真空包装機とメーカー

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はじめに

腐敗や酸化が生じやすい包装食品の保存方法として、袋内の空気を抜いてしまう、真空包装の技術がよく用いられている。本号ではチャンバー式真空包装の概要、真空包装機の形式と特徴、および、主な包装機メーカーの連絡先とホームページ(URL)を紹介する。

真空包装とは

 真空包装とは、食品をフレキシブル(柔軟)な袋で包装する時、袋内の空気を除去した状態で密封シールするもので、フイルムは内容品に密着した形態になる。

写真1.真空包装品の例

 この状態で袋内は空気がなくなり、酸素による油の酸化、変色、カビの発生、好気性菌による腐敗が防止できる。しかし、食品中にも含まれる空気(溶存酸素)を完全に除去することは非常に難しく、フイルムを透過してくる酸素は防止できないので、ガス置換包装や脱酸素剤封入包装よりは確実な変敗防止技法ではない。嫌気性菌の繁殖しやすい食品、変形や液の分離を生じやすい食品には適さない。真空包装はボイル殺菌処理、体積減少、袋内移動防止、店頭効果などの目的で行われる。

 真空包装用フイルムとしては酸素透過度10ml/u・day・MPa以下のPET/PEやON/PE、1ml/u・day・MPa以下のバリヤー性複合フイルムやアルミ箔複合フイルムなどは使用可能で、OPP/PE、OPP/CPPなど、数十ml/u・day・MPaクラスのフイルムは変敗防止目的での真空包装には使用できない。

 真空包装機には、大きく分けて、ノズル式とチャンバー式があり、主流は後者である。ノズル式は袋の口にノズルを差込み、スポンジ等でノズル以外の口部を押さえて、真空ポンプで袋内を脱気する方法で、簡易式真空包装機、あるいは、非常に大きな袋を真空包装する装置に採用されている。チャンバー式は一般的な方法で、真空にできるボックス(チャンバー)内に食品を詰めた袋をセットし、ボックス内全体を真空にし、この状態で袋を密封シールするものである。つまり、ボックス内にシール装置が設置されている。なお、真空包装機で一般的に使用されているシール方法はインパルスシールである。

 

図1.チャンバー式真空(ガス置換)包装機の模式図

(赤色で示したガス置換装置はオプションの場合が多い)

 

 

チャンバー式真空包装機の種類

内容品、生産量、予算、設置場所などあらゆる用

途に応じた包装機が各社から販売されている。

卓上式真空包装機

小型の真空包装機で、置き場所に困らない。中が見えるようにチャンバーが透明アクリル製のものもある。価格は45万円くらいから。

標準タイプチャンバー式真空包装機

標準的なタイプで、120万円くらいからある。包装効率のよいダブルチャンバー式もある。

連続縦ベルト式真空包装機

ロアチャンバー部がベルトコンベア式で、真空包装された商品は奥に排出されるので、入れ替える時間が短縮できる。

260万円くらいから。

ロータリー式/

縦型回転式真空包装機

古川製作所からロータリー真空包装機が登場して20年以上になる。ピロー包装機や充填機と連動させて、連続で真空包装できる。

1,400万円くらいから。

※価格は目安で、メーカー、大きさ、材質、能力、オプションなどにより大きく変化する。不活性ガス充填用のオプションは30万円以上のアップとなる。
※粉末、顆粒、水物のようにこぼれやすい食品の場合は、チャンバーに傾斜をつけたものもある。

 

  

                卓上型TM-H             自動真空包装機FVS-7-400 II

             ベルト式FVB-U9 II-400        縦型ロータリーFVV-10-220N

写真2.古川製作所のいろいろな真空包装機

 

(株)TOSEI/V380G型卓上真空包装機
(ガス充填包装ができる)

チャンバー内寸法(幅×奥行×高mm) 350×453×100
チャンバー容量(l) 13(スペーサー使用時11)
シール有効寸法(mm) 310
最大包装材寸法(横×縦mm) 300×450
真空ポンプ(l/min) 167(50Hz)
ガス封入装置機能 標準装備 ノズル2本
電源(Hz) AC100V(50/60)
コンセント形状 2P-15(A)
定格消費電力(kW) 1.2
電動機容量(kW) 0.55
外形寸法(幅×奥行×高mm) 413×565×377
重量(kg) 48
  • ドーム型真空チャンバーの全面透明化.更に、使い勝手と衛生管理を徹底追求
  • あらゆる角度からパック作業を確認できる、「クリアドームチャンバーの採用」
  • 掃除がしやすく、常に衛生的な庫内フラットタイプ
  • 高性能マイコン搭載で、だれでも簡単ワンタッチ選択
  • 「液受トレイ」の採用で、万一液体が吹きこぼれても安心設計

