ジャッキーさん

私のすむ街にはハンデを持っている人が多い。

多分近くに障害者の人用の工場とかがあるからなのだろう、その人たちが働いているお店も

幾つかお見かけする機会も少なくない。

しかし。

それ以上に、っていうかそれ以外に頭のおかしい人も、嬉しくなるくらい多い。

私がよく見かけるのは私が町に出ていき再び森に帰る際、普段利用するバスで良く

お見かけするお兄さん(推定年齢30後半もしくは40前半)で、彼は必ずバスに乗るのに人と一緒の所に並ばない。

バスの乗り口の近くでウロウロしている。

その姿はまるでスーパーでお見かけするレジを待っている人の列があるのにも関わらず、

反対側からやってきて

ねえちゃん、これレジ打ってくれ

とオンリーマイセルフおばチャンの如く堂々としていて、大体バスに客が乗るとつつーっと割り込んで乗って行く。

彼は、椅子に座るのは好きじゃないらしい。

彼とは中学のころから面識があったのでかれこれ6・7年のつきあいだが、一度も座っている姿は見ていない。

そして彼は、バスが発進するや否や目の前に座っている人(主に女性)にちょっかいをかけるのだ。

「カワイイねー」

と、言いつつ人の頭を撫でる。おばちゃんもおねえちゃんもお子ちゃんも一緒。

全部、

「カワイイねー」。

女やったらみんな可愛いんかい!ぼけえ!!(被害を受けた経験有)

彼を認識している人は危険を察知し、彼の近くから非難するのだがなにも知らなくて彼の横に立った人等は大変である。

もう撫でられ、満面の笑顔でなにやら話しかけられ、もみくちゃにされ、将来の希望もなにもあったこっちゃ無いみたいに

なってしまうのだ。

そして、

「オイッ!鬼太郎!」などと、目玉親父の声を真似しつつ、バスを降りて行く。

そんな彼を見ていて私が勝手につけた仇名は

「ジャッキーさん。」

なぜかと言うと、ジャッキー・チェンに顔が似てるから(笑)

迷惑やなあ、ジャッキー・チェンも。