アナバスの飼育

 ベタやグーラミィなどが含まれるアナバス亜目の仲間は東南アジアを中心に、朝鮮半島、アフリカに分布しています。この仲間の最大の特徴は、溶存酸素の少ない環境でも暮らせるように、迷宮器官と呼ばれる補助呼吸器官を持っていることです。この迷宮器官はラビリンス器官とも呼ばれ、これらの魚はラビリンスフィッシュとも呼ばれています。これらの魚達の行動をよく観察すると、水面から口先を出して空気を吸う様子が観察されます。このようにして直接、口から空気を吸って酸素補給をしています。

 また、繁殖の方法も変わっています。グーラミィや一部のベタは、水面や水中の流木の裏などに「泡巣」を作って産卵します。このことからバブルネストビルダーと呼ばれます。泡巣を作らない種類は、口の中で卵を保護する習性を持ち、マウスブルーダーと呼ばれます。

グーラミィ

■水槽

 グーラミィは60cm水槽を基本にし、魚のサイズや数で調整します。小型のハニードワーフグーラミィなどは、2〜3匹なら30cm水槽でも飼育できますが、反対に大型のパールグーラミィなどは60cm水槽なら窮屈で、大きめの水槽が適しているでしょう。
 ベタは狭い容器でも飼育が可能です。オス同士は激しく争うので一緒には飼えません。基本は一つの水槽に1ペアです。

■水温

 20〜30℃まで幅広い水温に適しますが、25℃前後が適温です。
 最近はビン入りベタをよく見かけます。夏場は日陰の涼しいところに置けば問題ありませんが、冬場はヒーターが必要です。しかし、小さな容器にはヒーターが入りません。そこで、シート上のヒーターを使用しましょう。専門ショップだけでなくホームセンターでも購入できます。

■フィルター

 各タイプのフィルターが使用できます。ただし、水流は強くならないようにしましょう。

■水質と底砂

 中性から弱酸性の水質を好みます。

■餌

 何でもよく食べます。人工飼料を中心に、時々冷凍アカムシやイトミミズなどが与えられればベターでしょう。

■日常管理

 グーラミィは、普段は蒸発で減った分の足し水で、換水は1ヶ月に1回くらい全水量の1/4程で問題ありません。
 ベタも、状態が良ければ、足し水程度で問題ありません。

■混泳

 シクリッドとは相性が悪いため混泳は避けましょう。コイ科のスマトラや、気の強いカラシンなどは、グーラミィの長いヒレをかじることがあるので注意しましょう。

 またベタは闘魚として知られ、ベタの仲間は気が荒い種類が多く、特にオス同士は激しく争います。美しく育てるためにも、オス同士の混泳は避けましょう。