(株)TOSEI/V955型真空包装機

チャンバー内寸法(幅×奥行×高mm) 1010×400×85
チャンバー容量(l) 33
使用可能最大袋長さ(mm) 350
シール有効寸法(mm) 900
真空ポンプ(l/min) 1050(50Hz)
ガス封入装置機能 オプション
電源(Hz) AC200V、3相(50/60)
コンセント形状 3P接地-30(A)
定格消費電力(kW) 5.0
電動機容量(kW) 2.2
外形寸法(幅×奥行×高mm) 1062×596×947
重量(kg) 200
  • 卓上型では入らない大きな包装物や、小袋の大量パックに最適!!

写真3. (株)TOSEIの代表的な真空包装機

   

深絞り真空包装機

 熱成形性のよいフイルムを加熱しながら成形し、中身を充填してから、蓋フイルムを被せて真空状態でシールするのが深絞り真空包装である。

フイルムは2段がけで、成型フイルム(ボトム)はCN/CPP,CN/EVOH/PEなど伸びやすいもの、フタ材(トップ)はON/CPP,PET/EVOH/CPPなどが使用されている。

スライスハム、焼豚、水産練製品、卵焼き、ハンバーグ、ういろうなどの包装が代表的である。

写真4.大森機械工業の深絞り真空包装機MS-2500

図2.深絞り真空包装機の工程説明図

 

写真5.深絞り包装品

主な真空包装機メーカー

●株式会社 古川製作所

140-0014

東京都品川区大井6丁目19−12

TEL 03-3774-3311 FAX 03-3774-2110

http://www.furukawa-mfg.co.jp/japanese/index.html

真空包装機では最初に思い浮かべるメーカーである。小さい機械から大きいものまで技術と実績はナンバーワン。

吉川工業株式会社 真空包装機器事業室

240-0006

横浜市保土ヶ谷区星川1丁目1−2

TEL 045-340-1155 FAX 045-340-1166

http://www.ykc.co.jp/product/vacu.htm

http://www.shindaigo.co.jp/

新醍醐の真空包装機といえば有名である。その事業を吉川工業が引き継ぎ、05年ジャパンパックでも「新醍醐」のブランドで展示していた。

大森機械工業株式会社

343-0822

埼玉県越谷市西方2761番地

TEL 048-988-2121 FAX 048-961-1333

http://www.omori.co.jp/

横ピロー包装機とともに深絞り包装機でも技術と実績はピカイチといえる。

株式会社 TOSEI
〒410-2325

静岡県伊豆の国市中島244

TEL. 0558(76)2383 (代) : 営業・サポート FAX  0558-76-0934

http://www.toseidenki.co.jp/

真空包装機メーカーとしては20 年以上の歴史があり、特に卓上型のシェアは約60%を占めている。上下シール方式、たてよこシールが選択できるなど便利機能を搭載したユニークな製品も得意である。

東洋自動機株式会社

108-0074

東京都港区高輪2-18-6 ポーラ高輪ビル7階

TEL 03-5447-2396 FAX 03-5447-2691

http://www.tyj.co.jp/Japanese/J_index.html

惣菜、漬物、ハンバーグ、しゅうまい、油揚げ、昆布巻等の水物用回転式真空包装機が得意分野である。

株式会社 西原製作所

733-0833

広島市西区商工センター8丁目8番17号

TEL 082-277-5363 FAX 082-278-4180

http://www.nishihara-mfg.co.jp/jpn/index.html

真空包装機メーカーとしては老舗で、実績は申し分ない。

日本包装機械株式会社

140-0002

東京都品川区東品川3丁目24番16号

TEL 03-3471-3300 FAX 03-3471-3526

http://www.light-nhk.co.jp

小型機が主流。展示会ではおなじみである。

株式会社 エヌ・ピー・シー

116-0003

東京都荒川区南千住1−1−20

TEL 03-3802-5041 FAX 03-3801-0721

http://www.npcgroup.net/

旧社名は日本ポリセロ工業で、柏木式真空包装機として有名である。深絞り真空包装機もある。

(参考資料)

 各社のホームページから引用

 


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