はじめに 自動包装機の代表としてよこピロー包装機をとりあげたが、今回はたて型製袋充填機の一つである、たてピロー包装機(Vertical form-fill-seal machine)を紹介する。 たてピロー包装機とは
できあがった袋形態がピロー(枕)状になっており、フイルムが横方向に走るのがよこピロー、上から下に走るのがたてピロー包装機である。図1のように、まず背中シール(センターシール)をして筒(チューブ状)をつくり、中味を充填しつつ、よこシール(カットシール)をする工程はよこピロー包装機と同じである。代表的なたてピロー包装の工程を図2に、写真1では実際の包装機の一例を示した。
図1.たてピロー包装機の簡易図(食品包装技術便覧)
図2.代表的なたてピロー包装機の工程
写真1.たてピロー包装機KBF-6151G2型(潟tジキカイHPより) ■KBF-6151G2型タテピロー包装機の特徴 たてピロー包装機の価格と納期(平成17年4月現在) 上記のKBF-6151G2型は、やや高級機になるが、本体価格700万円、オプションの例としてガス充填装置が45万円、簡易ガセット装置が40万円である。標準的なたてピロー包装機の価格は500〜600万円で、一般にはいくつかのオプションが必要になる。納期はおよそ2ヶ月である。たてピロー包装機に適した内容品 底シールした筒状フイルムの中に内容品を落下させて充填するので、落下によって形状が破壊するもの、袋の中にきれいに列べる必要があるもの、トレイを併用するもの、非常に軽くて落下に時間がかかるもの、先が鋭利でフイルムを突き破るものなどの包装には適さない。たてピロー包装機は液体、粘体、粉体、粒体、バラもの食品などの包装に適している。具体的には次のとおりである。 ▼液体、粘体、固液混合 うどんスープ、みそ、マヨネーズ、アン、こんにゃく、しらたき、ケチャップなど ▼粉体 スパイス、調味料、食品添加物、小麦粉、グラニュー糖、粉末コーヒー、きな粉、粉石けんなど ▼粒体 コーヒー豆、キャンデー、ナッツ類、豆菓子、穀類など ▼バラもの食品 チョコレート、ウインナー、シュレッドチーズ、スナック菓子、ポテトチップス、あられ、ビスケット、各種冷凍食品、チキンナゲット、ミートボール、青果物(ピーマン、さといも)など ▼その他 氷塊、詰替用液体洗剤、化学薬品、農薬、金属部品など たてピロー包装機に要求される包装フイルムの性能 ▼すべり性 ▼寸法安定性 伸びやすいフイルムや印刷ピッチにばらつきがあるとロスが増えたり包装できないことがある。 ▼低温シール性 低温シール性であれば温度設定しやすく、スピードアップやシール不良発生率低下が期待できる。 ▼ホットタック性 よこシール直後に内容物が落下してくるのでホットタック性が必須条件になることがある。ガスフラッシュ充填の時にもこの性能が必要になる。 ▼帯電防止性 粉末、顆粒などの内容物は帯電防止フイルムが必要になる。 標準装備とオプション装置 ★自動フィルムスプライサー ★ガス充填装置 二酸化炭素や窒素などの不活性ガス充填包装には必須となる。ガスフラッシュ式で高速自動充填できる。 ★フィルム蛇行修正装置 EPCなどでフイルムの蛇行を検知し、自動的に中央に修正してくれる装置。 ★ガセット装置 エンドシール部分にガセット折り込みを入れ、コーヒーなど、背の高いもの、型くずれしやすいものの包装に必要。本格的な自立形式と簡易ガセット式がある。 ★かみ込み検知 エンドシールでの内容物かみ込みも頻発しやすい。かみ込み検知ができればシール不良品が出荷されることも少なくなる。 ★各種自動供給装置 内容品の種類によって、コンベア式、パケット式など、いろいろな自動供給装置が用意されている。 ★計量器 液体、粘性物、バラもの包装機には必需設備である。容量式、重量式、オーガ式、計数式などがある。 ★ホールパンチ エンドシールの部分に吊り下げ用のパンチ穴を入れるための装置。 ★脱酸素剤投入装置 高速で自動的に脱酸素剤を投入できる。高速包装の場合は必須である。 ★空袋防止検知装置 内容物が供給されない時は自動的に機械を停止させることができ、フイルムのロスが少なくなる。 ★位置ズレスルー機能 連包で排出するノンカットシステム ★カレンダータイマ ヒーターのON/OFFが設定できる。 ★その他のオプション機能 ステンレス仕様、プリンター、日付装置、ミシン目装置、自動結束装置(扇しぼり)など 主なたてピロー包装機メーカーの連絡先とホームページ(HP)
(参考文献) たてピロー包装機メーカーのカタログおよびホームページ
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