至り 前葉プロラクチン分泌抑制 中間葉メラニン細胞刺激ホルモン抑制
 ⅳ視床下部脊髄ドーパミン作動系 視床下部後部より脊髄側核と後核に投射 視床下部の上位自律神経中枢機能と内分泌機能を脊髄の下位自律神経中枢に伝達
①-2 ノルアドレナリン作動系の3つの経路は
 ⅰ背側ノルアドレナリン作動性神経束 青班核より起こり中脳 間脳 大脳皮質に広く分布
 ⅱ腹側ノルアドレナリン作動性神経束 延髄橋網様部外側部から起こり内側前脳束経由視床下部に至る
 ⅲ青班核脊髄路 青班核より起こり脊髄の全ての運動ニューロン感覚ニューロン自律神経節前ニューロンに投射。
①-3 アドレナリン作動系の2つの経路は
 ⅰアドレナリン作動系上行性繊維束 延髄網様体外側部より起こり腹側ノルアドレナリン作動性神経束と併走し 迷走神経背側運動核 青班核 中脳中心灰白質 視床正中核群 視床下部 室傍核 終脳基底部に至る
 ⅱアドレナリン作動系下行性繊維束 延髄網様体腹外側部より起こり脊髄側索を下降し脊髄側核に終止。 舌咽神経や迷走神経より臓性知覚を多シナプス的に受け 上行性繊維及び下行性繊維により上記の神経核の興奮性を制御、特に視床下部と脊髄側核を結合して自律機能と内分泌を制御する重要な機能!!!
②インドールアミン系 セロトニン作動系として次の3つの経路
 ⅰ上行性セロトニン作動系神経路 睡眠に関係し 大脳辺縁系にも投射する事で感情や行動の調節にも関与
   腹側路 上中心核より起こり中脳被蓋腹側 視床下部外側野 尾状核 被核経由大脳皮質へ至る
   背側路 大縫腺核 橋縫腺核 中脳背側縫腺核から起こりシュルツ背側縦束と共に上行し中脳中心灰白質と視床下部後部に投射
 ⅱ小脳性セロトニン作動性神経路 橋縫腺核 上中心核より起こり 中小脳脚経由小脳皮質と小脳核に終止
 ⅲ下行性セロトニン作動系神経路
   下行性延髄固有性セロトニン作動系神経路 大縫腺核 橋縫腺核 上中心核より起こり延髄背側被蓋核 青班核 橋延髄網様体核 下オリーブ核に終止
   延髄脊髄セロトニン作動性神経路 延髄腹側 淡蒼縫腺核 不確縫腺核 大縫腺核より起こり 下行して脊髄前核 中間質外側核 後核に終止し 痛覚一次繊維の神経伝達を抑制する事により、痛みを弱くする作用
③イミダゾールアミン系 ヒスタミン作動性ニューロンは視床下部後部の乳頭体付近の隆起乳頭体核に分布し 嗅球から脊髄に至る広い範囲に終止
上記科学的神経解剖学的見地からの概論で神経伝達物質に於ける機能が説明されていますが、 脊椎骨亜脱臼に対するカイロプラクティックアジャストメント矯正によって長年患っていた気管支炎 不整脈 月経痛を伴う月経不全症や自律神経失調症などが改善された臨床例に対する基本的に可能性を含む多くの神経生理学的機序を示唆しています。
視床下部脊髄ドーパミン作動系 視床下部後部より脊髄側核と後核に投射 視床下部の上位自律神経中枢機能と内分泌機能を脊髄の下位自律神経中枢に伝達
アドレナリン作動系下行性繊維束 延髄網様体腹外側部より起こり脊髄側索を下降し脊髄側核に終止。 舌咽神経や迷走神経より臓性知覚を多シナプス的に受け 上行性繊維及び下行性繊維により上記の神経核の興奮性を制御、特に視床下部と脊髄側核を結合して自律機能と内分泌を制御する重要な機能!!!

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